自宅で簡単・キレイに!犬のシャンプーのコツや注意点とは?

白山聡子(獣医師)

白山聡子(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。

自宅で簡単・キレイに!犬のシャンプーのコツや注意点とは?
自宅で簡単・キレイに!犬のシャンプーのコツや注意点とは?

目次

  • ・ 基本的な犬のシャンプーのやり方
  • ・ 犬のシャンプーのコツ「汚れ落とし」編
  • ・ 犬のシャンプーのコツ「すすぎ」編

犬のシャンプーが不十分だったり、やり方をまちがえたりすると、皮膚や被毛にダメージを与えてしまうので注意が必要です。そこで今回は、犬のシャンプーを上手に行うコツをご紹介します。まずは、基本的な犬のシャンプー方法をおさらいしましょう!

基本的な犬のシャンプーのやり方

基本的な犬のシャンプーのやり方

基本的なシャンプーの手順

  • ブラッシングをして表面の汚れや抜け毛を取り、水で薄めたシャンプー液を使って「下洗い」をします。
  • 「下洗い」で表面の汚れを落としたら、今度は泡立てネットを使ってシャンプー液を泡立てて、濃厚な泡を作りましょう。その泡を全身にのせて、指先でやさしく「本洗い」をします。
  • 「本洗い」の後はリンスで仕上げ。シャンプーのなかにはリンスインのタイプもありますので、お好みの犬用シャンプーを使ってみてくださいね。タオルで水分を十分に拭き取り、ドライヤーで乾かしたら完了です。

ではここからは、犬のシャンプーを上手に行うコツや注意点について見ていきましょう。


犬のシャンプーのコツ「汚れ落とし」編

犬のシャンプーのコツ「汚れ落とし」編

シャンプー液をよく泡立てる

シャンプー液を犬の体に直接つけると、泡立ちがムラになってしまったり、汚れが混じった泡を全身に広げてしまったりすることになり、汚れをきちんと落としきれません。また、シャンプー液をつけすぎて、皮膚に負担を与える心配も。しっかりと汚れを落とすためには、シャンプー液を泡立てネットなどでよく泡立ててから使うのがポイントです。

 

汚れがひどいときは2度洗いがおすすめ

洗っている途中で「泡立ちが悪いな」と思ったときは、「本洗い」を2回行いましょう。また、洗う前から汚れがひどいとわかっている場合は、「下洗い」の工程を省いて、「本洗い」を2回行うのもよい方法です。

 

洗う順番を決めておく

洗い忘れがあると、皮膚や被毛にベタつきが残りがち。そこで、洗う順番をあらかじめ決めておき、毎回同じ順番で洗うのがおすすめです。スムーズに手早く洗えて、洗い忘れの心配もありません。

 

頭と顔は最後に洗う

頭と顔のシャンプーは犬が嫌がりやすく、洗うのが苦手な飼い主さんも。頭と顔は最後に洗って、真っ先にすすぐとよいでしょう。あまりに嫌がる場合は、よく絞った濡れタオルなどで汚れを拭く程度でもOKです。

犬のシャンプーのコツ「すすぎ」編

犬のシャンプーのコツ「すすぎ」編

首から上は後ろから静かにすすぐ

前から顔をすすぐと、犬が怖がったり、鼻に水が入ったりするので要注意。首から上をすすぐときは、犬の後ろからシャワーヘッドを近づけ、ゆっくりすべらせるように行うと、犬が嫌がりにくくスムーズになります。

 

耳は広げてすすぐ

しっかりと耳を広げてすすぐことで、シャンプー液が残らずキレイに落ちます。手にぬるま湯を受け、耳の裏側まできちんと流しましょう。

 

顔まわりは水流を弱めて

顔まわりは、犬が怖がりやすい場所。また、顔にシャワーがあたるのを嫌がる犬も多いので、すすぐときは水の勢いを弱め、シャワーヘッドをあまり動かさないようにするとよいでしょう。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。


専門家の コメント:

シャンプーが終わったら、しっかりと乾かすことも大切です。タオルドライで体の水分を十分拭き取ってから、ドライヤーを使って乾かしましょう。

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