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【獣医師監修】わんちゃんにマッサージをするメリットとは?正しい手順や注意点、専用のマッサージ器についても解説

【獣医師監修】わんちゃんにマッサージをするメリットとは?正しい手順や注意点、専用のマッサージ器についても解説

人間同様、マッサージが大好きなわんちゃんは多くいます。気持ちいいというのはもちろんですが、マッサージをすることはそれ以外にどんなメリットがあるのでしょうか? chicoどうぶつ診療所所長の林美彩先生に教えてもらったわんちゃんにマッサージをするメリットや専用のマッサージ器を使うメリットなどを紹介します。

わんちゃんにマッサージが必要な理由とは?

わんちゃんにマッサージが必要な理由として健康管理やコミュニケーションを深めるということがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく紹介していきます。

マッサージでわんちゃんの体調管理ができる

マッサージは、わんちゃんの体調面を考えると非常に重要な行為です。まず、マッサージを行うことで体の巡りを整えることができます。体の巡りが悪いと、有害な毒素が体内に滞って病気になりやすくなったり、血液の巡りが悪いことで筋肉が凝り固まり痛みが出てしまうなど、様々なトラブルを引き起こします。その他、便秘などのお悩みにも、マッサージが効果を発揮するケースもあります。

またマッサージでオーナーさんがわんちゃんの全身を日々触ることで、異常・異変にいち早く気付くことができます。イボやしこり、皮膚炎など早期発見することができるので、わんちゃんの健康を守るために日常的に行なっていきましょう。

わんちゃんとのコミュニケーションを深められる

マッサージをすることで、わんちゃんとのコミュニケーションを深めることもできます。マッサージすることで愛犬と向き合う時間ができ、スキンシップをはかることでお互いの関係性に良い影響を与えることができます。

そしてマッサージはストレス解消にもなり、リラックスした気持ちへ誘うことができます。愛犬にマッサージすることで人も癒しの時間になり、その気持ちのやすらぎは愛犬にも伝達します。マッサージは家族全員の精神面を良い影響を与える方法のひとつなので、積極的に行いましょう。

マッサージをする際の手順とは?

マッサージはわんちゃんに良い影響を与えますが、ちゃんとした手順でやらないと逆効果になってしまう可能性もあります。具体的にどのような手順で行えばいいのでしょうか。

最初に声掛けをしよう

急にマッサージをするとわんちゃんも驚いてしまうので、「今からマッサージしようね」という感じで、愛犬に声掛けをしましょう。いつも同じ場所に最初に手を置くなど、ルーティンのような合図を作るとわんちゃんも落ち着けるのでやってあげるといいでしょう。

マッサージは左前胸部から始めよう

最初に、わんちゃんの左前胸部の周辺をゆっくり円を描くようになでてあげましょう。わんちゃんの左前胸部の周辺は、リンパの出口となっています。全身をいくらマッサージしても、リンパの出口が詰まっていると排出物を体外に排出できないので、きちんと出口の詰まりを解消しておくのがポイントです。

一方向に向けて全身をなでてあげよう

左前胸部の周辺のマッサージが終わったら全身を、頭から尻尾という方向で優しくなでていきます。背中側だけでなく、愛犬の口のまわりから鼻先にかけての部分の横から耳の付け根を通り、肩や脇、前足や鼠径部(足の付け根付近)、太ももや後足先という感じで全身くまなくマッサージしていきます。脇・肩回りや鼠径部は凝っている子が多いので、少し長めにさすってあげると良いかもしれません。

なでる以外にも、皮膚をつまみ上げたり、ねじってみたり、クルクル回すのもおすすめです。また仰向けOKというわんちゃんは、お腹のマッサージもしてあげましょう。その際、上から下になでるのがポイントです。

顔のマッサージもおすすめ

顔へのタッチが大丈夫なわんちゃんであれば、目の下から耳にかけてなでたり、攅竹(さんちく)という目の上の内側の端のくぼみを軽く押したり、耳を軽く引っ張ったりすると、気持ちよさそうな表情を浮かべてくれるかもしれませんよ。

わんちゃんにマッサージをする際に気をつけるポイントは?

マッサージをするときは、いくつか注意すべきポイントがあります。以下のポイントを押さえて、愛犬が気持ちよくマッサージを受けられるようにしてあげましょう。

わんちゃんにマッサージをする時の注意点

・食後は控える
・突然マッサージを始めない
・マッサージする人の手が冷えているときには、ある程度温めてから行う
・わんちゃんが嫌がってしまったら途中でやめ、無理強いはしない
・しこりや腫れ、炎症がある部分や手術したところ、ケガをしているところは避ける
・イライラしているなどオーナーさんの気持ちは愛犬に伝わるので、リラックスできていないときは控える
・指輪、時計、ブレスレットなどは外して、爪は短く切る
・愛犬がリラックスできる姿勢で行う

異変を感じたらすぐに獣医師へ相談

マッサージをしているときに痛がる部分や極端に嫌がる部分があれば、そこになんらかの異常があるサインなので、すぐに獣医師に診てもらってください。

温活で効果アップ

マッサージの前に、あずきカイロやお湯を入れたペットボトルをタオルでくるんだもの、ホットタオルをジップロックに入れてタオルでくるんだものなど、温活グッズを使って体を温めてあげると、血流が良くなりマッサージの効果もアップします。特に、体を触ってみて冷えているようなときは、ぜひ温活を行ってみてください。

少しでも良いので毎日継続を

お互いが慣れるまでは、短時間からやってみましょう。忙しいときは無理に行う必要はありませんが、できれば毎日の日課として数分でよいので続けていくと、信頼関係の構築にも繋がっていきます。そして、全てのわんちゃんが最初からすんなりとマッサージを受け入れてくれるわけでもないので、落ち込まず徐々に行っていきましょう。

わんちゃん用のマッサージ器を使用するメリットとは?

マッサージには、人の手で行うだけでなく、わんちゃん専用のマッサージ器というものもあります。マッサージ器を使用するメリットもあるのでご紹介していきます。

まず、わんちゃんの中には人の手のぬくもりが苦手な子もいます。このようなわんちゃんの場合は、マッサージ器具を使うことをおすすめします。また人間側の手に傷や疾患がある場合、双方ともに感染予防になるというメリットもあるので、その場合はマッサージ器を使用するといいでしょう。

わんちゃん用マッサージ器を使う際のポイントは?

わんちゃん用のマッサージ器を使用するときは、どのくらいの強さが良いのかわかりにくいものです。そこでまずは自分で試してみて、強度を確認してからわんちゃんにマッサージをしましょう。目安としては、風船が軽くへこむくらいの強さが理想です。またマッサージ器具にも様々な素材のものがあるので、わんちゃんが好むものを見つけてあげましょう。

まとめ:

わんちゃんへのマッサージには様々なメリットがあります。ハンドマッサージ、マッサージ器を使ったマッサージ、どちらがわんちゃんに合っているのか試し、マッサージの時間がお互いにとって、楽しく快適なものにしてみてくださいね。


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※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

監修/林美彩先生(獣医師)

chicoどうぶつ診療所所長。大学卒業後、動物病院やサプリメント会社勤務を経て、体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、2018年に往診・カウンセリング専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開設。著書に「獣医師が考案した長生き犬ごはん」(世界文化社)。

著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

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