犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】

最近ではほとんどの野菜が季節に関係なく手に入りますが、旬のものは価格がお手頃なだけでなく栄養価も高くなります。なので、人間と同じように旬の野菜を犬に与えることで、愛犬の健康維持に必要な栄養を摂らせたいと考える人も多いかと思います。ただし、犬の場合は与えてはいけないものや注意すべきこともあります。バーニー動物病院千林分院分院長で獣医師の堂山有里先生に、冬が旬の野菜の中で犬に食べさせてもいいものと、食べさせてはいけないものについて解説していただきます。

監修/堂山有里先生(獣医師)

バーニー動物病院千林分院分院長。日本獣医動物行動研究会、獣医皮膚科学会所属。ペット薬膳管理士、中医学アドバイザー。動物病院でペットの診療にあたる傍ら犬猫の手作りご飯教室や問題行動のカウンセリングを行いペットと人が幸せに暮らすお手伝いをしている。

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ねぎ

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】ねぎは犬に食べさせるのはNGです。ねぎは犬が食べると中毒を起こす食べ物で、ねぎを食べた犬は貧血を起こし、重度になると命の危険があります。ねぎの他にも玉ねぎやニラ、エシャロットなども同様に中毒を起こすので与えないように注意してください。

 

人間にとっては健康野菜であり食卓に上る頻度も高いため、飼い主が食べ残した刻みねぎを犬が誤食してしまう危険もあるでしょう。飼い主自身がねぎは犬にとって危険な食材であると認識し、犬の手の届くところに置きっぱなしにしないようにしたいものです。また、食べてから数日経ってから症状が出ることもあるので、粘膜が白い、血尿が出る、元気がない、食欲がない、じっとして動かない、ふらふらするなどの症状がみられたら、ただちに動物病院に連れていき、獣医師の診療を受けるようにしてください。

白菜

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】白菜は犬に食べさせてOKな野菜です。白菜の旬は102月頃の秋から冬にかけて。この時期になると手頃な価格で手に入るのも魅力です。消化しやすく栄養価も高いのでぜひ与えたい野菜ですね。白菜は水分豊富で、βカロテンやビタミンCなどのビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく含み、薬膳では「養生三宝」と呼ばれます。体の余分な熱を冷まして消化器系を整えてくれます。ただし、生のままだと消化が悪く、喉に詰まらせたりする可能性もありますので、犬に与える場合は必ず茹でて柔らかくし、細かく刻んでから与えましょう。

春菊

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】春菊は犬に食べさせてOKな野菜です。春という字がつくのは、春に黄色の花を咲かせ、葉の形が菊に似ていることが理由です。春菊の旬は冬で、その独特の香りは、神経の興奮を鎮めイライラを抑えてくれます。また、βカロチンやビタミンC、カリウム、鉄分など多くの栄養素を含んでいます。薬膳的効能としては気を巡らせむくみを改善するほか、胃腸機能の整える働きがあります。犬に与える場合は、少量を細かく刻んだり、ペースト状にしたりして食べさせてください。

大根

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】大根は犬に食べさせてOKな野菜です。大根は店頭で一年中見かけますが、旬は冬で、食感がなめらかになり甘みが増すのもこれからの季節です。大根の葉の部分にはβカロチンやビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。そのため、愛犬の免疫力アップや疲労回復に役立ちます。根の部分はジアスターゼやアミラーゼなどの複数の消化酵素が含まれており、胃腸が弱っている時に大根のすりおろしを食べさせると消化を促進してくれます。

ほうれん草

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】ほうれん草は犬に食べさせてOKな野菜です。ほうれん草は、βカロチンやビタミンC、鉄分が豊富で栄養価の高く、免疫力アップや貧血改善などの効果が期待できます。ただし、シュウ酸を含むので尿路結石がある犬には与え過ぎないように注意が必要です。また、犬に与えるときは必ず茹でて、アクを取るようにしてください。

