2023年07月31日 更新 (2023年07月26日 公開)

ペキニーズのムーチョくんと暮らすLOVEYOUさん
舌をぺろっと見せるキュートな姿を見せてくれるのは、ペキニーズのムーチョくん。甘えん坊で人懐っこい性格の男の子です。
「眠くなると足元にピタッとくっついて寝る姿が、たまらなく可愛い」と、にこやかに話すのは飼い主のLOVEYOUさん。

LOVEYOUさんのアカウントには、日々ムーチョくんの自然体な姿がアップされ、Twitterのフォロワーは14万人を超える反響ぶりです。
「ムーチョは、僕に無償の愛を教えてくれた運命の家族です。ムーチョと一緒にくらせて、毎日が幸せです。一生をかけて幸せにします」
溢れんばかりの愛情で、ムーチョくんの写真をプリントしたオリジナルTシャツも制作しました。ムーチョくんとの散歩や友人と会うときなど、ふだんから着用しています。

ムーチョくんを愛してやまないLOVEYOUさんに、ムーチョくんとの出会いや愛犬とのくらしで大切にしていること、ムーチョくんへの想いを伺いました。
可愛すぎて頭がバグる! まっ白でふわふわな子犬との出会い
小学生の頃から犬とのくらしを夢見ていたLOVEYOUさんは、ある日たまたま入ったペットショップで、運命の出会いを果たします。
ふらっと立ち寄ったときに、『抱っこしてみますか?』と店員さんに声をかけられ胸に抱いたのが、子犬のペキニーズ(のちのムーチョくん)でした。
「子犬を見たのも、抱っこしたのも初めてだったので、可愛すぎて頭の中がパニックになりました(笑)」

初めて感じる子犬の体温、キュートなペチャ鼻、つぶらな瞳、やわらかく繊細な毛並み。言葉では表しきれないほどの可愛さに、感動しっぱなしだったと言います。
帰宅した後もずっと、抱っこをした子犬のペキニーズが頭から離れません。
「心を奪われたというか......。身体の力が抜けた、ふわふわした感覚です。何をしていても、ずっと頭の隅であの子犬のことを考えていましたね」
3週間後、LOVEYOUさんはもう一度同じペットショップを訪れます。するとそこにはまだ、あの抱っこをした子犬のペキニーズがいました。
ご縁に恵まれず、まだ家族が決まっていなかったのです。LOVEYOUさんは、その場でお迎えすることに決めました。
「当時は犬の知識が浅かったので、『このまま飼い主が見つからないと、この子は保健所に連れていかれちゃうんじゃないか』と居ても立ってもいられなくなってしまったんです」

そしてついに、子犬のペキニーズが自宅へ────。
子どもの頃から「いつかワンちゃんとくらしたい」と思っていた、LOVEYOUさんの憧れが叶った瞬間でした。
「初めてムーチョが我が家へやってきた日は、今でも忘れません。自分が犬をお迎えするなんて、嬉しすぎて信じられなかったです。何時間経っても実感が湧かなくて、『え! なんでこんなに可愛い犬が家にいるの!?』って頭がバグってしまいそうでした(笑)」
まっ白でふわふわな小さな命が、自分の家をよちよち歩いている......。それだけでLOVEYOUさんの心は満たされ、とてつもなく幸せな気持ちになりました。
「絶対、世界一幸せにしてやる」愛犬への命の責任と愛情

犬やペットは、飼い主の影響で寿命や健康、幸福度が左右されます。子犬を迎え、そのふわふわの尊い命を目の前にして、一層責任の重さを自覚したLOVEYOUさん。
「この尊い命への責任を忘れないために、『命』『責任』という究極の2択が名前の候補に挙がった時期もあったほどです(笑)」

「ムーチョとの始まりはやや見切り発車ではありましたが、『うちに来てくれたからには、絶対世界一幸せにしてやる!』という気持ちになりました」
LOVEYOUさんは、本やインターネットで犬の生態や飼育についての知識を身につけたりと、急いで「犬の勉強」をしました。
「犬が過ごしやすい、くらしやすい環境を整えることは、飼い主として大事なことだと思うんです。人間のエゴを押し付けないように、常にムーチョにとって適切かどうか、を考えています」
ペキニーズは胴長でヘルニアになりやすい犬種です。おうちでは、ムーチョくんの腰に負担がかからないよう家の中の段差を埋めたりと、家具選びにも工夫をしています。

他にも、LOVEYOUさんは愛犬の異変にすぐ気づけるように、なるべくムーチョくんと一緒に過ごすように心掛けています。気になることがあればすぐに獣医さんに相談しに行ったり、病気予防のためにサプリメントを飲ませたりして、健康面にも気を遣っています。
家族として「長生きしてほしい」というLOVEYOUさんの気持ちが、ムーチョくんへのきめ細やかな接し方にも表れています。
性格は個性。ありのままの愛犬を尊重する接し方
ムーチョくんは他の犬が近くに来ると怖がって吠えてしまうことがあるそう。これまでLOVEYOUさんもムーチョくんの臆病な性格を、どう改善できるかと色々と試行錯誤してきました。でも、むしろ空回りしてしまっていたといいます。

