白いポメラニアンの性格や特徴って?飼い方やしつけのコツについて解説【獣医師監修】

ふくふく動物病院院長。得意分野は皮膚病。飼い主とペットの笑顔につながる診療がモットー。キャバリアと5匹の保護ねこ、わんぱくなロップイヤーと一緒に暮らしている。

白いポメラニアンの性格や特徴って?飼い方やしつけのコツについて解説【獣医師監修】

ポメラニアンは毛色の種類が多い犬種と有名ですが、なかでも白いポメラニアンは、SNS上でも「白い毛玉かと思った!」や「わたあめみたい!」とよく話題になっています。今回の記事では、ポメラニアンの元祖カラーと言われる「白いポメラニアン」についてふくふく動物病院院長の平松育子先生監修のもと、そのルーツや、他の毛色のポメラニアンとの違い、白いからこそ気をつけるべきことなどを解説していきます。

白いポメラニアンってどんな犬?

白いポメラニアンにはどんなルーツがあって、他の毛色のポメラニアンとは何が違うのでしょうか。その特徴をご紹介します。

 

白いポメラニアンは元祖?歴史やルーツは?

ポメラニアンの先祖はサモエドとジャーマンスピッツです。その頃は、今のように小型の愛玩犬ではなく、そりを引く使役犬でした。ポメラニアンという名称は、ドイツ北東部からポーランド北西部にまたがるポメラニア地方にちなんでいます。

 

この地方では、様々なサイズのスピッツが飼育されていていました。ポメラニアンはドイツで中型のスピッツが改良を重ねられ、徐々に小型化した結果誕生した犬種です。サモエドもジャーマンスピッツも被毛の色は白いので、その血を引いている証だと思われます。

 

白いポメラニアンは他の毛色のポメラニアンと何が違う?

白いポメラニアンは他の毛色のポメラニアンと何が違う?

基本的に、白いポメラニアンが他の毛色のポメラニアンと違うのは、被毛の色だけです。

 

白いポメラニアンは珍しい?

白いポメラニアンは珍しく、ペットショップではあまり見かけません。出会いたい時には、ポメラニアン専門のブリーダーさんに尋ねた方がいいでしょう。

 

白いポメラニアンの体格や寿命は?

白いポメラニアンの体格や寿命は基本的には他の毛色のポメラニアンと変わりません。それぞれ見ていきましょう。

 

ポメラニアンの体高・体重

ポメラニアンは個体差の大きな犬種ですが、一般的な体高は18~22㎝、体重は1.8~2.3㎏ほどと言われています。チワワと同じくらい小柄な体が特徴的な犬種で、1歳ごろに完成した体格は、その後大きく変化することはありません。

 

ポメラニアンの平均寿命

平均寿命は、12~16歳です。他の犬種と比べても長寿な方でしょう。

白いポメラニアンの外見や毛色の種類、被毛の特徴は?

白いポメラニアンの外見や毛色の種類、被毛の特徴を見ていきましょう。

 

外見

小さな頭に丸い大きな目があり、短い手足や背中に向けて巻いた尻尾が特徴的です。被毛は直毛であることが多いとされ、毛色もたくさんの種類があります。

 

ポメラニアンには「たぬき顔」と「キツネ顔」があると言われています。「たぬき顔」は犬の口周りの部分を指すマズルが短く丸っこい顔、「キツネ顔」はキツネのようにピンと尖った耳やシュッと尖ったマズルの顔である、と言われています。

 

たぬき顔の白ポメラニアン

たぬき顔の白ポメラニアン

 

キツネ顔の白ポメラニアン

キツネ顔の白ポメラニアン

 

毛色の種類

白のみです。

 

被毛の特徴

犬の被毛はシングルコートとダブルコートの2種類あり、ポメラニアンはダブルコートです。ダブルコートはオーバーコートとアンダーコートの2種類の被毛が生えています。

 

ダブルコートであるポメラニアンはアンダーコートが豊富で、通年で抜け毛の量が多くなります。特に春と秋の換毛期にはアンダーコートが大量に抜け替わるので注意が必要です。

白いポメラニアンはどんな性格?

