【遊んで学ぶ!しつけ④】「引っ張りっこ」集中力をアップできる!

【遊んで学ぶ!しつけ④】「引っ張りっこ」集中力をアップできる!
【遊んで学ぶ!しつけ④】「引っ張りっこ」集中力をアップできる!

目次

  • ・ STEP1 オモチャをくわえさせて引っ張る
  • ・ STEP2 オモチャを口から放させる
  • ・ STEP3 「くわえて放す」に指示をプラスする
  • ・ いいことずくめの「引っ張りっこ」でオーナーとの絆も深まる

ひもやロープ、オモチャなどをわんちゃんにくわえさせて、オーナーが反対側を持って引っ張るという遊びです。オモチャをくわえさせて放すだけのシンプルな遊びなので、最初はオモチャの動かし方などを工夫して気を引くところからスタートします。

初めは自宅の室内など、落ち着いた環境でトライしてみてください。そして、わんちゃんがこの遊びに慣れてきたら、外に出てみましょう。いろんな場所でできるようになったら、声のボリュームを下げていくことにも挑戦してみてください。オーナーの声を注意深く聞くようになるため、わんちゃんの集中力もどんどんアップしていきますよ。

引っ張りっこはオーナーとわんちゃんとで一緒に楽しむ遊びなので、オーナーとの絆を深めるためにも役立ちます。しっかりとわんちゃんと目線を合わせ、一緒に楽しむことを意識してみてくださいね。

STEP1 オモチャをくわえさせて引っ張る

①オモチャを動かして興味を持たせ、口にくわえる動作をしたら褒める

犬と遊んで学ぶ しつけ おもちゃを咥える

自宅など落ち着いた環境の中で、引っ張る対象物に興味を持たせます。オモチャやひも、ロープなどを動かしたり、音を鳴らしたりしながらわんちゃんの気を引きます。モノへの執着が強いわんちゃんの場合は、一番好きなオモチャを選んでみてください。なかなか興味を持たないときには、オモチャやボールを、飛んでいる虫やネズミのように動かすのがポイントです。
わんちゃんがオモチャに興味を示し、口にくわえたらまずはOK。口にくわえる動作をしたことを褒めてあげてください。

 

②いったんひとり遊びをさせる

犬と遊んで学ぶ しつけ おもちゃで一人遊びをさせる

 

口から落とさずくわえられるようになったら、オーナーはいったん手を放します。5秒ほどひとり遊びをさせたら、また引っ張りっこを再開します。

 

③ある程度のところで手を放す

わんちゃんが引っ張り続けたら、ある程度のところで手を放しましょう。わんちゃんに「勝った!」と思わせるようにするのがポイントです。

 

POINT 引っ張りっこは滑りくいマットの上で

遊ぶ場所は、マットの上などがおすすめ。床など滑りやすい場所は、危険なので避けたほうが無難です。また、オモチャを無理に取りあげたり、強く引っ張りすぎたり、激しく振り回したりするのはNG。

STEP2 オモチャを口から放させる

①放す動作の合図となる言葉を覚えさせる

犬と遊んで学ぶ しつけ おもちゃを口から放す

わんちゃんと引っ張りっこができるようになったら、「放す」練習をします。「出して」「アウト」「ドロップ」など、放す動作の合図となる言葉を覚えさせましょう。

 

②口からオモチャを放すまで、合図を言い続ける

わんちゃんが口からオモチャを放すまで、合図を言い続けます。このとき、オーナーはわんちゃんと引っ張りっこをしてはいけません。オモチャを動かさずにいましょう。

 

③うまくできたら褒めてあげる

犬と遊んで学ぶ しつけ 褒める

 

偶然でも、わんちゃんがオモチャを放したら後付けで合図の言葉を伝え、存分に褒めてあげます。これを繰り返していると、言葉をかけるだけでくわえているオモチャを放せるようになっていき、聞き分けのよい子に近づきますよ。興奮しているときに、あなたの声を聞く練習にもなります。

STEP3 「くわえて放す」に指示をプラスする

犬と遊んで学ぶ しつけ 咥えて放す

 

①「フセ」「マテ」などの言葉を加える

くわえて放すことが一通りできるようになったら、いろんな言葉をプラスします。わんちゃんがロープを放したタイミングで、「フセ」「マテ」「スワレ」などの指示をしてください。引っ張りっこをするとわんちゃんは興奮状態になりがちなので、落ち着かせる目的でフセやマテをさせるのも効果的です。

 

②理解できていたら褒める

ここで、一度トリック(技)などをさせてみます。しっかり聞き分けられていて、確実に理解しているとわかったら、わんちゃんを褒めてあげます。大げさなくらい、しっかりと褒めてあげましょう。

 

③マスターできればリードを放して

一連の動作ができたら、室内であればリードを放してもOKです。うまくいかなければ、再度リードをつけてトライしてください。

いいことずくめの「引っ張りっこ」でオーナーとの絆も深まる

犬と遊んで学ぶ しつけ おもちゃの引っ張りっこ

 

この遊びをすることで、わんちゃんはアゴや足の筋肉が鍛えられます。シニア犬になったときも、咀嚼力が維持できたり、自力歩行に役立ったりするでしょう。

このようなフィジカル面のメリットだけでなく、オーナーとの関係性を円滑にするのにも一役買ってくれます。指示に従うことで絆を深めたり、オーナーに対する集中力をアップさせたりすることもできます。たとえ、わんちゃんに興奮のスイッチが入ってしまったとしても、オーナーが声かけをすれば瞬時にクールダウンできるようにもなるのです。

いいことずくめの引っ張りっこですが、オーナーとわんちゃんとが一緒に遊ぶものなので、わんちゃんのひとり遊びにならないように気をつけてくださいね。オーナーの声を聞き分けるのは、全てのしつけの基本になります。

この遊びはどのSTEPも「褒める」ことがキーワードです。少しでも聞き分けができるようになったら、目いっぱい褒めてあげてください! たくさん褒められることが、わんちゃんの成長につながっていきますよ。


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