思わぬ事故に気をつけて!犬との暮らしのヒヤリハット事例10選【獣医師監修】

思わぬ事故に気をつけて!犬との暮らしのヒヤリハット事例10選【獣医師監修】

「うちの子は大丈夫!」と思っていても、愛犬との暮らしではいたるところに事故の種があります。この記事では、動物行動コンサルティングはっぴぃているず所属の獣医師、フリッツ吉川綾先生に伺った犬と一緒の生活でのよくあるヒヤリハット事例をご紹介。愛犬の安全を考えた適切な危機管理をするための参考にしてくださいね。

ヒヤリハット事例1. 食べ物以外のものを誤って飲んでしまった

飼い主が犬に食べさせてはいけない食材を把握して管理していても、犬は食べ物以外でも飲み込んでしまうことがあります。小さい乾電池やプラスチック片など、犬の口に入りそうなものは届かないところに保管するようにして、いざというときのために「はなせ」の練習をしておきましょう。誤飲は中毒や腸閉塞にもつながるので気をつけて。

ヒヤリハット事例2. 自転車のカゴから落下しそうになった

自転車のカゴに入った犬

自転車のカゴに愛犬を座らせて移動するのは非常に危険です。愛犬が車や通行人に反応して飛び出してしまったり、自転車を止めようとしたときに落下したりすることがあります。骨折や頭部の外傷だけでは済まず、亡くなってしまったという例も。自転車で愛犬と移動する際は安全運転を心がけ、キャリーに入れて自転車にしっかりと固定してくださいね。決して、犬を自転車に乗せたまま離れないように!

ヒヤリハット事例3. 散歩中に首輪やリードが外れて車道に飛び出した

道路に飛び出す犬

リードが緩くなっていないか、ほつれて千切れそうになっていないかを散歩の前にしっかり確認してください。散歩中にリードや首輪が外れて犬が逃げてしまうと、交通事故による怪我や死亡、迷子になるなどの危険があります。愛犬の体型に合ったものを正しく装着できているか、日頃からチェックするようにしましょう。万が一リードが外れてしまった場合に備えて、「おいで」で呼び戻せるようにしておいてください。

ヒヤリハット事例4. 車の助手席から転んで落ちた

車の助手席から顔を出す犬

の座席に愛犬を座らせていると、急ブレーキやカーブでバランスを崩した犬が落ちたり転んだりして怪我につながるリスクがあります。車に乗せるときは必ずクレートに入れて、クレートを座席の上、または座席の足元や、飼い主さんの目が届く後部座席の後ろのスペースなどにしっかりと固定してください。犬用のシートベルトなどを利用するのもおすすめです。

ヒヤリハット事例5. 抱っこ中に腕から落としてしまった

外で抱っこをしているときに苦手な犬に出会ったり、家の中でも急な大きな音を怖がったりして犬が大暴れすることがありますよね。このとき、慌てて犬を地面に落としてしまい、犬に大怪我をさせてしまうというケースもあります。愛犬が苦手なものや怖いものが多くならないように、子犬のうちからいろんなものに触れる機会を作ってあげるとよいでしょう。成犬の場合は、その子の苦手なものや興奮してしまう状況を飼い主が把握して、あらかじめ避けることも有効です。

ヒヤリハット事例6. 階段から転がり落ちた

階段や高い段差、ベッドの上から転んで落下してしまうのも家庭内事故に多いケース。犬が危険な場所に行かないよう、こまめに扉を閉めたりフェンスを設置したりするといいでしょう。また、愛犬の年齢や体調によって以前は危険でなかった場所から落下する可能性もあるので、定期的に危険な場所がないか見直すことも大切です。階段や段差は床が滑らないようにカーペットなどを敷いておくのも手ですよ。

 

ヒヤリハット事例7. テレビやこたつのコードをかじって感電した

家の中で電源コードを伸ばしっぱなしにしていると、犬が誤って噛んでしまい感電してしまう危険があります。感電すると、火傷や呼吸困難になるだけでなく、最悪の場合は死亡してしまう場合もあるので十分注意してください。電源コードにはカバーを取りつけ、犬が近づけないように空間を作ることが大切。特に子犬のうちは、電気機器がある場所で目を離さないようにしましょう。

ヒヤリハット事例8. 窓に服が引っかかって窒息しかけた

愛犬のウェアが、窓やフェンスの鍵など思いもよらないところに引っかかって身動きが取れなくなってしまうことがあります。犬が自分でほどくことができずそのまま窒息してしまったり、もがいているうちに体力を消耗してしまったりすることも。心臓病などの持病がある場合、悪化してしまう恐れもあります。犬を留守番させるときは、服や胴輪をとっておくと安心です。もし、服を着せたままで短時間でも目を離すときは、服が引っかかるかもしれない場所がないかをしっかり確認してからにしましょう。

ヒヤリハット事例9. 調理中に足元にいた犬に熱湯がかかりそうになった

見上げる犬

飼い主がキッチンで調理している間、愛犬が足元でうろうろしていることはありませんか? 微笑ましいですが、愛犬に飛びつかれた反動で、熱湯こぼれてかかってしまったり、包丁などの刃物が落ちてしまう危険があります。基本的にはキッチンに入れないようにしましょう。もし、侵入を許すなら、飼い主から少し離れた場所で座ったり伏せたりして待つように教えておくことが大切です。

ヒヤリハット事例10. 玄関のドアを開けた隙に脱走してしまった

玄関だけでなく、庭の柵やゲートが壊れているところからすり抜けて逃げてしまうケースも。犬が興奮しているときは、普段は通れない場所や飛び越えられない高さでも突破してしまう可能性があります。一度逃げ出してしい、迷子になったり、交通事故に遭ってしまったりすれば、愛犬と二度と会えなくなるかもしれません。犬の脱走を阻むゲートやフェンスは2重以上にしておき、スキがないか厳しい目でチェックしましょう。愛犬が興奮しているときは扉やゲートを開けないことも重要。もし、脱走してしまってもすぐに呼び戻せるように「おいで」の練習も日頃からしておくといいですね。

 

 


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

「うちの子は大人しいから」と思う飼い主もいることでしょう。しかし、いつもは大丈夫な場面でもマイナスの偶然が重なると大きな事故につながる場合があります。年齢や体調、気持ちの状態によっても安全な環境は違うもの。定期的に安全点検、快適な場所作りを考えてくださいね。

監修/フリッツ吉川綾先生(獣医師、獣医学博士、日本獣医動物行動診療科認定医)

動物行動コンサルティングはっぴぃているず代表。東京都文京区なないろ動物病院(一般診療、行動診療)などに勤務。動物の心身の健康と、飼い主様のより幸せで充実したペットライフをサポートしている。そのほか、獣医動物行動学に関する研究、専門書の執筆、翻訳も。

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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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