白いポメラニアンはどんな性格?

白いポメラニアンは明るく活発、遊び好き、賢く忠実、甘えん坊、フレンドリー、勇敢、警戒心が強い、知的といった性格をしていると言われています。

 

ポメラニアンの祖先はそりを引く使役犬のため、体格は小さくても好奇心旺盛で、活動的に動くことが大好きです。また、集団で暮らすことに慣れていたので、協調性があり、他の犬などにもフレンドリーに接することができます。一方、臆病な一面もあるため、初めて接する人に対して、警戒してびくびくする場合もあるでしょう。しつけは比較的難しくないですが、かわいさのあまり甘やかしてしまうのは良くありません。子犬の頃より良いこと悪いことをしっかり教えるようにしましょう。

 

白いポメラニアンは甘えん坊な性格の個体が多いという説は本当?

白いポメラニアンは甘えん坊な性格の個体が多いという説は本当?

ポメラニアンは全体的に好奇心旺盛で活発、フレンドリーな子が多いのが特徴です。特に白いポメラニアンは他の毛色のポメラニアンに比べると若干甘えん坊の子が多いでしょう。飼い主とのコミュニケーションが大切になりますので、忙しくても一緒に遊んだり、抱っこしてあげる時間を作りましょう。

 

白いポメラニアンは違う毛色のポメラニアンと仲良くできる?

毛色に関係なく相性はありますが、基本的には違う毛色のポメラニアン同士でも仲よくできますよ。

白いポメラニアンを飼う上で気をつけるべきことは?

白いポメラニアンを飼う上で気をつけるべきことは?

続いて、白いポメラニアンを飼う上で特に気を付けるべきことをご紹介します。

 

涙やけで色素沈着しやすい

涙は本来、目の奥にある鼻涙管(びるいかん)を通り喉の奥に排泄されます。しかし、鼻涙管閉塞などの理由で目の外に涙がこぼれてしまい、茶色く変色するのが涙やけです。涙にはミネラルやタンパク質が少々含まれているので、このような成分が酸化して茶色く変色します。

 

フードの変更や鼻涙管を広げる処置を行うことで、涙やけが軽減することがあります。涙やけ用のシートを使用してしっかり拭き取ってあげましょう。

 

成長につれて毛色が変わる可能性がある

極端に色が変わることはありませんが、白からクリーム色っぽく変化することはあります。

 

吠えやすい傾向がある

ポメラニアンは元気で活発ですが、警戒心が強く怖がりな面もあります。程度の差はありますが、見知らぬ人や環境を怖がる傾向も。

 

また、先祖は集団で生活し、仕事を行う使役犬でしたので、危険を仲間に知らせようとする習性が強いのかもしれません。「知らない人が来たから警戒しよう」と仲間に教えるために、吠えてしまうのでしょう。甲高い声で吠えますので、ご近所トラブルになる可能性もあります。少しの物音に対しても吠える場合は早めにトレーニングをお願いしましょう。

 

汚れやすいため、ブラッシングやシャンプーなどこまめなお手入れをする

被毛が長いので汚れが付きやすくなります。また、すれる脇や内股首の下などは毛玉ができやすくなります。日常的にブラッシングをしっかり行い、汚れや小さな毛のもつれを取るようにしましょう。シャンプーやトリミングは1か月に1回はお願いしましょう。

 

骨が細いので骨折に注意

ポメラニアンは非常に骨が細く、ソファーから飛び降りた、廊下で滑ったなどの衝撃で簡単に骨折や脱臼を起こす可能性が高いです。ジャンプや急な方向転換も同様に危険です。

 

床は滑り止めの対策を行い、椅子やソファーには上がらせないようにしましょう。どうしてもソファーに上がる場合は、スロープを付けたり、降りた時に滑らないようにソファーの足元にマットをしきましょう。

 

抜け毛の量が多い

ポメラニアンはダブルコートの犬種ですので、抜け毛の量は多いです。特に、春と秋の換毛期にはたくさんの被毛が生え変わります。しっかりブラッシングをしてムダ毛を取り除いてあげましょう。

 

 

白いポメラニアンは初心者でも飼える?

