2023年12月01日 更新 (2021年12月06日 公開)

ダラダラと続く犬の下痢は「炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)」が原因かも
「おなかがゆるい」「たまに吐く」といった慢性的な下痢や嘔吐の症状が見られる場合は、「炎症性腸疾患(IBD)」という病気が原因かもしれません。
「炎症性腸疾患(IBD)」は、原因不明の慢性的な下痢のなかで最も多いといわれる病気です。原因が特定できず完治が難しい病気ですが、適切な治療によってかなり症状を改善していくことができます。
しかし治療が遅れると、「低たんぱく血症」を引き起こす「たんぱく漏出性腸症(ろうしゅつせいちょうしょう)」や重度の消化器疾患など、命に関わる病気につながる場合も。
愛犬の慢性的な下痢や嘔吐は「体質だから」と見逃してしまいがちですが、症状が続いている場合は、はやめにかかりつけの動物病院に相談し、一度検査するようにしましょう。
特定の条件下で犬が下痢をするなら「ストレス」が原因かも
「ペットホテルに預けると下痢をする」など、犬がストレスを感じることが想定できるときにのみ下痢をする場合は、ストレス性の消化器症状と考えられます。
しかし、ストレスが原因だと思っていたのに、実はほかの病気が隠されていたというケースも少なくありません。下痢以外にも気になる症状が見られる場合は、必ず動物病院で診てもらってください。
「誤飲・誤食」が原因で犬が下痢をするケースも
犬が人の食べ物を誤って食べてしまったときにも、下痢や嘔吐などの症状が見られることがあります。チョコレートや玉ねぎなど、犬にとって危険な食べ物を食べた場合は、中毒症状を起こし、量によっては死亡するおそれも。
また、ボールやおもちゃなど、食べ物以外のものを飲み込んだときも要注意。この場合、異物を取り出すために開腹手術が必要となるケースもあります。
愛犬が下痢や嘔吐をしていて誤飲・誤食が疑われるときは、必ず動物病院を受診するのはもちろん、犬が口にしてはいけないものはきちんと片付ける習慣をつけることも大切です。
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