子犬を病気から守る!1才までに大切な健康チェック項目【獣医師監修】

白山聡子(獣医師)

白山聡子(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。

子犬を病気から守る!1才までに大切な健康チェック項目【獣医師監修】
子犬を病気から守る!1才までに大切な健康チェック項目【獣医師監修】

目次

  • ・ 乳歯と永久歯の生え変わり状態をチェックしよう
  • ・ そのフード量は正しい?フード量と体重を管理しよう
  • ・ ウンチの変化は病気のサインかも!?
  • ・ 見逃しがち!誤飲・誤食を防ぐために部屋も片付けよう

1年間で急速に成長する子犬は、日々の発育状態や健康状態を管理することがとても大切です。子犬を病気から守り、健やかな成長をサポートできるように、子犬のときにしっかり見ておきたい健康チェックポイントをご紹介します。

乳歯と永久歯の生え変わり状態をチェックしよう

子犬の乳歯と永久歯の生え変わり

まだ子犬の乳歯が生えているか、生え替わっている途中の場合は、毎日歯のチェックをしましょう。
永久歯がしっかり生えているにもかかわらず、乳歯が残っている「乳歯遺残(にゅうしいざん)」は、歯周病の原因のひとつといわれており、はやい段階で対処が必要です。歯並びにも悪影響を及ぼすため、気になることがあればはやめに獣医師に相談し、歯の状態をチェックしてもらいましょう。

そのフード量は正しい?フード量と体重を管理しよう

子犬の適切なフードの量

めざましく成長する子犬のフード量は、生後6~7カ月までは段階的に増やしていく必要があります。毎食フード量を量って与え、しっかり食べているかもチェックしてください。フードの適正量については、フードのパッケージの記載を参考にしますが、犬の成長速度や運動量などによっても調節しましょう。

フード量が愛犬に合っているかを知るために、最低でも週に1回は体重をチェックすることも大切です。生後6~7カ月頃までは、毎回体重が増えてくるのが正常とされています。それ以降は少し成長スピードが落ち着いてくるので、愛犬の状態を見ながらフードの適正量を見極めましょう。

ウンチの変化は病気のサインかも!?

子犬のうんちで体調確認

子犬の体調の変化は、ウンチにあらわれやすいです。ウンチの変化に気づくためにも、通常時のウンチの硬さ・色・ニオイなどを把握しておき、毎日健康なウンチが出ているか確認しましょう。

通常時のウンチを把握しておくために、初めて受けるワクチン接種時などにウンチを持参し、健康チェックを兼ねて便検査をしておいてもらってもよいでしょう。初めてのものを食べたなどの心当たりがないのに、急に軟便や下痢をし始めた場合は、早急に動物病院で受診してください。

見逃しがち!誤飲・誤食を防ぐために部屋も片付けよう

子犬の誤飲・誤食防止策

子犬の健康を守るためには、健康チェックだけでなく、部屋の状態のチェックも忘れてはいけません。
好奇心旺盛な子犬は、なんでも口にしてしまいます。子ども用のおもちゃ・文房具・薬など、小さくて口に入りやすいものは特に要注意。誤飲・誤食しないように、危険なものやイタズラしてはいけないものは、愛犬の届かないところに片付けましょう。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家の コメント:

健康な成犬に育てるためには、子犬の頃からのケアがとても大切になってきます。特に、発育状態と歯の生え替わりは、この時期に重視するべき健康チェックポイントなので、注意深く観察してあげてくださいね。


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