災害時・避難生活で役立つ犬のしつけ・コマンドとは
防災グッズだけが対策ではありません!
防災や災害対策というと、つい防災グッズを揃えておけば安心・・と考えてしまいがち。もちろんそれも大切ですが、普段から、愛犬との生活の中でできる災害への備えがあります。それがしつけやコマンドのトレーニングです。
災害が発生して、愛犬と避難生活を送ることになった場合、慣れない環境で生活をすることになります。その際に犬がストレスを感じてしまい、避難先で体調を崩したり、問題行動に発展してしまう可能性も。また、万が一避難中のアクシデントでリードから手が離れてしまったといった場合にも、呼び戻しのコマンドが身についていることで、愛犬を安全に誘導することができます。もしもに備えて、普段からいろいろなシチュエーションを想定して、愛犬が落ち着いて行動できるよう備えておくこともまた、飼い主にできる災害対策の一つといえます。
・クレートトレーニングの基本をおさらい
もともと祖先が穴ぐらで生活していた犬は、狭い穴ぐらのような空間で落ち着く習性があります。そのため、クレートのような狭い場所に慣れておくことで、場所を問わずにリラックスでき、安全・快適に過ごすことができます。また、持ち運べるクレートは、災害時に避難する必要に迫られたときや、車に乗せるときなどにも役に立ちますよ。クレートトレーニングの基本をおさらいしましょう!
https://www.wanqol.com/articles/house_training_02
・しつけの基本をおさらい
飼い主には、飼い犬が周りに迷惑をかけないようにしつける義務があります。世の中には犬が苦手な人もいますし、その人が嫌な思いをすることがあるかもしれません。避難所で、周りの方に迷惑をかけない、犬の命を守るという観点でも、しつけは大切です。今一度、基本をおさらいしましょう!
https://www.wanqol.com/articles/house_training_02
マイクロチップだけではダメ?迷子札は必要?
3.11の時、マイクロチップだけで身元が判明した犬は0%、迷子札装着ありの子は100%!
犬が迷子になってしまった場合に、マイクロチップは役に立ちます。犬が捕獲され動物愛護センター(保健所)に収容されると、必ずマイクロチップの装着を確認され、マイクロチップの番号がわかったらAIPOにて飼い主の情報を照合します。登録されている飼い主の連絡先がわかるとそこに連絡が入るようになっているのです。
しかし、災害時は保護されてもすぐに動物病院や愛護センターでマイクロチップを読み取ってもらえる環境にあるとは限りません。実際に、東日本大震災のとき、マイクロチップのみの犬で、保護されて身元が判明した割合は0%だったそうです。一方で、迷子札をしていた子は 100%、鑑札・狂犬病予防注射済票をつけていた子も100%でした。(※)迷子札は、普段から装着しておくことを、強くお勧めします。
※環境省HP・東日本大震災における被災動物対応記録集より
・自分で愛犬の迷子札を手作りしちゃおう!
WanQol所属のクリエイターHiromiさんによる、手作りできる迷子札をご紹介!ぜひ、この機会に作ってみてはいかがでしょうか。
▼10分で完成!100均アイテムで作れる愛犬のオシャレな迷子札
https://www.wanqol.com/articles/handmade09
愛犬との同行避難の手順は?徒歩と車、どっちにする?
災害時、自宅にいることが危険と判断した場合には、愛犬と同行避難をすることになります。そんな時のために準備しておきたいことを確認しましょう。
・ペット同行避難の手順と、必要な防災グッズは?
ドッグパーク「AHBASE」で行われた防災セミナーをもとに、「ペット同行避難ってどうやるの?」「何を用意すればいいの?」といった内容をまとめています。避難所生活に必要な8か条 もご紹介。まずは避難訓練のつもりで、ぜひ読んでみてくださいね!
https://www.wanqol.com/articles/disaster_measures_08
・もしもお散歩中に地震があったらどうすれば?
町の中には、災害時に危険な場所があるのをご存知ですか?もしも愛犬との散歩中に地震が起きたら、飼い主さんはどう行動すればよいのでしょうか。普段のお散歩で、安全なルートを確認しておきましょう。
https://www.wanqol.com/articles/disaster_measures_07
・車で愛犬と避難するときに注意することは?
場合によっては、徒歩ではなく車で犬との避難を考える方もいるでしょう。車はプライバシーが確保でき便利な反面、夏場の熱中症や冬場の寒さ対策がしっかりできていないと、命の危険にも関わります。災害時にも役立つ「犬を車に乗せるときの注意点」をおさらいしておきましょう!
▼車での避難時に用意しておくと良いもの・温度管理について
https://www.wanqol.com/articles/disaster_measures_06
▼犬を車に乗せるときの注意点・愛犬におすすめの車は?
