嫌なときに吠える犬、対処法は?

犬が吠える理由のひとつには、「嫌なことから逃げたい」という気持ちが隠れています。飼い主さんが体にさわると、「さわらないで!」と嫌がって吠えることも。しかしこれを放置すると、歯みがきやブラッシングなどのお手入れや、抱っこなどのスキンシップができない犬になってしまいます。
体にさわろうとすると吠えるときは、余計に人の手が嫌いにならないよう、無理にさわらないようにしましょう。片手でおやつを与えながら、背中などの嫌がりにくい部分をゆっくりさわり、徐々に慣れさせるといいですよ。
ほかにも、サークルから出たくて吠えることもあります。この場合は「吠えても無駄」だと認識させるために、犬が吠えている間は無視し、「おすわり」などの号令をかけ冷静に従うことができたら出すようにしましょう。
散歩のときにすれ違って吠える場合は?

散歩中、愛犬がすれ違った人や犬に吠えかかるのは困りもの。この場合は、犬の吠え方によって対処法が異なります。
もし愛犬が激しく吠える場合は、すれ違う人に飛びつくおそれもあります。そのため、通行人が通る側とは反対側を歩かせるのがいいでしょう。
通行人が近づいてきたら手からおやつを与え、通り過ぎるまで気をそらします。それでも吠えるなら、その場を離れてください。
吠えが落ち着いている場合は、愛犬が吠えずにいられる距離で、おやつを握った手をあごの下に移動させてアイコンタクトをとりましょう。通行人が通り過ぎるまで吠えずにいられたら、おやつを与えてほめてください。
犬が音に反応して吠えるとき、どうすればいい?

愛犬が何らかの音に反応して吠えるなら、愛犬の名前を呼ぶなど一声かけて、刺激から気をそらしましょう。中には、飼い主さんが「大丈夫だよ」と声をかけることで落ち着く犬も。
もし音がしても吠えずにいたら、落ち着いた態度でしっかりほめ、音がしても黙っているのが正解だと教えてください。
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専門家の コメント:
ヤング期の犬は体験したことをどんどん覚えていきます。吠えることで愛犬にとって要求が通ったり、状況が良くなったりすることを学習すると、ガンコな吠えグセにつながるおそれもあるので、この時期にしっかりしつけましょう。
また生後7ヵ月頃からは雌雄の特性が現れてくる時期でもあります。特に雄では縄張り意識が強くなったり、ほかの犬に対する敵対心や群れである家族を守ろうとする行動が強くなったりもします。そのような場合には不妊手術などが必要になることもあるので、7ヵ月頃から急に吠える様子が強くなる場合は動物病院にも相談しましょう。