そして、あるとき人間もそれぞれ性格が違うように、ワンちゃんにも違った性格があると気づきました。人も犬もコミュニケーションが苦手なタイプがいます。
「社会化の時期以降の犬の性格って、変えるのは難しいですよね。すでに形成された性格を〝問題〟と捉えるのもなんだか違うよなと思ったんです。ありのままのムーチョの性格を認めた上で『どうしたらストレスなく怖がらずに過ごせるか』『飼い主としてどんなサポートができるか』という捉え方に切り替えたら、良い方向に向かっていきました」
LOVEYOUさんは、人間の尺度で判断をせず、犬は犬と認識することも忘れません。愛犬にとって何がベストかを犬目線で考える。これがLOVEYOUさん流の愛犬の守り方です。
愛犬との生活で人と関わる機会が増え、世界が広がった
ムーチョくんをお迎えしたことによって、飼い主のLOVEYOUさん自身にも変化がありました。
1番大きく変わったのは、「世の中の全ての犬への解像度があがった」ことだといいます。
これまで触れたことのなかった、犬の世界が目に映るようになり、日常も犬目線で捉えられるようになりました。
「たとえばペットショップに行くと、『こんなペットフードがあるんだ、おやつがあるんだ』『犬用のカートもあるんだ』と驚くことばかりです。犬と暮らさないとわからなかったことですよね。未だに知らないことも多くて、新鮮です」

さらにムーチョくんを通じて、人とのつながりも広がりました。もともと人と関わるのがあまり得意ではなかったLOVEYOUさんですが、ムーチョを通じて社交的になったといいます。
「犬見知りなムーチョもドッグランでは元気いっぱい。他のワンちゃんにガンガン挨拶しに行くことも。人間同士の距離感なんて関係なしに『どーーーもーーー!!』って、突撃していってしまうので、自然と飼い主同士が話すきっかけになります」
また、ムーチョくんが家族になったことで、他のワンちゃんへ愛着も芽生えました。
「近所でワンちゃんを見かけると、思わずニコッとしてしまいますね。どの子も、愛おしくて本当に可愛いです。ムーチョのおかげで、毎日が彩り豊かになりました」
生きているだけで、人を幸せにする愛犬・ムーチョ
多くの反響を呼ぶムーチョくんのTwitterアカウント。投稿をするたびに、1万以上のいいね!は必ずつくほど、ムーチョくんは常にたくさんの人たちに見守られています。
はじめはLOVEYOUさんの日常を投稿していたアカウントだったそう。しかし、『家族をお迎えした』という報告も兼ねてムーチョくんの写真を投稿したところ、予想以上の反応がありました。

「これほど反響があるとは思っていなくて、正直びっくりしています!」と語るLOVEYOU さん。次第にフォロワーもムーチョの投稿を楽しみにしてくれる人が増え、今では完全にムーチョ専用アカウントとなりました。
『ムーチョくんを見て受験を頑張れました!』
『仕事中の癒しになっております』
『ムーチョくんを通じて恋人ができました』といったファンからの報告がLOVEYOUさんのもとに寄せられることもあります。
「ムーチョに人を幸せにする義務はないけれど、結果として多くの人が喜んでくれていて、温かいコメントをもらうたびに嬉しい気持ちになります」

LOVEYOUさんの投稿には、自然体なムーチョくんの日常が溢れています。
「SNS発信は、ムーチョにストレスを与えないよう無理なくできたらと思っています。『いいね』欲しさに無理をさせることは絶対に避けたいですし、無意識でも嫌がることをさせていないか、自分を常に疑いながら気をつけています」
愛犬・ムーチョは無償の愛を教えてくれた、運命の家族
ムーチョくんと出会えたことは、LOVEYOUさんの人生において大きな意味をもたらしてくれました。
「ペットショップで引き取り手がいないところを、たまたまお迎えしたムーチョ。この巡り合わせは、本当に運命の家族だなと思っています。そして、ムーチョは僕に無償の愛を教えてくれました。私がムーチョを愛しているのはもちろんですが、ムーチョからも毎日たくさんの愛をもらっています」
身体いっぱいで甘えてくれる。癒しや元気、日々を頑張る力をくれる。そんなムーチョくんという小さな命の存在に、LOVEYOUさんはムーチョくんと出会ってからずっと感動しています。
「今この瞬間も、ムーチョがいることに感謝の気持ちが溢れてきます」

愛犬とくらしていると、その存在に慣れ、いるのが当たり前になってしまいがちです。しかし、LOVEYOUさんは後悔のないように毎秒毎秒をめいっぱい可愛がっています。
「人生100年と考えたら、ムーチョと過ごせる10〜15年はほんの一瞬かもしれない。それでも自分の人生が幕を閉じるとき『ムーチョと生きた時間が一番幸せだった』と想いを馳せると思うんです。一緒に居られることは当たり前じゃない。そのことを、いつまでも忘れずにいたいですね」