今日から準備しよう!うちの子防災手帳とあると便利なグッズ
・無料配布!うちの子防災手帳を作っておこう
WanQolオリジナルの「うちの子防災手帳」には、飼い主さんの情報と、愛犬・愛猫についての緊急時に必要な情報を記入することができるようになっています。無料でテンプレートを配布していますので、ぜひ印刷してお散歩バッグとおうちに備えておいてくださいね!
https://www.wanqol.com/articles/bousai2021
・災害時のケガ予防にも!犬の靴の正しい履かせ方
愛犬と避難を余儀なくされた時、家の中や屋外に、瓦礫やガラスの破片など危険なものが落ちている可能性があります。せっかく命が助かっても、避難時に足の裏を守ってあげないと、愛犬が怪我をしてしまうかもしれません。そんな時に役立つのが犬用の靴です。しかし、いざ急に履かせようとしても、犬が靴を嫌がることがあります。靴に慣れさせる方法や、正しい履かせ方などを確認しておきましょう!
https://www.wanqol.com/articles/shoes_01
・靴デビューの練習にも!犬用靴下を自分で手作りしてみよう
いきなり靴を履かせるのは、やっぱり難易度が高いな..そんな方におすすめなのが、裁縫なしで手作りできる愛犬用の靴下です。自分で作れば、サイズも愛犬にぴったりなものを用意できます!飼い主さん手作りの犬用靴下で普段から練習すれば、お外用の靴にもすぐに慣れてくれるかも。ぜひ、DIYにチャレンジしてみてくださいね!
https://www.wanqol.com/articles/handmade23
・ペット用の防災グッズを知ろう
実際、ペット用防災グッズって、どんなものがあるのかな?WanQolを運営するカインズのホームセンターでも、ペットの防災用品をいろいろ取り揃えています。ぜひ、どんなものがあるか、チェックして、必要なものを考えてみてくださいね。
避難所でもできる!犬の健康チェックと心配蘇生の方法を知っておこう
避難生活で、愛犬が頼れるのは飼い主さんだけ。避難場所でも、毎日の愛犬の健康状態を、飼い主さんがチェックできるようにしておきましょう。
・毎日3分!病気の早期発見に役立つ愛犬の健康チェック法
毎日3~5分でできる、自宅での健康チェック法と観察ポイントを解説します。
https://www.wanqol.com/articles/health_care_01
・犬の舌の色からわかる健康状態6選
酪農学園大学獣医学群獣医学類 准教授・佐野忠士先生に教えていただいた、犬の舌の色から分かる健康状態や、チェックすべきポイントを解説します
https://www.wanqol.com/articles/health_care_19
・犬が喜ぶマッサージ方法を知ろう!
ストレスのかかる避難所生活。健康管理の一つとして、マッサージをしてあげられると良いかもしれません。犬をマッサージをするにあたって知っておきたい基礎知識を、ペットマッサージセラピストの資格を持つ獣医師の丸田香緒里先生が解説します
https://www.wanqol.com/articles/massage_04
・犬の救命救急!心肺蘇生と人工呼吸を知っておこう
どんなに健康だと思っていたわんちゃんでも、災害時や何からのショック、誤飲したものによる中毒などがきっかけで、心肺停止・意識不明になってしまう可能性はゼロではありません。この機会に、もしも愛犬が倒れて心肺停止になったら、飼い主さんがどうすればいいのかを知っておきましょう
【東京23区】ペットと同行避難できる避難所まとめ
23区の避難所一覧
東京都の愛犬と同行避難できる避難所をまとめました。区内にお住まいの方は、是非この機会にお住まいのエリアの避難所を確認しておきましょう。
・都心部(中央区・千代田区・港区)の避難所
https://www.wanqol.com/articles/evacuate_toshin
・副都心部(渋谷区・新宿区・豊島区・文京区)の避難所
https://www.wanqol.com/articles/evacuate_fukutoshin
・東部(足立区・荒川区・江戸川区・葛飾区・江東区・墨田区・台東区)の避難所
https://www.wanqol.com/articles/evacuate_east
・西部(板橋区・大田区・北区・品川区・杉並区・世田谷区・中野区・目黒区・練馬区)の避難所
https://www.wanqol.com/articles/evacuate_west
・環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」も読んでおこう!
環境省が提示している「人とペットの災害対策ガイドライン」では、飼い主が行うべき対策の例や、各自治体が行う対策の例、人とペットの災害対策のフローなど、災害時に必要な対策及び考え方がまとめられています。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html
まとめ
いかがでしたか。災害時に備えて、やっておく・知っておくべきことは意外とたくさんあるな、と感じられた方も多いのではないでしょうか。愛犬と私は大丈夫!と自信を持って災害に備えられるよう、ぜひ平常時に今一度自分と愛犬の防災について、見つめ直してみてください。