犬に生姜を食べさせても大丈夫?与え方の注意点や一日の適量を解説【獣医師監修】

犬に生姜を食べさせても大丈夫?与え方の注意点や一日の適量を解説【獣医師監修】

体を温める効果があり、健康的な食材として知られている生姜は、犬に食べさせてもよいのでしょうか?  この記事では、生姜に含まれている成分や与える際のポイント、目安の量などを、Animal Life Partner代表で獣医師の丸田香緒里先生監修のもと解説します。人間同様、犬にもメリットはありますが、与える際は必ず少量ずつ、様子を見ながらにしましょう。

監修/丸田香緒里先生(獣医師)

監修/丸田香緒里先生(獣医師)

Animal Life Partner代表。
往診専門動物病院アニマルライフパートナー院長。
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。

 

大学卒業後、6年間の横浜市内の動物病院勤務を経て、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partnerを設立。ペット栄養管理士など様々な資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。

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犬に生姜を与えても大丈夫?

犬に生姜を与えても大丈夫?

 

生姜は体を温めるはたらきがあり、薬膳としても効果がある食材です。犬に食べさせても問題ありませんが、与える際は少量ずつ、食べて異変がないか注意する必要があります。

 

犬に生の生姜を与えても大丈夫?

生の生姜も、犬に与えても特に問題ありません。ただし、生姜には独特の風味があります。嫌がる場合には無理に食べさせないようにしましょう。

 

生姜はネギ類ではない!

生姜はショウガ科に属する植物です。部位によって、「葉生姜」「筆生姜」「根生姜」と呼ばれ、一般的なスーパーに並んでいる生姜は根生姜でしょう。独特の香味があり、ネギ類と誤解されやすいですが、実際には異なります。

 

ネギや玉ねぎなど、ネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物は赤血球を壊します。犬が食べると貧血を起こしてしまう可能性があるため、犬にネギ類は絶対に与えてはいけません。

子犬やシニア犬に生姜を与えても大丈夫?

生姜は子犬やシニア犬に与えても問題ありませんが、辛味刺激があるため、与える量は気を付けてください。

生姜に含まれている成分と犬に与えるメリットは?

生姜に含まれている成分と犬に与えるメリットは?

 

生姜にはさまざまな成分が含まれています。それぞれどのような効能があるのか見ていきましょう。

 

ジンゲロール

ジンゲロールは、血管を拡張させる作用があり、血流をよくします。さらに、殺菌効果や吐き気を抑える作用があることもわかっています。

 

ショウガオール

ショウガオールは、生姜を加熱することでジンゲロールが変化してできる成分です。血行を促進し、体を温める効果があります。

 

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が通常よりも活性化すると、細胞などを攻撃して身体を酸化させてしまいます。このような物質を活性酸素といいますが、ショウガオールには、この活性酸素を除去する効果もあるといわれています。

 

ジンゲロン

ジンゲロンは、ショウガオール同様、生姜を加熱することでジンゲロールが変化してできる成分です。血行を促進するため、体を温める効果や発汗作用があり、体内の老廃物や余分な水分を外に出します。

生姜を与えないほうがよい犬は?

特に生姜アレルギーといったものはありませんが、食物全般、アレルギー反応を示す犬がいる可能性があります。与える際は、少量ずつ様子を見ながらにしましょう。

アレルギーを起こした犬に見られる症状は?

アレルギーを起こした犬に見られる症状は?

 

生姜を食べた犬にアレルギーが見られる場合もあります。どのような症状があるのか確認しましょう。

 

嘔吐

生姜に含まれるタンパク質(食物抗原)などに対する過剰な免疫反応によって、嘔吐を繰り返すことがあります。

 

下痢

嘔吐同様、生姜に対するアレルギー反応があると、下痢を繰り返すことがあります。

 

かゆみ

眼や口周り・肛門周囲・わきの下・背中・手足の先にかゆみを感じたり、皮膚炎を発症したりすることがあります。

 

アレルギーの症状が出るのは食べてからどれくらい?

犬それぞれの体質によって異なるため、一概には言い切れません。1回目に食べてすぐ発症する場合もあれば、2回目に発症する場合もあるので、犬の様子をよく観察するようにしましょう。

 

アレルギーが出たときの対処法は?

生姜はトッピングなどに使われることが多く、生姜だけを与えることはほとんどないかと思います。そのため、生姜が原因でアレルギーを発症しているかどうかに気づくことは難しいかもしれません。

 

上記のような、嘔吐・下痢・かゆみなどのアレルギー症状が見られた場合は早めに動物病院へ行くようにしましょう。与えた食材は細かくメモし、万が一アレルギーの症状が出た場合には、前日からどのようなものを食べたかを詳細に伝えるようにしてください。

犬に人間用の加工した生姜を与えても大丈夫?

犬に人間用の加工した生姜を与えても大丈夫?

 

生姜はポピュラーな食材で、人間用に加工された食品も多数あります。このような人間用に加工された生姜は犬に与えても大丈夫なのか確認しておきましょう。

 

生姜チューブ

生姜チューブはすりおろした生姜だけではなく、保存料などが含まれていることが多いのでおすすめできません。与える際は自宅で生姜をすりおろすようにしてください。

 

紅生姜

紅生姜には、着色料や食塩・酢・添加物が含まれていることが多いため与えないようにしてください。

 

ガリ

ガリも紅生姜同様、添加物や食塩・砂糖が含まれていることが多いため与えないほうがよいでしょう。

犬に与えてもよい一日あたりの生姜の量は?

生姜は、私たち人間が薬味に使う際にも少量のみを使用すると思います。犬に対しても、たくさん与えるのは控えましょう。料理の味見をした際に生姜の辛味を感じないほどのごく少量を使用するようにしてください。

犬に生姜を与える際の注意点とは?

犬に生姜を与える際の注意点とは?

 

生姜は犬に与えても問題のない食材ですが、与える時には注意点があります。どのような点に気をつけたらよいのかご紹介します。

 

少量ずつ、様子を見ながら与える

前述の通り、生姜を食べてアレルギーを起こす犬もいます。少量ずつ与え、体調に変化がないか観察するようにしてください。

 

与えすぎに注意

辛味成分が含まれているので、犬にとっては刺激が強いことがあります。辛みを感じない程度の少量を与えるようにしましょう。

犬に生姜を食べさせるときの与え方は?

犬に生姜を食べさせる時の与え方をご紹介します。

 

すりおろしたものをフードに混ぜる

人間が薬味に使うのと同じように、すりおろしてそのまま与えるのが一般的です。生姜単体で与えるのではなく、フードに混ぜて食べさせるとよいでしょう。

 

しぼり汁を少量与える

液体にして与える場合も、辛味成分の刺激が強まらないよう少量与えるようにしてください。

 

薄切りにして煮込み料理に混ぜる

煮物を作る際、味付けのため、加熱時に薄切りにした生姜を加えることがあるかと思います。犬に食べさせる際は生姜は途中で抜き、薄切りのものをそのまま食べることがないようにしてください。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

生姜は犬に与えても問題のない食材ですが、独特な香味や辛みが存在します。与えるときはごく少量で様子を見て、嫌うようだったら控えるようにしましょう。ジンジャエールなどの生姜を使った食べ物・飲み物は、盗み食いをされないよう注意してくださいね。


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