2023年09月05日 更新 (2020年12月24日 公開)

犬に豆腐を与えても大丈夫!
犬に豆腐を与えても問題ありません。豆腐には植物性たんぱく質が豊富に含まれており、犬にとって必要な栄養素を摂取できます。消化が良く吸収しやすいため、子犬やシニア犬でも食べやすいという特徴があります。
ただし、豆腐の種類や持病を持っている犬の場合、与えすぎや豆腐の種類に注意する必要があります。豆腐といってもさまざまな種類があるため、犬に与える場合は豆腐の種類や原材料について確認することが大切です。
犬の食事に適している豆腐の種類や注意点について
スーパーなどに並んでいる豆腐といえば、絹ごし豆腐や木綿豆腐ですが、どちらも犬には適しています。柔らかいのでそのまま与えても大丈夫という手軽さも魅力といえるでしょう。ただし、市販の豆腐を犬に与える場合や、豆腐を使った加工品などを与える場合は、以下の点について注意する必要があります。
市販の豆腐を与える場合の注意点
絹ごし豆腐や木綿豆腐は犬に適している豆腐ですが、同じ豆腐でも厚揚げは脂分が多く、犬には適していません。また、保存食品として知られる高野豆腐を与える場合は、必ず水に戻した状態で与えるようにし、少し弾力があるのであらかじめ食べやすいように細かくカットしておきましょう。
豆腐を選ぶときは原材料をチェックし、大豆とにがりだけで作られているかを確認してから与えるようにしてください。卵豆腐やゴマ豆腐などは、大豆やにがりで作られているわけではないため、避けた方が良いでしょう。
犬に豆腐を与える健康面のメリット
豆腐に含まれているビタミンKには、出血が起きたときに血液を固めるために必要な要素の働きを助ける効果が期待できます。また、木綿豆腐に含まれるビオチンは皮膚、被毛、粘膜の健康維持に欠かせない成分として知られています。
栄養素以外には、冷えたままの状態や、ひと肌程度に温めた状態のどちらも加工をせずにそのまま手軽に与えることができる点は、豆腐を与えるメリットといえるでしょう。
持病がある犬に豆腐を与えても大丈夫?
豆腐は前述したビタミンK やビオチンなどの他に、カルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラルが豊富で、手作り食やおやつ作りに積極的に取り入れたい食材の一つです。ただし、これらのミネラルは尿路結石の原因となったり、腎不全悪化の要因の一つとなったりすることがあります。病気の心配がある犬は、摂取しすぎないように注意しましょう。
また、大豆製品に含まれるグリシニンという成分は、鉄の吸収が阻害されるといわれています。貧血の犬や、すでに貧血があって鉄を含む薬を飲んでいる場合、症状や薬の働きに影響が出ることがあります。貧血気味の犬や鉄剤を飲んでいる犬は、豆腐を食べることは避けた方がいいでしょう。
犬に豆腐を与える際の適量
豆腐を1日に摂取する量の目安は、体重3kgの犬で20g、10kgで50g、20kgで85gです。1日の摂取量や栄養バランスを考えて与えるようにし、与えすぎないように注意しましょう。
ダイエット食として豆腐を加えることは問題ありませんが、豆腐は脂質が多く炭水化物が少ないという特徴があり、さらに食物繊維が少ないので満腹感を得にくい食材です。摂取量目安を守って与えるようにしましょう。
犬が大豆アレルギーを持っている場合の症状や注意点
犬が大豆アレルギーと診断されている場合は、豆腐を与えないようにしましょう。大豆アレルギーの場合、下痢、嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が出ることがあります。もし、豆腐を食べて体調不良などの症状が出た場合は豆腐を与えるのをやめて、動物病院に相談するようにしましょう。また、初めて豆腐を食べさせる場合は少量から様子を見るようにすると安心です。
豆腐が含まれている加工品を犬に与える場合の注意点
豆腐は動物性たんぱく質などの肉よりもカロリーが低いことから、肉の代わりに豆腐を使って豆腐ハンバーグを作るという人も増えてきました。もし豆腐ハンバーグを犬に与える場合は、手作りであれば心配ありませんが、市販の場合は中毒を引き起こすといわれる玉ねぎが入っていたり、味付けがされていたりすることが多いため、犬には適していません。豆腐が使われている加工品を犬に与える場合は、味付けや原材料、カロリーなどを確認するようにしましょう。
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