飼い主はなかなか出会えない⁈健気に留守番をする『マチドオシーヌ』の生態を獣医師さんに聞いてみた!

飼い主はなかなか出会えない⁈健気に留守番をする『マチドオシーヌ』の生態を獣医師さんに聞いてみた!

飼い主が外出すると現れるあの犬。出かけている時の様子は、なかなか見ることができないのですが、実はあなたの愛犬もなっているかも⁈健気に飼い主の帰りを待っているので『マチドオシーヌ』と命名。コレクションに加えました。

さらに『マチドオシーヌ』の生態や遭遇した時の正しい対応について、獣医師の茂木千恵先生に真面目に解説してもらいました!

マチドオシーヌの生態《変な犬図鑑004》


マチドオシーヌは待ちに待つ。

窓の外を遠く見つめて、

みんなの帰りを待っている。


マチドオシーヌはじっと待つ

家に残った匂いを嗅いで、

いまかいまかと待っている。


マチドオシーヌは待ちきった。

パワー爆発、笑顔でウェルカム。

オカエリーヌに進化した。

マチドオシーヌについて獣医師の先生に直撃してみた!

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マチドオシーヌはどんな気持ちなの?

“不安”を感じていますね

犬は集団行動が基本で、大好きな仲間との別れは不安なものです。飼い主さんが外出することにも、同様の思いを感じているでしょう。

自分の居場所があるところで待っていれば、飼い主さんはいずれ帰ってくるということが分かっているので我慢していますが、やはり別れ際は「一緒に行きたい、あるいは置いて行かないで欲しい」と感じていることでしょう。

留守番させられそうな気配を察知し、不安を感じる犬はたいてい飼い主が去ってから10分以内に、玄関付近を歩き回ったり、鼻を鳴らしたり、吠えたり、外に通じるドアを引っ掻いたりするなどの行動が見られる傾向があります。

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犬の留守番中の行動、“窓の外を遠く見つめたり”、“家に残った匂いを嗅いだり”は、本当に飼い主を思い浮かべているからなの?

飼い主のことを思っている可能性が高いです。

犬からその時の記憶を聞き出すことができないため、確実とは言えませんが、飼い主さんの居ない時間帯は寂しい気持ちが強く、2時間程度は飼い主のことを思って待ち続けていると考えられています。

外を見ているのは、家の中より外の方が動きがあって興味がそそられるからで、飼い主が帰ってくるきっかけを見出そうとしているのかもしれません。

匂いについては、飼い主の匂いをかぎ分けることができ、飼い主の匂いを嗅いだ時だけリラックスすることが分かっています。そのため、待っている間は飼い主が居ないことに寂しさを感じ、家の中に残る飼い主の匂いを嗅いで飼い主のことを思っていると考えられます。

ただ、多くの犬は飼い主より食べ物のことを考えて四六時中過ごしているという説もあり、実際のところは未確定です。

年齢によって不安の感じやすさは違うの?

若い子の方が「分離不安症」が発症しやすいです。

発症のピークは約2歳と言われていますが、もちろんどの年齢の犬でも起こる可能性はあります。

飼い主さんが出かけようとする雰囲気を察知して落ち着かなくなる場合、すでに軽症と言えるでしょう。

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では、マチドオシーヌが不安を感じないようにするにはどうしたらいい?

留守番させる前に、十分に運動させておき、疲れるくらい発散、満足させるのがオススメです。

留守番の前にはしっかりと散歩に出て排泄は済ませておいてあげましょう。また、出かける支度のときからフードを与えていれば、フードを食べて体も満足しますので、留守中にリラックスして休める可能性が高くなります。

出がけに声を掛けるのはかえって外出直後に不安を感じさせることにつながります。

戻ってきたらドアをカリカリしていた跡があったり、玄関が荒らされていたりする…対策方法はある?

外出する姿を目で追わせないよう、別の部屋におもちゃやおやつをたくさん用意して、犬が気づかないうちに出て行くのが良いでしょう。

待っている間が暇で不安を感じたり、破壊行動に及んだりしてしまうことがあります。

・安心できるハウスを静かな部屋の隅に用意しておく。
・留守中に遊べるようなおもちゃを用意しておく。
・一定時間後にフードが出てくるような自動給餌器を置いておく。
・TVをつけたままにする。
・インターホンは消音にしておく 
など、犬が安心して留守番時間を過ごせるような対策が効果的です。

帰宅すると大興奮しているオカエリーヌ。どう接してあげるのが正解?

犬が落ち着きやすいように、飼い主さんは静かにゆっくりと動き、低い声で号令を出しましょう。

飼い主さんにまとわりついたり注目を引こうと吠えたりすることもあるでしょう。喜んで排尿する犬もいるでしょう。興奮をやめさせたくて声をかけても、犬にとっては構ってもらえたという良い認識になってしまうこともあり、かえって興奮が高まることもあります。

 興奮しているときに落ち着かせるには「まて」「ふせ」の号令が効果的です。『興奮していたら構ってもらえた』と誤解しないよう、必ず号令を使って行動をコントロールするようにしてください。

飛びついてくる犬にはお尻を向けて無視していることを分かりやすく示すのも良いでしょう。落ち着いたらゆっくりと向き直り、静かに褒めます。やがて犬は構ってもらうためには「ふせ」なくてはいけないと学習し、興奮が早く落ち着くようになっていくでしょう。

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監修/茂木千恵先生(獣医師)

ヤマザキ動物看護大学准教授。博士(獣医学)。専門は獣医動物行動学。大学で教育研究活動の傍ら、動物病院でもしつけや問題行動のカウンセリングを行う。フジテレビ系列「モノシリーのとっておき」、日本テレビ系列「志村どうぶつ園」などに動物行動学コメンテーターとして出演。雑誌「Shi-ba」(辰巳出版)などの記事監修も多数担当している。

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著者プロフィール

イラストレーター/いぬころ

イラストレーター/いぬころ

会社員兼イラストレーター。1995年、京都生まれ。2006年に柴犬を飼い始め、犬...

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