犬はアスパラガスを食べても大丈夫!1日の適量やおすすめの与え方、注意点などについて解説【獣医師監修】

犬はアスパラガスを食べても大丈夫!1日の適量やおすすめの与え方、注意点などについて解説【獣医師監修】

春に旬を迎える野菜、アスパラガス。鮮やかな緑が食卓を彩ってくれますね。独特な苦味や、食物繊維が豊富なアスパラガスですが、犬が食べても大丈夫なのでしょうか? 今回は、Animal Life Partner代表で獣医師の丸田香緒里先生に教えていただいた、犬がアスパラガスを食べた場合の影響や与える際の適量などを解説していきます。

犬にアスパラガスを与えても大丈夫!ただし、加熱は必須

アスパラガス

アスパラガスは、加熱して柔らかく調理し、食べやすいサイズに細かくカットすれば犬に与えることができます。アスパラガスは茹でてもあまり栄養素が逃げないという特徴がありますが、水に溶けやすいビタミンを含んでいるので、加熱する際は電子レンジで温める、蒸す、焼くことをおすすめします。

一方、生のアスパラガスは硬く、消化に悪いので与えないようにしましょう。

子犬や老犬(シニア犬)にアスパラガスを与えても大丈夫?

子犬がごはん食べる

子犬や老犬にアスパラガスを与えても問題ありません。ですが、子犬や老犬は噛む力が弱く丸呑みしてしまう可能性があるので、加熱したものをなるべく細かくカットしてから与えるようにしましょう。

アスパラガスに含まれる栄養素と犬に与える健康面でのメリットは?

グリーンアスパラガス

アスパラガスにはさまざまな栄養素が含まれています。どういった栄養素があるのか見てみましょう。

 

アスパラギン酸

うま味のもとになるアミノ酸です。新陳代謝を活発にして、疲労回復に効果があるといわれています。

 

ルチン

そばに含まれていることで有名なルチン。アスパラガスの穂先に多く含まれています。毛細血管を強くして血流を改善する効果や、血圧降下の作用があります。

 

βカロテンなどのビタミン

抗酸化作用のある栄養素です。体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を強くする働きがあります。そのほか、ビタミンCとビタミンEが含まれています。

 

葉酸

赤血球をつくることを助けるビタミン。代謝に関与しており、DNAやたんぱく質の合成を促進して細胞の生産や再生を助けます。

 

カリウム

体内のナトリウムや水分の調節をしています。

 

食物繊維

便通の改善効果が期待できます。多く与えすぎると下痢や消化不良になる可能性があるので、愛犬にあわせて適量をあげるように注意してください。

 

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスでは栄養面で違いがある?

アスパラガスにはグリーンアスパラガスやホワイトアスパラガスなどの種類があります。同じ野菜なのですが、発芽した後に、太陽の光を当てて栽培されるグリーンアスパラガスに対し、太陽の光を遮断し土の中で育てられるのがホワイトアスパラガスです。栄養的な観点でみると、グリーンアスパラガスの方が栄養豊富といわれています。

アスパラガスを食べることでアレルギーや中毒症状になる犬はいる?

アスパラガスには犬にとってアレルギーの要因となるものは入っていませんが、初めて与える場合には、少量ずつ様子を見ながら与えるようにしてください。下痢や顔のかゆみなどの体調不良が見られた場合には与えるのをやめ、病院を受診してください。

 

持病のある犬にアスパラガスを与えても大丈夫?

持病のある犬にアスパラガスをあげても問題ありませんが、食物繊維が豊富な食材なので、噛む力や消化器官が弱っている犬には与えないほうがいいでしょう。

犬にアスパラガスを与える際の1日の適量と注意点は?

ご飯を食べる犬

目安として4kg程度の犬なら1日に1本、もしくは10g程度をあげても大丈夫です。カロリーが低いため、要領で計算するとたくさん与えていいことになってしまいますが、食物繊維が豊富なので、あげすぎるとお腹を下してしまう恐れがあります。メイン食材というよりは、トッピングやアクセントとしてドッグフードに混ぜて使用するなど、少量にとどめてください。また、アスパラガスだけでは栄養素をカバーしきれないので、アスパラガスだけでなく他の食材もバランスよくあげましょう。

犬に与えるアスパラガスを購入するときのチェックポイントは?

アスパラガスを選ぶときのポイントは、穂先が締まっている新鮮なものを選ぶことです。根元まで張りがあり、みずみずしいものを選びます。逆に切り口が渇いていたり、茶色く変色してしまったりしているものは避けましょう。硬い場合は食物繊維が多く消化不良を起こす可能性があるので、柔らかいものを与えて下さい。購入後は、時間が経つにつれて固くなってしまうので、なるべく早めに使いましょう。

 

犬にアスパラガスを与えるときのおすすめの部位や調理方法は?

アスパラガスの穂先

アスパラガスのどの部位を犬に与えるといいのか、その際のおすすめの調理方法を紹介します。

 

おすすめの部位

アスパラガスの穂先がおすすめです。独特な苦味が少なくやわらかいため犬でも食べやすい部位だからです。穂先以外の部分を使う場合は、根元の部分は切り落とし、皮むき器で皮をむいてあげると食べやすいと思います。

 

調理方法

電子レンジで温める、蒸す、焼く、茹でるなど加熱してから、細かくカットします。繊維を断ち切るように、斜め切りにすると食べやすくなると思います。十分に冷ましたものを、フードに混ぜたりトッピングしたりして与えましょう。

 


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

鮮やかな緑が印象的なアスパラガスですが、きちんと調理してあげれば犬にも与えることができます。春~初夏頃まで旬の食材を愛犬と一緒に楽しんでくださいね。

監修/丸田香緒里先生(獣医師)


Animal Life Partner代表。
往診専門動物病院アニマルライフパートナー院長。
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。

 

大学卒業後、6年間の横浜市内の動物病院勤務を経て、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partnerを設立。ペット栄養管理士など様々な資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。

監修者の他の記事一覧


関連リンク

【獣医師監修】犬は柿を食べても大丈夫?皮や種、渋柿に関する注意点や食べるメリット、1日の適量について解説
犬に梨をあげても大丈夫?与える際の注意点や栄養面でのメリット、適量などについて解説【獣医師監修】
犬はりんごを食べても大丈夫!食べると危険な部位などの注意点や健康面でのメリットについて解説【獣医師監修】
犬はかぼちゃを食べても大丈夫!皮や種など与える際の注意点や健康面のメリット、適量などについて解説【獣医師監修】
犬に玉ねぎは危険!食べてしまった時の症状と対処法を獣医師が解説
犬は枝豆を食べても大丈夫!与える際の注意点や適量、健康面でのメリットについて解説【獣医師監修】

著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

詳しく見る