ペロペロなめる行為の意味
犬が飼い主さんの顔などをなめる行為は、子犬期に母犬をなめてゴハンをもらっていた名残といわれています。もし愛犬が飼い主さんの顔をなめてきたら、母犬のように大切な存在に感じるのと同時に、「大好き」「うれしい」といった気持ちでなめているのでしょう。
一方で、飼い主さんをペロペロとなめるしぐさには、このほかにも違う意味がこめられている場合があります。次の章からは、ちょっと意外な犬の気持ちについて詳しく見ていきましょう。
「かまってほしい」「喜ばせたい」からなめている
愛犬に顔をなめられたときに飼い主さんがなでたり喜んだりしていると、犬は「なめればかまってもらえる、飼い主さんが喜ぶ」と覚えてしまうことが。またいいことが起こるのを期待して、犬は飼い主さんの顔をなめているのかもしれません。
たとえ飼い主さんが「なめないで」と騒いでいる場合でも、犬は飼い主さんが反応してくれたことをうれしく感じ、またなめてくる可能性があるでしょう。
「意外とおいしい」からなめている
愛犬が飼い主さんの口まわりを熱心になめていたら、食べ物のニオイなどが残っている可能性が。一度なめてみたら、意外とおいしかったのかもしれません。
口まわりからニオイや味がすることを犬が学習すれば、食べ物の味が目的で繰り返すこともあるようです。
「なだめたい気持ち」でなめている場合も
愛犬が顔の下からなめてきたら、飼い主さんをなだめているのかもしれません。
犬は叱られたときなどに、「闘うつもりはないよ」「自分はあなたより弱いよ」という気持ちでなめることがあります。これは本能的な行為が変化したしぐさで、飼い主さんに対して「自分は弱い存在だよ」と伝えようとしているのでしょう。
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専門家の コメント:
犬が飼い主さんの顔まわりをなめるのは、基本的に信頼している証拠といえますが、状況によってはさまざまな理由が考えられます。おねだりや、「なめるといいことがある」と学習している場合は、衛生上の観点からもあまり癖にさせることはおすすめしません。
そのとき犬が感じている気持ちをくみ取って、愛犬との絆を深めていってくださいね。