【カンヌでW受賞】本物の犬250匹が熱演!衝撃の映画『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』

【カンヌでW受賞】本物の犬250匹が熱演!衝撃の映画『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』

今回ご紹介するのは2016年公開のハンガリー映画『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』です。「飼い犬が飼い主と離れ離れになってしまい“たくましく”生きる」という内容です。身勝手な人間たちへ反逆のため、犬たちが一致団結し、街中を荒れ狂います。

そして近年の動物主体映画はほぼほぼCGな場合が多いですが、今作は出演わんちゃん250頭、本物の犬を使ってるそうなので、犬の生演技にも注目です!

『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』のあらすじ

13歳の女の子リリは母親が長期出張で海外に旅立ってしまうため、愛犬のハーゲンとともに離婚した父親のもとでしばらく暮らすことに。リリと父親の間にはハッキリとした溝があり、ギクシャクした空気のなかでの共同生活にリリは辟易する。心の支えは愛犬で親友のハーゲンだけだった。そんな中、「雑種の飼い主には税金を課す」という法令が突然施行されてしまう。

金銭に余裕がなく、またハーゲンのことを最初からうとましく思っていたリリの父親はハーゲンの処遇を巡ってリリと口論し、怒りにまかせてハーゲンを車が激しく行き交う道路に放り出してしまう。

リリの必死の抗議もむなしく、リリとハーゲンは離れ離れに…。そして今までリリの愛情を一身に受けて暮らしていたハーゲンは人間たちから「汚い野良犬」として扱われ、人間たちの都合に翻弄され、人間に対して憎しみを募らしていく。そしてその憎しみが頂点に達したとき、ハーゲンは人間たちが驚くような行動に出た。

『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』のあらすじ

『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』の見どころ

見どころ①“犬の飼い方”を考えさせられる風刺作品

物語の舞台はハンガリーのブダペストで実在の場所が舞台ですが、「雑種の飼い犬には税金」という突拍子もない法令や所得や人種による格差社会を皮肉るような内容、そして穏やかだった飼い犬ハーゲンが人間に対して取った行動など、寓話要素が強い物語になっています。


見どころ②人間の身勝手さが際立つ

絶賛思春期で反抗的な態度ばかりのリリ含め、人間側でストレートに好感もてるキャラが正直ひとりもいないです(笑)。

リリのママはもうすでに新しい恋人がいてそれほどリリに構ってない雰囲気だし、パパはリリに歩み寄ろうとしてるところもあるものの、でもやっぱり娘に対して理解が足りないところがかなりある。なによりリリの愛犬ハーゲンをあからさまに邪見にしまくってるし、パパの隣人のおばさんはハーゲンを「汚い犬」呼ばわりした挙句に最悪な行動とるのです。

挙げ句の果てに野良犬となってしまったハーゲンが出会う人間たちが、これまた全員ハーゲンに夢も希望もまったく与えない連中ばかり…。そんな人間たちの勝手な都合に身も心も翻弄されるハーゲンがもうひたすら可哀想!!野良犬になったハーゲンに親切な小型犬ちゃんとのやりとりが唯一の救いでした。うぅ。

見どころ③雑種犬ハーゲンの健気さに心を打たれる

ハーゲンが可愛かったです。ラブラドール・レトリバーの雑種の子で、ご主人であるリリにとても懐いていて、リリのパパに「お前はトイレで寝ろ」とトイレに追いやられて心細さでキュンキュン鳴いても、リリが吹いてくれたトランペットの音色で安心して眠りにつく、とてもいい子なんですよ。

それなのにっっ!パパの犬への扱いの酷さに、怒りが収まりません(怒怒怒怒怒)。


見どころ④真の犬好きには痛快な展開⁈驚愕のラスト

物語後半でハーゲンがついに取ったある行動と決断にビックリするとともに、溜飲がとてもとてもとても下がります。倫理的に言ったら溜飲下がってはいけないのかもしれないですが、私は素直に溜飲下がりました。それほど、ハーゲンが受けた仕打ちは可哀想でした。

そしてこれ一体最後はどんな展開どうなるんだとハラハラしながら観ていたら、ある意味とても寓話的らしい収束を迎えました。寓話的な作品なんだからもうこの物語はこれで終わりだよ、このあとの話なんて無いんだよ、おとぎ話がどんな展開でも「めでたしめでたし」で終わるのと同じで、リリとハーゲンの話もこれで「めでたしめでたし」で良いんだよ、と思いました。

『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』の見どころ

『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』の撮影秘話

冒頭でも書きましたがこの作品に出演した犬250頭、CGなしですべて本物の犬が演技しているそうです。

それだけの犬数を使って撮影したスタッフ、すご!そして撮影許可したブダペスト、すご!!

しかも、主役犬のハーゲン以外、出演したわんちゃんは全て施設で保護されていた子だったとのこと。そして、撮影後、すべてのわんちゃんの里親が決まったそうです。良かった…良かったよぉ…。犬好きの皆さま、安心してご覧ください。

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