犬におすすめの水の種類は?
日常的に与える水には、水道水がおすすめ。日本の水道水の多くは犬に適した軟水で、かつ厳しく管理されているため安全性も高いといわれています。また、犬の飲み水は1日2回以上交換し、常に新鮮なものを与えることが基本なので、手軽に使える水道水が最適なのです。
なお、水道水のカルキのニオイが気になる場合は、一度煮沸したものを冷ましてから与えてもOKですが、犬が嫌がらずに飲むようであれば煮沸する必要はありません。
老犬になると水を飲まなくなるって本当?
老犬になると代謝が落ちるため、1日に必要な飲水量が少なくなる傾向にあります。ただし、水を飲もうとする意欲が低下していたり、水を飲むために動くのが面倒になったりしているケースも考えられるので注意が必要です。
年をとってあまり水を飲まなくなった場合は、室内の水飲み場を増やすなどして、愛犬がいつでも気軽に水を飲めるように工夫してあげましょう。また、ウエットフードなどを与えて、食事から水分をとらせるのもひとつの方法です。
犬に水の味の好みはあるの?
水の種類や口当たりの違いなど、犬にも好みはあるかもしれませんが、詳しいことはよくわかっていません。ただし、犬と人とでは味を感じる仕組みが違うので、人がおいしいと感じるものを、犬が好むとは限らないようです。
そのため、人がおいしいと感じるからといって、犬にウォーターサーバーの水や浄水器を通した水道水を与える必要はなく、基本的には常温の水道水で問題ありません。
犬が外出先で水を飲まないのはどうして?
犬にとって「水を飲む」という行為は、隙を見せる行為でもあるため、安心していないとできないもの。特に、家以外の場所に慣れさせる社会化しつけが十分にできていないと、周囲を警戒しやすくなり、外出先では水を飲まなくなってしまうことがあります。
愛犬が外に出ると水を飲まなくなる場合は、まず家以外の場所でもリラックスできるように、社会化しつけのトレーニングを行うとよいでしょう。
犬が水を飲まないときの対処法は?
愛犬があまり水を飲まないときは、いつでも好きなタイミングで飲めるように、水飲み場を増やしてあげましょう。また、水分量の多いウエットフードを与えたり、いつものフードを水やお湯でふやかしたりするのもおすすめです。
ただし、急に飲まなくなった、あるいは極端に飲む量が減った場合は、病気や体調不良などが疑われるので、すぐに動物病院で受診しましょう。
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専門家の コメント:
犬にとって水は、体のさまざまな機能に関わるとても大切なもの。水は犬の体内の約70%を占めるともいわれ、水分不足が原因で体温調節ができなくなると、熱中症などの深刻な症状を引き起こすおそれもあります。愛犬の健康を維持するために、新鮮な水をたっぷりと用意し、愛犬がいつでも飲めるようにしておきましょう。