静かに(撫でて〜!)と誘惑してくる『カマッテホシーヌ』の生態を獣医師さんに聞いてみた!

静かに(撫でて〜!)と誘惑してくる『カマッテホシーヌ』の生態を獣医師さんに聞いてみた!

飼い主の目の前で急に変な格好をし、満足すると急に素に戻るあの犬。気まぐれで猛烈に「撫でて〜!」と言わんばかりにアピールをしてくるので『カマッテホシーヌ』と命名。コレクションに加えました。

さらに『カマッテホシーヌ』の生態や遭遇した時の正しい対応について、獣医師の茂木千恵先生に真面目に解説してもらいました!

カマッテホシーヌの生態《変な犬図鑑006》

カマッテホシーヌの生態《変な犬図鑑006》
カマッテホシーヌは触られたい

あたまでもOK、おなかでもOK

とにかくかまって欲しいのだ。

カマッテホシーヌの生態《変な犬図鑑006》
「かまってくれてもいいねんで」

素直に来てくれればいいものの…

誘惑する姿はまるでネコのよう。

カマッテホシーヌの生態《変な犬図鑑006》
そのまましばらく見守っていると、

スネてしまったの、なぜだか

自分の足を噛んでいることがある。

カマッテホシーヌの生態《変な犬図鑑006》

カマッテホシーヌについて獣医師の先生に直撃してみた!

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あのポーズは本当に構ってほしい時のアピールポーズ?

はい、そうと言えますね。犬は、犬や人間どちらに対しても、遊びを誘っている時におなかを見せる仕草をするのです。

長年おなかを見せるポーズは服従を示すと考えられていましたが、最近の研究で犬同士の場合、おなかを見せるのは遊びを誘うときの方が多いことが分かりました。おなかを見せて待っていて、近づいてきた犬に対して寝そべりながら遊びを仕掛けるのです。同様に飼い主さんに対しても遊ぼうとか撫でてとかの要求を伝えていると考えられます。

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どうして、遊びを誘いたい時にお腹を見せてくるの?

「遊びたい」には、触られたい、構ってほしいという想いが含まれています。そのため、触って欲しい部位をアピールし、撫でてもらおうとするのです。

前肢を片方だけ持ち上げて差し出すのも要求を表しています。要求を伝えたい相手に向かって手が動くのです。

ひっくり返る姿勢は、犬にとって楽なの?

背中に筋肉がついていれば、バランスを取って寝ていますので痛くはないはずです。ただし、年齢や骨格によって差はあります。

寝るときに仰向けになれる犬は、ひっくり返りのポーズを楽に続けられます。背中が左右に幅広い骨格の犬種や背骨が柔らかい犬種は、背中を下にしたポーズでも安定できます。

反対にグレイハウンドやウィペットなど非常に痩せている犬種は、ひっくり返った状態だと安定できないため、あまり仰向けの体勢に向きません。また、高齢になり筋力が低下するとバランスが取れなくなり、ひっくり返れなくなります。

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カマッテホシーヌに遭遇した時、飼い主はどう対応したらいい?

すぐに要求に叶えてあげるのではなく、号令をしてからご褒美として撫でてあげましょう。

犬が撫でて欲しいとアピールして、それに飼い主さんが従うことになると、犬の号令に飼い主が従ったことになります。要求がエスカレートすることもありますので、ポーズを見たら即座に応えるのではなく、「お座り」や「おいで」などの号令で一旦その姿勢を止めさせて、改めて号令でおなかを出させて、号令に従ったことのご褒美として撫でるのをお勧めします。

スネて足を噛み始めてしまったら、どうしたらいい?

すぐに収まるのでしたら、犬なりの気分転換なのでそっとしておいて構いません。

噛んだ時に声をかけたり近づくと、「足をかんだら注目された!」と誤解してより一層繰り返すことになってしまうので注意してください。

犬は、構ってもらえなかったとき、ちょっと残念な気持ちになります。それが何かを噛みたいという気持ちやどこかがかゆいような気持ちを引き起こさせます。“足を噛む”という行為に集中することで、残念な気持ちを犬なりに消化しようとしているのです。噛むことで気分がまぎれるのでこの行動は繰り返し起こります。

足噛みがずっと続いて赤くなっている、毛がよだれでいつも濡れているという状態になると、構われないことでどんどんとストレスが大きくなってしまっている可能性があります。もちろん本当に痒い場合もあります。皮膚が荒れてしまったり皮が剥けてしまったり、痛そうにしている場合は獣医さんに診察してもらいましょう。

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監修/茂木千恵先生(獣医師)

ヤマザキ動物看護大学准教授。博士(獣医学)。専門は獣医動物行動学。大学で教育研究活動の傍ら、動物病院でもしつけや問題行動のカウンセリングを行う。フジテレビ系列「モノシリーのとっておき」、日本テレビ系列「志村どうぶつ園」などに動物行動学コメンテーターとして出演。雑誌「Shi-ba」(辰巳出版)などの記事監修も多数担当している。

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著者プロフィール

イラストレーター/いぬころ

イラストレーター/いぬころ

会社員兼イラストレーター。1995年、京都生まれ。2006年に柴犬を飼い始め、犬...

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