【食欲の秋にオススメ】子供も大人も楽しめる絵本3選！ダイエットの教訓に〜食いしん坊な犬特集〜

1つ目に紹介するのは、世界10か国以上で翻訳された大人気絵本『どうする ジョージ！』です。

飼い主ハリスは愛犬のジョージに、留守の間いい子にしていられるかとたずねます。 「もちろん」と答えるジョージ。しかし、留守番中のジョージには誘惑がいっぱい！さて、いい子でおるすばんはできるのかな？美味しいものや大好きなものを目の前に、葛藤するわんちゃんの心情が描かれています。

『どうする ジョージ！』クリス・ホートン （作）,木坂 涼 （訳）ＢＬ出版

アイルランド発のこの絵本は色使いもおしゃれで、ジョージの欲望との戦いがコミカルに伝わってきます。

「どうする ジョージ！」と自分自身に言い聞かせるように自問自答するも、目の前のおいしそうな美味しそうなケーキを我慢するなんてできません。

次々とあらわれる、本能をくすぐるとびきりのの誘惑に困惑しているようなジョージの表情が、たまらなくいいのです！

大好きなものにたいして本能のままに突き進む姿は、私たちを大いに困らせることはあってもやっぱり可愛い。結局許しちゃうんですよねぇ。

続いて、欲望のままにおいしいものをたらふく食べ、とんでもないおでぶちゃんになってしまったわんちゃんのお話です。タイトルはズバリ、『くいしんぼう』。

『くいしんぼう』今江 祥智 （文）,高畠 純 （絵）文研出版

明くんが飼っているのは、茶色のダックスフントのボッシュ。明くんはボッシュをかわいがりすぎて、ついつい美味しいものばかりあげてしまいます。ボッシュのほうも美味しいものばかり欲しがるようになり……。

ついには犬というよりオットセイに見えるからという理由で「オットー」と心ない呼び方で呼ばれるくらいに太ってしまいます。

「オットー」と呼ばれていい気分はしなくても、美味しいものはやめられないし、ますます太ってしまうボッシュ。

しかし、ある事件でうんと痛い目にあったボッシュは、大好きなお肉も食べたくなくなり……。太っていることをからかわれる恥ずかしさ。でもおいしいものを我慢できないこのジレンマ！

ボッシュの気持ち、痛いほどわかります。でも、人間も犬も、健康のためにはほどほどが一番。長生きしておいしいものを食べるためにも、気をつけなくてはなりませんね。

最後に紹介するのは、どい かやさんによる初絵本。なかなかスムーズにはいかない、子供のおつかいを見守っているような気分になれるお話です。

『チップとチョコのおつかい』どい かや （文・絵）文渓堂

チップとチョコは、お母さんに「食パン・砂糖・いちご」のおつかいを頼まれます。お母さんは二人の大好きないちごジャムのサンドイッチをつくってくれるのです。

お店に行ってみると、困ったことにいちごは売り切れ。お店のミーナさんにいちご畑を教えてもらい、二人は行ってみることにします。

畑のおじさんに、カゴいっぱいのいちごを分けてもらった二人。帰り道、どうしても我慢できずに、ひとつ食べ、ふたつ食べ……。とうとう、かごの中にはいちごがみっつ！さて、サンドイッチは作れるのでしょうか……？

どうしても止められない時って、ありますよね。気づけばお菓子を一袋食べきってしまった時の後悔たるや！チップとチョコも、きっとおいしいいちごを前に、手を止められなかったのでしょうね。

絵本を読んでお腹が空いたら、チップとチョコのおかあさんの手作りレシピが載っているので、ぜひ真似してみてください。（人間用なので飼い主さんが堪能してくださいね）

---

食いしん坊なわんちゃんたち、いかがでしたか？食べることは生きる基本。わんちゃんがエネルギッシュに食べている姿には、元気をもらえますよね。コロナ禍ということもあり、行動が制限される中、食べ物に癒されている人も多いと思います。もちろん食べ過ぎは禁物ですので、人間は上手に自制しわんちゃんの欲望もコントロールしてあげながら、食欲の秋を楽しんでくださいね。