【獣医師監修】犬の下痢は動物病院へ行くべき?考えられる原因とは?

白山聡子(獣医師)

白山聡子(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。

【獣医師監修】犬の下痢は動物病院へ行くべき?考えられる原因とは?
【獣医師監修】犬の下痢は動物病院へ行くべき?考えられる原因とは?

目次

  • ・ ダラダラと続く犬の下痢は「炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)」が原因かも
  • ・ 特定の条件下で犬が下痢をするなら「ストレス」が原因かも
  • ・ 「誤飲・誤食」が原因で犬が下痢をするケースも

犬が下痢をするときは、さまざまな原因が考えられるため、動物病院へ行くべきか悩んでしまう飼い主さんも多いようです。そこで今回は、症状や状況などから考えられる、犬の下痢の原因についてご紹介します。

ダラダラと続く犬の下痢は「炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)」が原因かも

「炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん)」が原因の愛犬の下痢

「おなかがゆるい」「たまに吐く」といった慢性的な下痢や嘔吐の症状が見られる場合は、「炎症性腸疾患(IBD)」という病気が原因かもしれません。

「炎症性腸疾患(IBD)」は、原因不明の慢性的な下痢のなかで最も多いといわれる病気です。原因が特定できず完治が難しい病気ですが、適切な治療によってかなり症状を改善していくことができます。
しかし治療が遅れると、「低たんぱく血症」を引き起こす「たんぱく漏出性腸症(ろうしゅつせいちょうしょう)」や重度の消化器疾患など、命に関わる病気につながる場合も。

愛犬の慢性的な下痢や嘔吐は「体質だから」と見逃してしまいがちですが、症状が続いている場合は、はやめにかかりつけの動物病院に相談し、一度検査するようにしましょう。


特定の条件下で犬が下痢をするなら「ストレス」が原因かも

「ストレス」が原因で下痢する犬

「ペットホテルに預けると下痢をする」など、犬がストレスを感じることが想定できるときにのみ下痢をする場合は、ストレス性の消化器症状と考えられます。

しかし、ストレスが原因だと思っていたのに、実はほかの病気が隠されていたというケースも少なくありません。下痢以外にも気になる症状が見られる場合は、必ず動物病院で診てもらってください。

「誤飲・誤食」が原因で犬が下痢をするケースも

「誤飲・誤食」が原因で下痢をする犬

犬が人の食べ物を誤って食べてしまったときにも、下痢や嘔吐などの症状が見られることがあります。チョコレートや玉ねぎなど、犬にとって危険な食べ物を食べた場合は、中毒症状を起こし、量によっては死亡するおそれも。

また、ボールやおもちゃなど、食べ物以外のものを飲み込んだときも要注意。この場合、異物を取り出すために開腹手術が必要となるケースもあります。

愛犬が下痢や嘔吐をしていて誤飲・誤食が疑われるときは、必ず動物病院を受診するのはもちろん、犬が口にしてはいけないものはきちんと片付ける習慣をつけることも大切です。


初稿:2020年2月28日公開
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。


専門家の コメント:

通常、正しい食生活を送っている犬なら、下痢をすることはほとんどありません。月に数回以上、愛犬が下痢をする場合は病気を疑い、かかりつけの獣医師に相談しましょう。


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