【獣医師監修】犬の歯周病は歯みがきで対策! 予防の4つのポイント

【獣医師監修】犬の歯周病は歯みがきで対策! 予防の4つのポイント
【獣医師監修】犬の歯周病は歯みがきで対策! 予防の4つのポイント

目次

  • ・ 小型犬は歯周病が悪化しやすいので要注意
  • ・ 歯と歯肉の間を重点的にみがこう
  • ・ 歯の裏側の見落としに気をつけて
  • ・ デンタルケアグッズも活用しよう

日本では、3才以上の成犬の約80%が歯周病、もしくは予備軍といわれています。定期的に歯みがきを行うなど正しくケアすることで、歯周病の悪化を防ぐことができるでしょう。今回は、歯周病を予防する4つのポイントをご紹介します。

小型犬は歯周病が悪化しやすいので要注意

小型犬は、大型犬よりも歯周病が悪化しやすい傾向にあります。
大型犬に比べて小型犬は歯が密集して生えています。歯と歯の間の隙間がほとんどないため、汚れやみがき残しが蓄積され、歯石がたまりやすくなるのです。
また、小型犬は下あごの骨の厚みに比べて歯が相対的に大きく、下の歯の根っこが、下顎骨(かがくこつ)の下縁(かえん)とほぼ同じ位置にあります。歯周病が悪化することでその骨が溶けて薄くなり、少しの衝撃で折れてしまう場合も。

歯と歯肉の間を重点的にみがこう

歯についたやわらかい歯垢は、3~5日程度でかたい歯石に変化します。そうなる前に歯垢を取り除くことが大切です。
汚れが特にたまりやすい歯と歯肉の間を重点的にみがき、歯垢と歯石がつくのを防ぎましょう。毛先の細い歯ブラシなどで、歯に対して45度の角度で歯ブラシを当て、力を入れすぎずにみがくといいですよ。


歯の裏側の見落としに気をつけて

毎日歯みがきをしていても、歯の裏側にみがき残しがあると歯垢や歯石がたまりやすくなります。歯の外側がみがけるようになったら、裏側もきちんとみがくように意識してください。
このとき、飼い主さんの指ごと犬の上唇に巻き込むように手を添えると、口を開けやすくなります。口を開けながら、歯の裏側にも歯ブラシを当てましょう。


デンタルケアグッズも活用しよう

犬のデンタルケアは、できれば歯ブラシを使って歯みがきをするのがベスト。
しかし歯みがきが苦手な犬には、歯みがきシートや塗るだけのジェルなど、デンタルケアグッズを活用するのもおすすめです。
歯のケアに役立つグッズは、別の記事でご紹介しているので、気になるかたはチェックしてみてください。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家の コメント:

歯周病や歯周病予備軍の犬が多い一方、正しいデンタルケアをすれば病気のリスクを減らすことも可能です。子犬の頃から定期的に歯みがきをして、愛犬の歯の健康を守りたいものですね。


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