小さな体にふわふわの被毛がかわいらしいポメラニアン。飼ってみたいけれど、どういう性格の犬種なのか気になるというかたも多いのではないでしょうか。今回は、ポメラニアンの特徴や被毛の種類、かかりやすい病気やしつけの方法などを解説します。
ポメラニアンってどういう犬?性格や毛色の特徴
クリクリとした丸い目に、ふわふわの毛並みをもつポメラニアン。その愛くるしい見た目により、はるか昔はイギリス貴族達からの寵愛を受けていたと伝えられています。
ポメラニアンの性格は、好奇心旺盛で天真爛漫!楽しいときは跳ね回り、まわりを和ませてくれます。楽しいことやうれしいことに対しては興味津々になる反面、「イヤなものはイヤ!」という主張が激しいタイプも多いよう。よくも悪くも、感情表現が豊かな犬種といえそうですね。
ポメラニアンといえば、明るい茶色のオレンジカラーが定番ですが、そのほか黄色味を帯びた乳白色のクリーム、焦げ茶色に黄褐色の斑が入ったチョコレートタン、全身真っ黒のブラックなど、実際は15種類以上のカラーがあるといわれています。今まで見たことがないカラーも多いかもしれませんね。
ポメラニアンをしつけるときのコツ
好奇心旺盛なポメラニアンは、個体にもよりますが、音に反応して吠えることが多い犬種です。玄関のチャイムの音に反応して吠える、いわゆる「チャイム吠え」に悩まされる飼い主さんも少なくありません。
チャイム吠え対策のひとつは、チャイムの音を気にしなくなるようにしつけること。まず携帯電話などにチャイムの音を録音して、愛犬の前で鳴らします。そのときにすかさずおもちゃをくわえさせ、引っ張りっこで遊んであげてください。
チャイムが鳴っている間にほかのことに集中させることで、チャイムの音にも慣れさせ、チャイムに対して吠える経験をさせないようにしましょう。
そのほかの音でも、同じように吠える経験をさせないようにしつけていくことが大切です。
ポメラニアンがかかりやすい病気
乳歯遺残(にゅうしいざん)
ほとんどの犬は、生後7カ月前後で乳歯から永久歯に生え替わりますが、ポメラニアンは乳歯の一部が抜けずに残ってしまう「乳歯遺残」になりやすいとされています。乳歯と永久歯が近くにある状態だと歯垢がたまりやすく、放っておくと歯周病の原因に。生後7~8カ月頃に動物病院で定期健診を受け、歯列をチェックしてもらうといいでしょう。
気管虚脱(きかんきょだつ)
また、気管の軟骨が潰れたような形状になってしまう、「気管虚脱」にもなりやすい傾向があります。呼吸がしにくくなる危険な病気のため、ガーガーと妙な呼吸音がしたり異様に咳き込んだりするようになったら、すぐに動物病院で受診しましょう。
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専門家のコメント
どこから見ても愛らしいポメラニアン!甘やかしすぎないようきちんとしつけをしつつ、たくさんかわいがってあげてくださいね。
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監修/白山聡子先生(獣医師)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。