シニア犬が薬を飲んでくれない!?上手に飲ませるコツを獣医師が伝授!

シニア犬が薬を飲んでくれない!?上手に飲ませるコツを獣医師が伝授!

わんちゃんがシニアになると薬を飲む機会が増える一方で、加齢によってなかなか上手に薬を飲めなくなってしまう子も多いようです。そんなシニアのわんちゃんでも上手に薬を飲むための方法を、chicoどうぶつ診療所所長の林美彩先生にお伺いしました。

シニア犬が薬を苦手なのはどうして?

シニア犬は一般的に成犬やパピーよりも薬を飲むのが苦手だとされています。単にもともと味やニオイが苦手というケースもありますが、シニアになると嚥下(飲み込む)する力が弱くなります。そのため、飲み込むこと自体が苦手になったり億劫になったりして、薬を飲むことが嫌いになってしまうようです。

しかし、わんちゃんが高齢化するにつれ、薬を飲む機会も増えるもの。健康で長生きしてもらうためにはオーナーの対策が欠かせません。そこで、わんちゃんにスムーズに薬を飲んでもらうための方法を投薬方法別に紹介していきます。

薬を好物やごはんに混ぜてみよう

チュアブルタイプの薬は、比較的わんちゃんがおいしく感じられるように作られています。しかし大きいサイズのものが多いので、飲み込みづらそうにしているときは、細かくちぎってウエットフードに埋め込んでみたり、犬用ちゅ〜るやヨーグルトでコーティングしてみたり、お肉に挟んだりするなど、わんちゃんの好物と合わせて与えてみるとよいでしょう。他に、チーズやゼリーなどを使うのもオススメです。

錠剤も同様に好物に包んだり、ピルクラッシャーなどで粉末状にしてから好物と練って与えてあげるとよいでしょう。カプセル状のものは出した中身を、好物に包んだり練って与えるといいですね。薬を少量の水で練って丸薬のようにしてあげるのもいい方法です。

ウエットフードに薬を混ぜるときは、味が変わってしまうと食べてくれなくなるケースもあるため、混ぜ方もポイントです。少量の水で練って丸薬のようにした薬を、おにぎりの具のようにウエットフードに埋め込むと、知らないうちに食べてくれることもあります。

薬を犬用ミルクやだしと混ぜてみよう

好物と混ぜても薬をなかなか口にしてくれないというときには、ペットショップなどで買えるヤギミルクなどの犬用ミルクや、だしなどと混ぜて飲ませてあげてください。この方法は錠剤・カプセル・粉末・液体タイプの薬に適しています。ただし牛乳を使うのは、乳糖不耐症で下痢を起こす可能性などもあるためNGです。

だしを使用する際は人間用の和風だしや中華だし、味噌汁などもOKです。塩分濃度は、人間が飲む濃さの半分程度を目安にしてあげてください。オススメは昆布一枚でできる昆布水です。昆布1枚と水適量をタッパーなどに入れて一晩置いておくというもので、東洋医学の「補腎」というアンチエイジング作用も期待できるため、シニアの子には特にぴったりですよ。

どうしても口にしてくれない時は薬の飲ませ方を変えてみよう

わんちゃんがなかなか薬を口にしてくれないときは、スポイトやシリンジなどのアイテムを使うのもよいでしょう。犬用ミルクやだしと混ぜた薬や液体タイプの薬をアイテムに含ませて、直接お口に流し入れるという方法です。

他にも、わんちゃんの上顎に薬を擦り付けてあげるのもいい方法です。こうすることで自ら舐めとってくれるようになりますよ。これは粉末状にした錠剤タイプや、中身を出したカプセルタイプ、粉末タイプの薬が適しています。

いずれもごはんに混ぜる方法と比較すると少し難易度が上がりますが、どうしてもという場合にはトライしてみてください。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

シニアの子に薬を飲ませたいときには、飲み込む力に配慮することと、好物を上手に利用することが大切です。また、オーナーが「薬を飲ませなければ!」と意気込んでしまうと、わんちゃんが不信感を抱いて口にしてくれないということも考えられます。お互いリラックスした環境で与えてあげてくださいね。

監修/林美彩先生(獣医師)

chicoどうぶつ診療所所長。大学卒業後、動物病院やサプリメント会社勤務を経て、体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、2018年に往診・カウンセリング専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開設。著書に「獣医師が考案した長生き犬ごはん」(世界文化社)。

著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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