ポメラニアンは好奇心旺盛で、愛嬌があり初心者にも飼いやすい犬種と言えるでしょう。散歩についても、ポメラニアンは運動量が少なく、長時間の散歩が難しい方に向いています。

しかし、人懐っこく友好的な性格ゆえに、寂しがり屋な一面も。子犬の頃から留守番を経験させた方がよいでしょう。中には、警戒心が強い子もいるため、怖がったり唸ったりしてしまう傾向がある場合は十分なしつけを行うことが大切です。

白いポメラニアンがかかりやすい病気は?

白いポメラニアンがかかりやすい病気は?

次に、白いポメラニアン特有のかかりやすい病気はあるのかどうか、ポメラニアンの注意したい病気についてチェックしていきましょう。

 

そもそも、白いポメラニアンと普通のポメラニアンでかかりやすい病気に差はある?

被毛の色が違うだけなので、基本的にはかかりやすい病気の差はありません。

 

骨折・脱臼

ポメラニアンは被毛色に関係なく非常に骨が細く、ソファーから飛び降りた、廊下で滑ったなどの衝撃で骨折や脱臼を起こす可能性が高いです。ジャンプや急な方向転換も同様に危険です。

 

床は滑り止めの対策を行い、椅子やソファーには上がらせないようにしましょう。どうしてもソファーに上がる場合は、スロープを付けたり、降りた時に滑らないようにソファーの足元にマットをしきましょう。

 

皮膚疾患

ダブルコートの犬種ですので、毛がからみやすく被毛の根元からブラッシングをしないと蒸れてしまい、皮膚自身のコンディションが悪くなります。その結果、細菌感染が起こる可能性が高くなります。

 

ポメラニアンに多いのは、被毛が生えなくなる病気です。アロペシアXという脱毛症や、バリカン後脱毛も他の犬種に比較すると多く発生します。6歳ごろから発生することが多い傾向にあります。

 

白いポメラニアンは体が弱いって本当?

白色だからといって、病気のなりやすさに大きな変化があるということはあまりないですが、皮膚トラブルは多い傾向があるかもしれません。

白いポメラニアンの迎え方は?

真っ白なポメラニアンは、珍しい種類であるために、あまりペットショップでは見かけません。お迎えしたい場合には、ブリーダーとやりとりするようにしましょう。

白いポメラニアンの人気なカットは?

白いポメラニアンの人気なカットは?

ライオンカット

全体の毛を短くカットし、顔周りと尻尾の先だけ毛束を残すカットです。小さなライオンのようでかわいらしい姿が見られます。

 

柴犬カット

耳や顔周りを柴犬のように短くし、ポメラニアンの愛らしい目を印象付けるカットです。

 

たぬきカット

首回りの毛を多めに残して、ポメラニアンのもこもこさを楽しむカットです。

 

チャウチャウカット

胴体の毛を短く刈り、顔周りを丸くカットすることで、ポメラニアンの顔のまるっこさを強調するカットです。

白いポメラニアンの可愛い画像を紹介!

最後に、可愛い白いポメラニアンの画像をいくつかご紹介します。

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専門家のコメント

元気はつらつ、賢くのみ込みが早いけど、甘えん坊といった様々な面があるポメラニアン。そんな可愛さのとりこになって、ついつい甘やかしたくなる飼い主も多いでしょう。しかし、寂しがり屋でわがままが出てしまうことも。子犬のころからメリハリのある関係を築くことが、ポメラニアンと最良のパートナーになるコツです。6歳以降は被毛のトラブルが起こることがありますので、日ごろのお手入れをこまめにしながら被毛のチェックをしてあげましょう。

監修/平松育子先生(獣医師)

監修/平松育子先生(獣医師)
山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、山口市内でふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。キャバリアと5人の保護ねこさん、わんぱくすぎるロップイヤーと一緒に暮らしています。

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