【獣医師監修】老犬期前半だからこそ気をつけたい健康チェック項目

【獣医師監修】老犬期前半だからこそ気をつけたい健康チェック項目

病気・健康

2021年12月02日 更新 (2020年10月06日 公開)

【獣医師監修】老犬期前半だからこそ気をつけたい健康チェック項目

老犬期を元気に迎えるためにも健康チェックは忘れずに!

飼い主に顔を触られる犬
大型犬はだいたい6才〜9才、そのほかの犬種では8才〜12才頃が「老犬期前半」です。
老犬期前半では、視力や筋力量の低下、感覚機能や免疫力が落ちることによって病気にかかりやすくなったり、持病が進行しやすくなったりすることも。
愛犬が元気に老犬期を迎えられるよう、日々の健康チェックを忘れずに行いましょう。

実は老化のサイン?!毎日しておきたい健康チェック項目

顔を撫でられる犬

人の4倍のスピードで年をとっていく犬。愛犬の健康状態は日々変化していきます。老犬期前半だからこそ、毎日の健康チェックを欠かさずに行いましょう。


歯肉の腫れや口臭の悪化

愛犬が年をとってくると免疫力が落ちるため、歯周病にかかっている場合は悪化しやすくなります。悪化してしまうと抜歯をする必要がありますので、気になる症状がある場合は一度動物病院で受診しましょう。

オシッコの色

オシッコの色が薄くなってはいませんか?水を飲む量が増え、オシッコの色が薄くなっている場合は「腎臓病」の疑いがあります。

瞳の色

瞳の色が白っぽくなってきた場合は、「核硬化(かくこうか)」という老化現象の始まりかもしれません。核硬化症は加齢性のものなので病気ではありませんが、視界がぼんやりとしてまわりが見えづらい場合もあるので、夜の散歩は控えるようにしましょう。
しかし、同じように瞳が白くみえる「白内障」などの可能性もあるので、瞳の色が気になったらかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

よく下を向いたり匂いを嗅いだりすることが増えた

最近下を向いて歩くことが増えたと感じたら、視力が落ちているのかもしれません。見えにくくなっている可能性がありますので、散歩は明るい時間帯に行くようにし、一度動物病院で受診するようにしましょう。

定期的なチェックが大切!定期的にしたい健康チェック項目

手を触られる犬

定期的にチェックすることで気づく部分もあります。こちらも忘れずにチェックしてあげましょう。

後ろ足の筋肉の衰え

犬は上半身に重荷がかかるため、下半身から先に衰えていきます。後ろ足の太ももが薄くなってきたら筋肉が衰えてきたサインです。定期的に確認してあげましょう。

「換毛期(かんもうき)」のタイミング

老化現象の一つとして換毛期がずれることもありますが、「ホルモン分泌異常」の可能性も。冬なのに夏毛が、夏なのに冬毛が残ったまま季節が終わってしまいそうなときや、毛ヅヤがなくパサパサしていたり、毛が薄くなったりしているように感じたら一度動物病院で受診してみましょう。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。