愛犬の胃腸の不調には「お好み焼き風おやつ」がオススメ!混ぜて焼くだけの簡単レシピ

黒川栄子(ペット栄養管理士)

黒川栄子(ペット栄養管理士)

ペット薬膳管理士、ペット栄養管理士(ペット栄養学会 会員)、APNAペット食育士1級をもつ。犬の手作りごはんの基本に関するお勉強や薬膳、お料理のレッスンを開催。

愛犬の胃腸の不調には「お好み焼き風おやつ」がオススメ!混ぜて焼くだけの簡単レシピ
愛犬の胃腸の不調には「お好み焼き風おやつ」がオススメ!混ぜて焼くだけの簡単レシピ

目次

  • ・ 【材料】胃腸に効く食材!愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ
  • ・ 【作り方】混ぜて焼くだけ20分!愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ
  • ・ 【参考】愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつの1食当たりの給与目安量
  • ・ 【栄養】愛犬用お好み焼き風おやつで使用したキャベツ・山芋・ちりめんじゃこの効能
  • ・ 愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ「落とし焼き」

春の終わりから夏までの間は『春の土用』と言われ、胃腸のトラブルが起こりやすい時季です。胃腸をケアする食材の代表格ともいえるキャベツと山芋を使った、混ぜて焼くだけの簡単おやつのレシピをご紹介します。この時季にぴったりの、体に優しい手作りおやつはいかがですか?

【材料】胃腸に効く食材!愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ

愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつの材料 キャベツ 山芋 ちりめんじゃこ 卵 米粉 水

<材料> 

・キャベツ 50g

・山芋 40g

・ちりめんじゃこ 5g

・卵 1個

・米粉 大さじ2

・水 大さじ1~2

 

★今回は無塩のちりめんじゃこを使いました。使用量が少ないので塩分を使った通常のものでもお使い頂けますが、気になる場合はサッと茹でてからお使い下さい。
★米粉は他の粉類でも代用できます。
★卵にアレルギーがある場合は粉類と水で調整してください。
★桜海老や青海苔を加えると栄養UPでおすすめです。

【作り方】混ぜて焼くだけ20分!愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ

山芋は厚めに皮を剥き、酢水に10分ほど漬けた後、よく水を拭きとっておきます。

卵に米粉と水を加えよく混ぜる

ボウルに卵を割り入れて溶き、米粉と水大さじ1~2を加え、よく混ぜます。

キャベツを千切りか、大き目のみじん切りにカットする

キャベツを千切りか、大き目のみじん切りにカットします。

山芋をビニール袋に入れ、棒で叩いて砕く

山芋をビニール袋に入れ、麺棒やすりこぎ棒などで叩いて砕きます。少し塊が残っている程度がおすすめです。

卵と米粉と水に山芋を加える

ビニール袋の角をカットして押し出し、ボウルに加えます。

山芋は、おろし器ですりおろして頂いても構いません。

キャベツを加える キャベツとちりめんじゃこを加えてよく混ぜる

キャベツとちりめんじゃこを加えて、よく混ぜたら生地作りは完了です。

フライパンに薄く油を入れる

フライパンに薄く油を入れ、キッチンペーパーで余分な油をふき取ります。

生地をスプーン1杯程度撮って丸く焼く

生地をスプーン1杯程度すくって、丸く焼きます。

愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつの生地を両面焼く

弱火~中火で焦げないように、両面じっくりと焼きます。

キャベツのお好み焼キャベツのお好み焼き風おやつ 完成き風おやつ 完成

しっかり中まで火が通ったら、キャベツのお好み焼き風おやつの完成です!

【参考】愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつの1食当たりの給与目安量

このレシピは “おやつ”です。今回の分量での完成量は約170g、エネルギーは約240kcal。1日当たりのおやつとしての体重別給与量の目安は以下の通りです。

愛犬の体重:1食当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済で、健康なわんちゃんの場合)

体重 成犬の給与量

高齢犬向けの給与量

1kg 16g 13g
3kg 36g 29g
5kg 53g 42g
7kg 68g 54g
9kg 82g 66g
11kg 96g 76g
13kg 108g 87g
15kg 121g 96g

※ここでは高齢犬とは小型犬は10歳前後~、大型犬は8歳前後~と考えます。

【栄養】愛犬用お好み焼き風おやつで使用したキャベツ・山芋・ちりめんじゃこの効能

★キャベツ

愛犬用お好み焼き風おやつで使用したキャベツの栄養効果

カリウム、カルシウム、βカロテン、ビタミンCなど多くのビタミン・ミネラルを含むアブラナ科の野菜です。胃腸薬としても知られている成分キャベジン(ビタミンU)は胃壁を保護・再生する力が強く、胃炎や胃潰瘍、発がん物質の除去にも働くといわれています。

薬膳的にも胃を健やかに保ち、胃痛や胃もたれ、胃腸虚弱に適応します。また、体内の余計な熱や水分を排出する働きもあり、便秘の解消にも役立ちます。

わんちゃんに与える際には、小さく切って加熱してあげましょう。

★山芋

愛犬用お好み焼き風おやつで使用した山芋の栄養効果

自然薯然薯、ヤマトイモ、長芋、つくね芋などの総称を山芋といい、どれも滋養強壮の働きが強く、栄養豊富な芋類です。弱った胃腸の粘膜を保護し、肝臓腎臓の機能も強化します。滋養強壮はもちろん、免疫機能強化、消化促進、抗動脈硬化などの働きを期待できます。含まれる消化酵素は大根の3倍とも言われますが、消化酵素は40度前後で壊れてしまう為、消化酵素の摂取を目的とする場合には生ですりおろしてごはんにかけてあげましょう。

薬膳的にも消化器系を健やかに保ち、肺を潤し、腎臓の働きを改善します。元気のない時、疲れている時、体内が乾燥気味な時、おなかの調子が悪い時、老化を感じる時などにオススメです。

山芋については『アジのとろろそば』のレシピでもご紹介しています。

★ちりめんじゃこ

愛犬用お好み焼き風おやつで使用したちりめんじゃこの栄養効果

カタクチイワシを中心として、ウルメイワシやマイワシなどイワシ類の稚魚を釜茹でし、天日に干して乾燥させたものを、ちりめんじゃこやしらす干しと呼ばれます。(今回使用したものはカタクチイワシで、無塩で作られたものです)

高たんぱく低カロリーで栄養豊富。カルシウムやビタミンDを多く含み、骨を強くしてくれます。脂質は低いですが、不飽和脂肪酸であるEPAやDHAは豊富です。

薬膳的には、カタクチイワシは消化器系を健やかにし、血流をよくしてくれます脳を健康に保ち、筋骨を強くする働きもあります。血がドロドロの時、疲れている時、老化が気になる時、関節や筋力の衰えを感じる時などには積極的に摂りましょう。

おなじくカタクチイワシで作られている釜揚げシラス、煮干し、たたみイワシなども、わんちゃんにオススメです。

愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ「落とし焼き」

旬の食材や積極的に摂りたい食材など、お好みの材料でお作り頂けます。このおやつは「落とし焼き」とも言い、我が家の愛犬ショコラの大好物でもあります。

愛犬用キャベツのお好み焼き風おやつ「落とし焼き」

今回も、あっという間に試食のお皿は空っぽになりました。

お口の小さな子には、更に小さなサイズで焼いてあげると食べさせやすいですね。手作りごはんはなかなかハードルが高くて…という方でも、おやつとして気軽にチャレンジできるレシピですので、ぜひお試しください。


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