ケガを予防する!犬の足の裏の毛のバリカンカット方法や注意点とは

ケガを予防する!犬の足の裏の毛のバリカンカット方法や注意点とは

お手入れ

2023年03月20日 更新 (2020年08月20日 公開)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。

ケガを予防する!犬の足の裏の毛のバリカンカット方法や注意点とは

犬の足の裏の毛が伸びすぎるとケガの原因に

犬の足の裏の毛が伸びすぎた時の怪我のリスク

犬の足の裏の毛が伸びて肉球の表面を覆うようになると、フローリングなどを歩く際にすべりやすくなります。そうなると関節に負担がかかり、「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」や「前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)」といったケガを引き起こすおそれが。

また、すべって転倒してしまった場合は骨折する危険もあるので、肉球が常に見えている状態をキープするよう、定期的にカットしてあげることが大切です。カットの頻度は月に1回くらいが目安。長毛種の犬は毛が伸びやすいので、とくに注意してお手入れしてあげましょう。

犬の足の裏の毛をバリカンでカットする方法

犬の足の裏の毛をバリカンでカットする方法

犬の足の裏の毛をカットするときは、ペット用のバリカンを使うのがおすすめ。バリカンを肉球と平行に当てて、肉球からはみ出ている毛をカットしましょう。

その際、大きい肉球に向かって、毛並みとは逆らうようにバリカンを動かすと、手早くカットを終わらせ、愛犬にかかる負担を軽減できます。

なお、肉球の間の毛までカットするのは難しく、無理に行うとケガの原因になるおそれが。飼い主さんが自宅でカットする場合は、肉球の表面にかかる毛だけで十分です。

犬の足の裏の毛をお手入れするときの注意点

犬の足の裏の毛をお手入れするときの注意点

ハサミを使って犬の足の裏の毛をカットすると、犬が動いたときにケガをするリスクが高くなります。お手入れに慣れていない飼い主さんの場合は、バリカンを使ってカットするようにしてください。

ただし、バリカンを使う場合でも、バリカンを縦に当てると肉球を傷つけるおそれがあります。バリカンを使うときは肉球から少し浮かせて、平行にゆっくりと動かすようにカットしましょう。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。