【獣医師監修】犬の散歩中でもソーシャルディスタンスを保つ方法とは?散歩時に注意すべき点を紹介!

【獣医師監修】犬の散歩中でもソーシャルディスタンスを保つ方法とは?散歩時に注意すべき点を紹介!

病気・健康

2023年03月08日 更新 (2020年08月14日 公開)

chicoどうぶつ診療所所長。体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、往診・カウンセリング専門の動物病院を開設。

【獣医師監修】犬の散歩中でもソーシャルディスタンスを保つ方法とは?散歩時に注意すべき点を紹介!

人との接触を避けて犬の散歩をするには?

コロナ禍 犬の散歩の仕方

人との接触を避けてわんちゃんを散歩させるためには、なるべく人の少ない場所を見つけて歩くことがオススメです。他の人が歩いていない時間帯に散歩をするのもよいのですが、これからの季節は暑さがさらに増し、お散歩に適した時間が限られてしまうため、大半のオーナーは同じ時間に外に出ることになってしまう可能性が高いです。

その他、なるべく人との接触を避けるためにできることとして、リードを短く持つことが挙げられます。こうすることでソーシャルディスタンス(2メートルの距離)を保ちやすくなり、人とある程度の距離をとることが可能になるのです。

日傘をさすと自然に人との距離がとれてソーシャルディスタンスに向いていると言われていますが、わんちゃんの散歩中に使用するのは、万が一のことを考えると危険です。日焼けが気になる方は、帽子や日焼け防止の服などを着用し、両手がいつでも使えるような状態でのお散歩が望ましいです。

お友達やよそのわんちゃんに会ったときは?

コロナ禍 犬の散歩 注意

散歩の途中、お友達のわんちゃんに出会うこともあるかと思います。今のところ、わんちゃん同士の間で新型コロナウイルスに感染したり、新型コロナウイルスに感染したわんちゃんから人に感染したりといった事例は報告されていません。ですが、わんちゃんの体表にウイルスが付着している可能性を考えると、なるべくわんちゃん同士も接触を避けたほうが安心だといえるでしょう。

お友達と会うことが好きなわんちゃんにとってはストレスになりかねませんので、その際は室内での遊びを増やしてあげるとよいですね。

飼い主の体調が悪いときは散歩を自粛して

コロナ禍 犬の散歩の自粛 飼い主の体調不良

夏場の気温の高い中、マスクを付けて散歩をしていると、熱中症になってしまう可能性もあります。周囲に人がいない場所ではマスクを外して歩くとよいでしょう。小まめな水分補給も大切です。なるべく人と離れた場所で水分を摂るようにしてください。他にも首から下げられる扇風機や首に巻く保冷剤を使うなど、暑さ対策グッズを上手に利用して、夏場の散歩を乗り切りましょう。

また、オーナーが発熱している場合には、新型コロナウイルスに感染してしまっている可能性も考え、散歩を自粛したほうが無難です。特に、37.5度以上の熱がある場合は自宅で過ごすようにしてください。

お散歩に行けない場合、わんちゃんには室内でおもちゃ遊びをさせると運動量の確保ができるでしょう。おすすめなのは知育グッズの「ノーズワークマット」です。嗅覚を使ってマットに隠したおやつを探すもので、脳を使うため疲労感があり、ストレスの軽減も期待できます。

犬の体にウイルスをつけないためには?

コロナ禍 犬のウイルス対策

散歩から帰宅したら、ウイルス付着対策として次亜塩素酸水で体表を拭いてあげるとよいでしょう。外出する度にシャンプーをすればよいと考える方もいるようですが、頻繁にシャンプーを繰り返してしまうと、わんちゃんの皮膚バリアを壊してしまう可能性があるので注意してください。

また、靴や服を着用させるのも新型コロナウイルス付着防止対策としては有効だと考えられています。ですが、夏場の服は暑さから熱中症を招いてしまう可能性も。その日の気温やわんちゃんの呼吸などを確認しながら、着用するかどうかを判断するとよいでしょう。

 

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