グレート・デンってどんな犬?性格・特徴・飼いやすさや、しつけ方などについて解説【獣医師監修】

グレート・デンってどんな犬?性格・特徴・飼いやすさや、しつけ方などについて解説【獣医師監修】

体高の高い犬として知られるグレート・デン。人懐こい性格の持ち主で、子どもや他の犬との相性も良い犬種です。一方で、体が大きく力が強いので、他の犬と遊んでいるつもりが怪我をさせてしまった…という事態にならないよう、きちんとトレーニングをするなど注意が必要です。今回は、Animal Life Partner代表で獣医師の丸田香緒里先生に教えていただいた、グレート・デンの性格の特徴や、しつけの仕方、飼育する上での注意点などを解説していきます。

グレート・デンの歴史やルーツは?

グレート・デンってどんな犬?_犬

グレート・デンは、ドイツを原産とする超大型の犬です。祖先犬はブルドッグの一種であるブレンバイザーや、イングリッシュマスティフ、サイトハウンドだといわれています。

 

番犬や警護などの役割ができる使役犬に分類され、古くから猪の猟などに使われています。人と一緒に生活をともにしてきたため、服従心が強く、それでいてとても温厚な犬です。とくに飼い主や子ども達に対しては献身的で優しい態度がみられるでしょう。

グレート・デンの体高、体重、平均寿命は?

グレート・デンは、世界でもっとも背の高い犬としてギネスブックにも掲載されていたことがあるほど体高が高い犬種です。ジャパンケネルクラブによるとオスで80㎝以上、メスで72㎝以上とされています。体重は4580㎏で、オスの方が重くなる傾向にあります。平均寿命は710年ほどです。一般的に大型犬(20kg以上)の平均寿命が約11歳とされていますので、それと比べると大型犬の中でも短命な犬種といえます。

グレート・デンの外見や吠え声の特徴は?

グレート・デンは力強さと気高さを兼ね備えた、高貴な容姿が印象的です。本来はたれ耳ですが、アメリカなど一部地域では断耳が行われ、三角の立ち耳になっている場合もあります。頭部が大きく、首や足が長くすらっとしているので、バランスの良い体型をしています。体は筋肉質でがっちりとし、吠え声は太く大きいのが特徴です。

グレート・デンの性格の特徴は?

オスとメスで性格の違いはありません。大きな体をもつ一方で、その性格はとても温和です。小さな動物や家族以外の人には友好的に、他者に対しては控えめだといわれています。ただし、服従心が強いため、家族に対しての嫉妬から攻撃的になることがあるので、忍耐力をつける訓練を行うと良いでしょう。

グレート・デンの毛色の種類は?

グレート・デンってどんな犬?_座る犬

毛色はフォーン、ブリンドル、ブラック、ブルーマール、マント、ハールクインなどがあり、短毛でサラブレッドのような光沢があります。それぞれどんな毛色かご紹介します。

 

フォーン

小鹿の毛のようなごく暗い赤味を帯びた黄色の毛です。

 

ブリンドル

フォーンをベースに、トラのような黒い縞模様がかかっています。

 

ブラック

艶のある黒一色の毛色です。

 

ブルーマール

灰色に近いまだら模様と青い目が特徴です。

 

マント

黒いマントを背から被ったように胸だけが白く他が黒い模様です。マントルとも呼ばれます。

 

ハールクイン

ダルメシアンのように、全身が白く不規則に黒い模様がある毛色です。

グレート・デンを飼う際に注意すべきことは?

もともとは使役犬の為、必要な運動欲求量をきちんと満たしてあげることが必要です。また、与えたコマンドに対して応えるといった飼い主との関係性をきちんとつくっていくことに喜びを感じる犬種ですので、しつけやトレーニングをすることが重要なことといえます。温和な性格とはいえ、超大型犬なので、しっかりと飼い主の言うことを聞くようにしつけてコントロールする必要があります。

グレート・デンを飼うのに向いている人は?

