留守番は子犬の頃からのしつけが大事!トレーニングの基本4ステップ

白山聡子(獣医師)

白山聡子(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。

留守番は子犬の頃からのしつけが大事!トレーニングの基本4ステップ
留守番は子犬の頃からのしつけが大事!トレーニングの基本4ステップ

目次

  • ・ 留守番しつけはなぜ必要なの?
  • ・ ステップ1.飼い主さんが離れてもクレートにいられるようにする
  • ・ ステップ2.犬だけの時間に慣れさせる
  • ・ ステップ3.サークル内でリラックスできるようにする
  • ・ ステップ4.留守番前にエネルギーの発散を!

犬との暮らしの中では、犬だけで留守番させる場面も出てくるはず。もし犬が留守番に慣れていないと、さまざまなトラブルのきっかけになることも。犬がリラックスして留守番できるように、子犬の頃から留守番のしつけをしておきましょう。

留守番しつけはなぜ必要なの?

犬に留守番しつけが必要な理由

留守番に慣れていない犬は、不安やストレスから問題行動を起こしがちに。たとえば、飼い主さんが帰宅するまで吠え続けてご近所迷惑になったり、ストレスからいたずらをしてしまったり、自分の体を舐め続けたり噛んでしまったりということもあります。

こうしたことが起こらないよう、子犬の頃から留守番のしつけをすることが大切です。留守番時に愛犬がリラックスして過ごせるようにするためのトレーニング方法を見ていきましょう。

ステップ1.飼い主さんが離れてもクレートにいられるようにする

留守番しつけ クレートにいるトレーニング

犬をクレートに入れたら布をかけて飼い主さんを見えないようにし、その状態でクレートの中にフードを入れます。
その後、飼い主さんはクレートから離れましょう。最初は1分、次に3分と、離れている時間を延ばしていきます。この間、犬がリラックスしていたらOK。飼い主さんは犬が動き出す前にクレートに戻り、愛犬に声をかけながら褒めて、布をかけたままクレートの隙間からフードを与えます。

愛犬が「飼い主さんは必ず戻ってくる」「静かに待っていればいいことがある」と学習するようにしましょう。

ステップ2.犬だけの時間に慣れさせる

留守番しつけ 犬だけの時間に慣れさせるトレーニング

噛み壊せないゴム製のおもちゃなどを与え、犬にひとり遊びをさせます。その間、飼い主さんは静かに別室へ。様子を気にかけながら、しばらく経ったら部屋へ戻り、「イイコ」とほめてフードを与え、愛犬がフードを食べている隙に素早くおもちゃを回収しましょう。

ステップ3.サークル内でリラックスできるようにする

留守番しつけ サークルトレーニング

留守番が長くなるときは、トイレやクレート、給水器、ゴム製のおもちゃなどを入れた広いサークルを用意します。
犬をサークルに入れて「待て」をさせ、飼い主さんは少しずつ離れます。そのままソファの裏などに隠れ、犬が待てをしたまま落ち着いていられるか見守りましょう。数分したら戻り、フードを与えてほめてください。

少しずつ離れる時間を長くしていき、愛犬にサークルで過ごすことに慣れさせていきましょう。

ステップ4.留守番前にエネルギーの発散を!

留守番しつけ 留守番前にエネルギーの発散

理想の留守番は、犬がクレートの中でリラックスして寝ている状態です。特に長時間の留守番をさせる場合は、その前に排せつを済ませ、しっかりと散歩をしたり運動をさせたりして、エネルギーを発散させてあげましょう。
散歩に行けないときは、室内で引っ張りっこ遊びなどをするのも効果的です。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません

専門家の コメント:

愛犬にとってあまりに留守番が多くなることはストレスになってしまいます。留守番しつけは大切ですが、愛犬と一緒に過ごす時間を十分にとり、日ごろからエネルギーを発散させるようにしてあげましょう。どうしても外出が多くなってしまう場合は、短い時間でも愛犬と充実した時間が過ごせるように工夫しましょう。


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