犬はアーモンドを食べても大丈夫!1日の適量や与える際の注意点について解説【獣医師監修】

犬はアーモンドを食べても大丈夫!1日の適量や与える際の注意点について解説【獣医師監修】

アーモンドは気軽にとれる健康食材として、おやつやおつまみに人気です。体に良さそうなイメージのあるアーモンドですが、犬にも与えて大丈夫なのでしょうか? この記事では、アーモンドに含まれる犬の健康維持に役立つ栄養素や、与える際の注意点と工夫について、chicoどうぶつ診療所の獣医師林美彩先生監修のもと詳しく解説していきます。

犬はアーモンドを食べても大丈夫!

基本的に、犬はアーモンドを食べても大丈夫です。アーモンドには、ビタミンやミネラル、タンパク質、食物繊維といった犬の健康に必要な栄養素が多く含まれているので、摂取してもなんら問題ありません。ただし、脂肪含有量も多いため、与える量には十分注意しましょう。

子犬や老犬(シニア犬)にアーモンドを与えても大丈夫?

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子犬やシニア犬にも与えて大丈夫です。しかし、アーモンドを丸飲みしてのどに詰まらせてしまうなどのリスクもあるので、細かく刻んでから与えるか、液状またはパウダー状のものを与えると良いでしょう。

アーモンドに含まれている主な栄養素と犬に与える健康面のメリットは?

人にとっても優れた栄養食品であるアーモンド。犬にとっても健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。アーモンドに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

 

ビタミンE

犬の健康維持やエイジングケアに良いと言われている、抗酸化作用があります。脂質の酸化を抑える他、生体膜の維持、赤血球の溶血防止などの働きが挙げられます。

 

ビタミンB2

代謝に関連するビタミンで、皮膚や粘膜の健康維持をサポートします。

 

ミネラル

臓器や組織のさまざまな反応をスムーズに働かせるために必要な栄養素です。たとえば、骨格の形成や代謝、生殖、消化に関連するもの、血圧の調整、ヘモグロビンの主成分になるものなどいくつか種類があります。

 

食物繊維

整腸作用肥満、生活習慣病の予防などに役立ちます。

 

脂質

オレイン酸、リノール酸という不飽和脂肪酸が含まれています。オレイン酸は悪玉コレステロールの低下、リノール酸は血圧調整を行う作用があります。

犬にアーモンドを与える際のおすすめの方法は?

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無塩のアーモンドを、犬が食べても大丈夫なぐらい細かく刻んでから与えてください。また、アーモンドミルクやパウダーも手軽に与えられておすすめです。これらを与える際には、商品の栄養成分表にある原材料名の欄にアーモンドのみが記載されているものを選びましょう。食塩や砂糖を使用している商品もあるので、与える前に十分確認してくださいね。

犬にアーモンドを与える際の注意点は?

犬にアーモンドを与える際にはいくつか注意点があります。以下にまとめましたのでそれぞれ解説していきます。

 

細かく砕いて与える

アーモンドは小さいので1粒ずつ与えても大丈夫な気がしてしまいますが、なるべく細かく砕いてから与えることが望ましいです。犬がのどにつまらせて窒息するリスクだけでなく、飲み込んだ後にも食道閉塞や腸閉塞の恐れがあります。

 

塩分の過剰摂取

また、人用のおつまみなどで市販されているアーモンドは食塩で味付けされていることも多いですが、これは犬には与えないでください。塩分過多を防ぐためにも、調味されていない無塩のものを選ぶようにしましょう。

 

肥満、下痢、嘔吐など

アーモンドは、脂質が多い食材です。カロリーの摂りすぎで肥満や胃腸炎、膵炎になる恐れがあります。また、食物繊維も多く含まれているので、消化不良による下痢や軟便、嘔吐を引き起こすかもしれません。そもそも犬にアーモンドを与えない、というのも選択肢のひとつです。

アーモンドを与えてはいけない犬はいるの?

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特に注意が必要な犬種はありません。しかし、脂質を多く含んでいるので、膵炎や肝臓疾患を持っている犬は与えない方が安心です。もし、どうしても犬が欲しがって与えたい場合はごく少量にしておきましょう。

アーモンドを食べてアレルギーや中毒症状になる犬はいる?

他の食物アレルギーと同じように、アーモンドを食べた犬に嘔吐や下痢、皮膚の発赤やかゆみなどの症状が出ていたら、アレルギーや中毒症状だと考えられます。

 

アレルギーや中毒症状が出ているときの対処法

もし、愛犬にアレルギーや中毒症状が見られたら、なるべく早く動物病院を受診してください。その際、いつどのくらいの量を食べたのかが分かればメモに残しておいたり、食べたアーモンドの袋が残っていればそれも持参したりするといいでしょう。

犬にアーモンドを与える際の適量は?

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基本的に、犬に間食として与えてもいい量の目安は、主食の1020%ほどと言われています。普段与えているドッグフードなど主食のグラム数から計算して、相当する量に留めておくと無難です。もし、アーモンドを与えることで愛犬の体重が増えてしまうようであれば、与える量や回数を減らして様子を見ましょう。

犬にアーモンドの加工食品を与えても大丈夫?

アーモンドチョコレートは、チョコレートによる中毒リスクがあるので絶対に与えてはいけません。アーモンドチーズも塩分過多になりますので、犬に与えるのは控えたほうがベターです。

犬にその他のナッツ類を与えても大丈夫?

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ピーナッツやクルミは犬に食べさせても問題ありませんが、アーモンド同様、脂質が多いので与えすぎには注意しましょう。マカデミアナッツは中毒を引き起こす恐れがあるので、与えないでください。また、ビターアーモンドは食用で販売されていることはほぼないですが、犬にとって有害なためオイルやエッセンスでも間違って犬が口にしないよう気をつけてください。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

ビタミンやミネラルなど、犬の健康に嬉しいアーモンドですが、脂質が多いので与える量には注意が必要です。あくまで間食としての目安量を守りつつ、愛犬が食べやすいように細かく刻んでから与えてくださいね。膵臓や肝臓が弱っている犬には、与えない方がいいかもしれません。愛犬の健康状態と照らし合わせて、うまく健康に役立てていきましょう。

監修/林美彩先生(獣医師)

chicoどうぶつ診療所所長。大学卒業後、動物病院やサプリメント会社勤務を経て、体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、2018年に往診・カウンセリング専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開設。著書に「獣医師が考案した長生き犬ごはん」(世界文化社)。

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