2023年03月13日 更新 (2021年10月25日 公開)

【材料】はちみつと梨だけで作る愛犬用蒸し梨
<材料>
・梨 1/4本(可食部分 約65g)
・はちみつ 小さじ1/2
・水 大さじ1
★子犬にははちみつは与えず、水だけで蒸しましょう。
★はちみつは潤す力が強い食材ですが、心配な場合は入れなくてOK。
★水の量は適当で大丈夫です。
【作り方】レンチンでもOK!愛犬用蒸し梨レシピ
梨を一口サイズに切ります。
切った梨を耐熱の器に並べます。
梨にはちみつと水を加えます。
蒸し器にセットして、中火で15分~20分蒸します。
蒸す手間が面倒な場合は、お皿にふんわりとラップをかけて、7~8分レンジにかけてもOKです。
蒸し器を使う場合もレンジを使う場合も、器が非常に熱くなります。やけどにご注意ください。
蒸しあがり、食べやすい温度まで冷めたら完成です。
今回はクコの実を2粒のせて蒸しました。胃腸を潤し、腸内環境を整える働きのあるヨーグルトを合わせるのもオススメです。
【参考】愛犬用蒸し梨の1日当たりの給与目安量
このレシピはごはんではなく“おやつ”ですので、1度に作りやすい量でのレシピになっています。今回の分量での完成量は、水分まで含めると約70g。エネルギーは約40kcalです。
1日当たりの体重別の給与量の目安は以下の通りです。
愛犬の体重:1日当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 成犬の給与量 |
高齢犬向けの給与量 |
1kg | 6g | 5g |
3kg | 15g | 12g |
5kg | 21g | 17g |
7kg | 28g | 22g |
9kg | 33g | 27g |
11kg | 39g | 31g |
13kg | 44g | 35g |
15kg | 49g | 39g |
※ここでは高齢犬とは小型犬は10歳前後~、大型犬は8歳前後~と考えます。
【栄養】愛犬用蒸し梨で使用した梨・はちみつの効能
★梨
吸収性の高い水分であり、薬膳では秋の乾燥対策として、頻繁に食べられる果物のひとつです。その85%以上が水分で、その他炭水化物、食物繊維、カリウム、亜鉛、銅、ビタミンC、抗動脈硬化や抗酸化作用のあるポリフェノールも含みます。また、たんぱく質を分解する消化酵素を含む為、すりおろしたものを肉類と一緒に摂取するのもおすすめです。
薬膳の観点では、肺を潤し、体液を作ってくれる働きが主です。咳を止め、皮膚を潤す働きもあります。生で食べると体の余計な熱を取り除く働きが強く、加熱すると潤す働きが強くなります。はちみつと合わせることで、とくに喉や口の乾燥を抑える効果があります。
食物繊維が多い為、便秘の改善や整腸作用にオススメですが、食べすぎるとおなかを壊すこともあります。食べすぎには注意しましょう。また、胃腸が冷えていて下痢をしやすい子は摂取を控えましょう。
★はちみつ
主成分は炭水化物(糖質)で、果糖とぶどう糖、オリゴ糖です。その他、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンB1を含みます。はちみつの酵素によって生成されるグルコン酸は大腸に直接届き、整腸作用があり、ビフィズス菌を増殖させてくれます。
薬膳においては、消化器系の働きが弱っている時に和やかに調整してくれます。また、肺や腸、皮膚を潤し、咳を止め、便秘を解消する働きもあります。
ボツリヌス菌による中毒を起こす可能性もあります。腸が未熟の幼犬には与えず、成犬でも虚弱体質の場合には摂取を控えましょう。その他、心配な場合は、わんちゃんに蜂蜜を無理に与える必要はありません。
【愛犬&飼い主さん】梨を食べて“乾燥”の対策をしよう!
秋は乾燥が原因で体調を崩しやすい季節です。もっとも影響を受けやすいのは肺や大腸、皮膚などです。渇いた咳をしたり、コロコロ渇いた便が出たり、皮膚がカサカサになってしまったりします。
今回は体を潤してくれる食材を使って、薬膳スイーツである蒸し梨のレシピをわんちゃんバージョンにして、ご紹介しました。お皿に溜まった水分にもしっかり効能がありますので、ぜひ舐めさせてあげてください。体が冷えている子には、おろした生姜をほんの少し入れて蒸すのもおすすめです。
このレシピは、本来は梨丸ごとを蒸し器で40分~50分ほど蒸して作ります。飼い主さんも一緒にお召し上がりの際には、丸ごと作る蒸し梨にもチャレンジしてみてくださいね。
飼い主さんの分にはシナモンシュガーをかけて食べるのも美味しいです。ぜひ、生で食べる梨とは一味違う薬膳スイーツをお楽しみください。