小松菜

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】小松菜は犬に食べさせてOKな野菜です。βカロチンやビタミンC、カルシウムを多く含み、犬の健康にもプラスの効果があります。ほうれん草よりは少ないですが、シュウ酸を含むので尿路結石のある犬には与え過ぎないように注意してください。薬膳では潤いを補い胃腸を健康に保ち便秘を改善し、イライラを除く作用があります。少量を小さく刻んで茹でて与えると良いでしょう。

水菜

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】水菜は犬が食べさせてOKな野菜です。ビタミンCとβカロチン、カリウムやカルシウム、食物繊維を多く含みます。水菜は96%が水分でできているので、あまり水を飲みたがらない犬の水分補給にも役立つでしょう。疲労回復や老化防止、免疫力アップ、むくみの改善に効果があるとも言われています。生でも食べられますが、繊維が多いので細かく刻んで与えるようにしてください。薬膳的効能としては余分な水を排出して、便秘の改善が期待できます。

れんこん

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】れんこんは犬に食べさせてOKな野菜です。れんこんも通年で出回っていますが、その旬は秋から冬にかけてです。79月上旬頃に出回るのは、新れんこんです。れんこんには、ビタミンCとポリフェノールが多く含まれ、疲労回復や老化防止、免疫力アップの効果があります。ポリフェノールには消炎止血作用があると言われています。また、れんこんのぬめり成分には胃腸の粘膜を保護する効果があります。その他にも豊富な食物繊維が腸内環境を整えるのに役立ってくれます。

薬膳的には体の熱を冷まして喉を潤す作用があるので、咳や痰の改善に役立ちます。胃腸の機能を改善するので慢性の下痢や食欲不振の改善に期待できます。硬いので細かく刻むかすりつぶして与えてください。すりおろして小さなお団子にし、スープに入れたり、そのまま焼いたりして食べさせるといいでしょう。

かぶ

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】かぶは犬に食べさせてOKな野菜です。かぶには、消化を助ける酵素が豊富に含まれているので、消化不良による腹痛、便秘時や食べすぎたときに摂りたい野菜です。犬に与えることで同様の健康効果が期待できますので、一口サイズにカットして柔らかく煮て煮汁と一緒に与えてください。葉にもβカロチンやビタミンが豊富なので細かく刻んで一緒に煮ると良いです。薬膳的効能としては体を温め消化を助ける効能や肺を潤し、咳を止める効能があります。

ブロッコリー

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】ブロッコリーは犬に食べさせてOKな野菜です。がん予防の効果があるという報告もあり、ビタミンC が豊富で疲労回復や免疫力アップを期待できるので、積極的に摂りたい野菜の一つです。また、葉酸を多く含み、貧血の改善や細胞の再生を助けます。薬膳では虚弱体質の改善や、老化予防、胃腸の機能改善に役立つとされています。細かく刻んでスープにして与えるとお腹を温めてくれます。

カリフラワー

犬に食べさせてOK・NG?冬が旬の野菜11選【獣医師監修】カリフラワーは犬に食べさせてOKな野菜です。カリフラワーはブロッコリーと同じくキャベツや白菜、チンゲンサイ、菜の花などの仲間でアブラナの一種です。ビタミンCとカリウム、食物繊維が豊富で栄養価の高い野菜です。カリフラワーの薬膳的効果は胃腸を整えて食欲を増進する、元気を補う、老化防止になる、潤いを生み出すなどです。咳が出やすい子、食が細く疲れやすい犬におすすめです。与える場合は、小さく刻んで煮て食べさせてあげてください。

専門家のコメント

大根やれんこんなど通年で店頭に並ぶおなじみの野菜も、旬のものは栄養価が最も高くなります。冬の野菜は体を温める効果があるなど、野菜はその季節にあった効能を持っていることが多いものです。犬の主食はフードですので、あくまでも野菜はおやつの位置づけとして、飼い主が食べるときに食べさせてあげてください。同じものを食べる喜びとともに季節を感じることができます。愛犬の食事に彩りを与え、体調管理に役立てられるといいですね。


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