【獣医師監修】警戒しやすいものに慣れさせよう!吠えない犬に育てるしつけの方法

【獣医師監修】警戒しやすいものに慣れさせよう!吠えない犬に育てるしつけの方法

犬が吠える理由の1つに、自分のテリトリーを脅かしそうなものや正体不明なものに対する「警戒心」があります。警戒心からくる吠えは後々直しにくいものなので、子犬のうちのしつけが肝心。犬が警戒しやすい4つのものと、慣れさせる方法をご紹介します。

来客とチャイム音に慣れさせる方法

自宅のチャイムが鳴るたびに吠えてしまう原因の多くは、「侵入者を追い払いたい」という警戒心。この吠えグセを防止するためには、「チャイム=侵入者」と結びつかせないことが大切です。

子犬のうちからいろいろな人を頻繁に自宅へ招いておけば、チャイムや来客が特別なものではなくなり、いちいち警戒しなくなるでしょう。
また家族で協力して、何もないときにチャイム音に慣れる練習をするのも効果的。チャイムが鳴っても、飼い主さんが返事をしたり動いたりしない場面を体験させることで、チャイム音への警戒心が薄れていきます。


チャイムが2回鳴る家は、2回目の吠えをなくそう

チャイムや来客への吠えグセを直すためには、愛犬に吠える経験を積ませないことも大切。チャイムや来客のたびに吠えていると、その習慣が身についてしまいます。

エントランスと玄関でチャイムが2回鳴ると、吠える回数も2倍に。ここで吠えグセをつけさせないためには、2回目のチャイムは鳴らないようにするのがおすすめです。

エントランスのチャイム音に愛犬が吠えたら、まずは「おすわり」で落ち着かせ、抱っこしましょう。このとき来客に「玄関のチャイムは鳴らさないでください」と伝え、玄関で一緒に待機してください。
また、チャイムの音量を小さくしたり、音が変えられる場合は一度変えたりしてからしつけをし直してもいいでしょう。

外からの物音に慣れさせる方法

犬は、外から聞こえてくる雨風や車両、通行人の音に警戒して吠えてしまうことがあります。外の物音に警戒させないための練習によく用いられるのが、窓際からいろいろな生活音を流して、犬に聞かせる方法です。

市販の生活音CD等を使い、1日2~3回、1回1時間を目安に音を流しておくと、犬が外の音を聞き慣れて吠えなくなるでしょう。

散歩中にすれ違うものに慣れさせる方法


犬は、散歩中にすれ違う人やほかの犬、自転車、バイクなどにも、警戒して吠えてしまいがち。
こういった散歩中の吠えを防ぐためには、子犬の頃から少しずつ人やほかの犬がいる場所に出かけて慣れさせていくのがおすすめです。その際、夕方から夜にかけての暗い時間帯は、犬の警戒心が高まるため避けてください。

最初は交通量の少ない道から始め、徐々ににぎやかな場所に挑戦してみましょう。子犬の性格や反応を見極めながら、繰り返し外に出て練習することで、刺激への反応が鈍くなり吠え予防につながります。

散歩で発散して無駄吠えを防止する


犬は室内にこもっていると退屈でストレスを感じ、エネルギー発散のために吠えたり、少しの物音でも敏感に反応したり、飼い主さんにおねだりして吠えたりするようになります。
ストレスを犬に溜めさせないためにも、散歩は1日2回以上行くことを心がけるとよいでしょう。お散歩に行けない場合も、室内で引っ張りっこなどをして、愛犬と十分に遊んであげてください。

2回とも違うコースを行くと効果的

2回の散歩コースに少しでも変化をつけると、同じコースを回るよりもたくさんの景色やニオイを感じられます。さまざまな刺激を受けることで、リフレッシュ効果が高まるでしょう。

散歩が好きではない場合は抱っこでもOK

犬が散歩を好きではない場合も、できれば外に連れ出したいところ。抱っこやキャリーバッグに入れてもOKなので、子犬のうちから外の環境に慣れさせておくといいでしょう。
ただし、突然大きな音がしたり、他の犬に吠えられたりした経験をしてしまうと、ますます散歩が嫌いになってしまうだけでなく、吠えを誘発してしまう場合もあります。

散歩が苦手な犬の場合はとくに、外で怖い経験をさせないように気をつけながら、外の景色やニオイを感じさせましょう。

「ハウス」を教えて無駄吠えを防止する


巣穴のように暗くて狭い場所は、犬が本能的に安心できる場所。「ハウス」の指示でクレートに入るよう訓練しておけば、チャイムが鳴るときや来客があるときなど、興奮して吠えてしまいそうな場面でも、クレートで過ごさせることで犬が落ち着き、無駄吠えを防止できます。
その際、クレートの上から目隠しになる布をかけると、犬がより落ち着きやすくなりますよ。

サークルでは効果が期待できない

サークルのように自由に動きまわれて周囲が丸見えの空間では、犬の吠えたいという気持ちをおさえるのが難しいもの。「ハウス=クレート」として教えるのがおすすめです。

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子犬のクレートトレーニングはなぜ必要?メリットと基本のやり方

日ごろからクレートを活用して無駄吠えを防止する

特別なときだけでなく、日ごろからクレートを活用しておくことも大切です。クレートを静かで落ち着ける場所に設置して、昼寝や就寝場所として利用しましょう。クレートがさらに犬にとって落ち着ける居場所になり、吠え予防につながります。


第2稿:2021年2月22日更新
初稿:2020年2月28日公開


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

子犬のうちから、将来警戒して吠えそうなものに慣れさせることで、吠えない犬に育ちやすくなるはず。愛犬の様子を見ながら、繰り返し少しずつ練習していってくださいね。

監修/白山聡子先生(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。


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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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