犬にオクラを与えても大丈夫!
結論から言うと、犬にオクラを食べさせても大丈夫です。オクラには、犬にとって害となる成分は入っていません。そのため、生でも茹でても与えることができます。また、オクラには整腸作用のあるペクチンやビタミンB1が含まれているため、栄養面でのメリットもあります。
カリウムやリンといったミネラルも豊富に含まれていますが、腎臓が悪い犬などは量を少なめにするか、あげるのを控えたほうがいいでしょう。
子犬やシニア犬にオクラを与えても大丈夫?
オクラは、健康な犬であれば与えても大丈夫な食材です。ただし、子犬やシニア犬の場合は消化器官が未発達だったり衰えていたりするケースがありますので、生のままではなく加熱してからあげたほうがいいでしょう。犬にも好みがあるので、初めて与えるときは少量ずつ、様子をみながらあげましょう。
オクラに含まれている栄養素と、犬に与える健康面の影響は?
オクラに含まれている主な栄養素と、犬に与える影響について解説していきます。
ペクチン
糖質オクラのぬめり線分であるペクチンは、便秘予防に期待がもてます。ただ、お腹の弱い犬、体質が合わない犬が食べると下痢を起こす可能性もあるため、まずは少量から与え始めることをおすすめします。
カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル
オクラはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含むため、ミネラル類の補給にも役立ちます。犬がミネラル欠乏になると、ひどい場合は痙攣を起こすこともあります。もし、犬がミネラル欠乏によって痙攣を起こしたら、オクラを食べさせただけでは解消できませんので、動物病院へ連れて行ってください。
また、ミネラル調節は腎臓が行います。そのため、腎臓が弱っている犬がミネラルを過剰に摂取すると、腎臓に悪影響がおよぶ可能性があるので注意が必要です。
犬にオクラを与えるときのおすすめの方法は?
犬にオクラを与える場合、どのようにするのが良いのでしょうか。それぞれ解説していきます。
生でも加熱でもOK!種も刻めば問題なし
オクラは、生でも加熱しても犬に与えることができます。茹でたり焼いたりすると、また違った食感が楽しめるでしょう。オクラを与えるときには、まず、まな板に擦り付けて産毛を取り、固いヘタの部分は切り取ってください。そして細かくカットし、冷ましてから普段与えているドッグフードにトッピングしてあげましょう。このとき、オクラの種を取り除く必要はありません。しかし、オクラの種は消化しにくいので、しっかり細かくカットするように意識しましょう。
食事のトッピングにする
同じネバネバ食材である納豆との相性もいいので、一緒にトッピングするとよりバランスよく栄養を摂れます。トマトとあわせてスープにしてもよく、手づくりフードのバリエーションを楽しめる食材です。ただし、愛犬に与える際は、塩などで味付けしないように注意してください。
犬にオクラを与える際の適量は?
犬の体のサイズによっても異なりますが、オクラ1本を10gとした場合、ドッグフードにトッピングするのなら、体重5kg程度の犬でオクラ1本10g程度、体重10kgの犬ならオクラ2本20g程度を目安にするとよいでしょう。オクラには食物繊維が豊富に含まれているため、与えすぎると下痢を引き起こす恐れがあります。手づくりフードにする場合も同様の目安を意識してください。
犬にオクラを与えるときの注意点は?
犬の中には、食材を丸飲みしてしまう子もいます。そのため、オクラをあげるときには喉に詰まらせないよう、細かくカットしてから与えましょう。茹でて柔らかくしてから与えることで、噛みやすくすることもできます。
実際に店頭でオクラを選ぶときは、緑色が濃いものを選びましょう。オクラは暖かいところで育つ野菜なので、冷やしすぎると痛みやすくなります。保存するときには新聞紙にくるんで冷暗所に置き、新鮮なうちに犬に与えるようにしてください。
持病のある犬にオクラを与えても大丈夫?
健康な犬であれば基本的に食べて問題のないオクラですが、腎臓の既往症がある犬は避けたほうが無難です。オクラには、ミネラルが豊富に含まれています。ミネラルを処理するのは腎臓なので、腎臓の疾病がある犬にあげると体に負担がかかってしまいます。
犬にオクラを与えることで発生する可能性のあるアレルギーや中毒症状はある?
犬にオクラを使用した加工食品を与えても大丈夫?
スーパーやコンビニなどで、オクラを使用したサラダやスープなどが売られていますが、人間用に加工された商品は犬にとって味付けが濃いため、犬に与えるのはやめておきましょう。
第2稿:2021年8月16日更新
初稿:2021年4月20日公開
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
専門家の コメント:
夏の定番野菜であるオクラ。食物繊維が豊富であるため、うまく活用すれば整腸作用も期待できます。犬も食べられるうえ、手づくりフードにも使いやすい食材なので、飼い主さんも一緒に楽しんでみましょう。