グレート・デンは運動量の多い犬種です。そのため、飼うのに向いているのは、一緒に過ごす時間をきちんとつくれる人、運動や遊び(トレーニングなど)をしっかりとできる人、介護などのお世話がきちんとできる体力がある人です。病気になった時のことを考え、グレート・デンが寝た状態でも乗せられる大きさの車があることも飼ううえで重要なポイントです。逆に、体力に自信がない人や長期的にお世話ができない高齢の方などは控えたほうがいいでしょう。

グレート・デンがかかりやすい病気は?

グレート・デンがかかりやすい病気には以下のようなものがあります。

 

胃拡張・胃捻転

胃拡張・胃捻転とは、胃の中の空気が膨張するとともに、胃がねじれてしまう状態のことをいいます。ぐったりする、えずいて苦しそうにしているなどの症状が出ます。胃が膨れている食後は安静にさせ、散歩などの運動は食前に行いましょう。興奮しすぎて空気を飲み込むと、食事と同じように胃拡張・胃捻転を起こすリスクが上がります。このことを理解して運動させる必要があります。

 

股関節形成不全

股関節形成不全は、成長期の大型犬に発生することが多くみられ、股関節の形成に異常を起こす病気です。症状としては歩行異常や痛みを伴います。歩く際に腰を振って歩くしぐさが見られるほか、うさぎ跳びをする、歩きにくそうにする、散歩を嫌がるなどで飼い主は気が付くことがあります。

 

上記のような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。

グレート・デンを散歩させる際に気を付けることは?

グレート・デンってどんな犬?_犬が立つ

1日2回以上の散歩が必要です。最低でも1時間以上は散歩させるようにしましょう。また、街中を歩くお散歩だけではなく、たまにはドッグランや公園などの思いっきり走れるようなところに連れて行ってあげる必要があります。

 

グレート・デンにおすすめの遊びは?

使役犬という性質を生かせるような遊びが好きです。ボールをとってきたり、思いっきり走らせたりすると喜びます。

グレート・デンの食事の注意点は?

食事の内容は一般の大型犬と同じで大丈夫です。食事の量は1日量を23回に分け、1回でたくさん与えないようにしましょう。

グレート・デンのしつけを始める時期や心がけておくことは?

グレート・デンってどんな犬?_アップ

グレート・デンを家に迎えたら、関係性を構築するためにすぐにしつけを始めましょう。犬は飼い主とアイコンタクトをとったり、名前を呼ばれて近寄ったら褒められたり。小さなことから主従関係を構築していきます。特にグレート・デンは、使役犬という性質上、飼い主の言うことに従い、ほめられることに喜びを感じます。散歩ができるようになってからはアイコンタクトなどをさまざまな環境下で行い、いろいろな動物や人とふれあって、社会性を身につけさせていきましょう。

グレート・デンの日常のお手入れ方法は?

短毛ですが、毛が抜けないわけではないので、ブラッシングで抜け毛をきちんと手入れしてあげましょう。ブラッシングの頻度は週に1回程度で大丈夫です。毛が短いので、金属製のブラシでは皮膚を傷つける可能性があります。ゴム製や動物の毛でできたブラシを使ったほうがいいでしょう。シャンプーの頻度は他の犬種と同様、月に1回程度で構いません。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント:

超大型犬でありながら、どこか愛嬌のあるグレート・デン。使役犬というルーツを持っていることから、飼い主と関係性を築くことで喜びを感じます。また、運動量の多い犬種なので、一緒に散歩したり、遊んだりすることを楽しみましょう。

監修/丸田香緒里先生(獣医師)


Animal Life Partner代表。
往診専門動物病院アニマルライフパートナー院長。
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。

 

大学卒業後、6年間の横浜市内の動物病院勤務を経て、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partnerを設立。ペット栄養管理士など様々な資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。

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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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