【獣医師監修】犬に去勢手術は必要?メリット・デメリットなどを解説

【獣医師監修】犬に去勢手術は必要?メリット・デメリットなどを解説

病気・健康

2023年12月01日 更新 (2021年12月03日 公開)

【獣医師監修】犬に去勢手術は必要?メリット・デメリットなどを解説

犬の去勢手術ってどんな手術?

去勢手術とは、犬の精巣を取り除くことで、繁殖能力をなくす手術です。通常は1時間もかからない手術で傷口も小さく済みます。しかし全身麻酔が必要となるため、手術前には麻酔を安全にかけることができるのか、検査する必要があります。

なお、動物病院にもよりますが、去勢手術の費用の目安は4万円前後。預けた当日に手術をして、翌日に退院するケースが多いようです。

犬の去勢手術のメリット・デメリット

犬の去勢手術には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

去勢手術のメリット

  • 早めに手術を行うことで、マーキングなどの雄特有の問題行動を予防できる場合がある
  • 精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰(えいん)ヘルニアといった病気の予防につながる
  • しつけのトレーニングがしやすくなる
  • 発情に伴う興奮やストレスを予防できる など

去勢手術のデメリット

  • 繁殖(交配)が不可能になる
  • 太りやすくなることがある など

犬の去勢手術の時期

犬の去勢手術の適正な時期は、性成熟する前の生後5~9ヵ月くらいです。また、マーキングを始める前(生後6カ月くらい)に去勢手術を受けることで、マーキングを予防しやすくなるともいわれているので、去勢手術を受けると決めたら、なるべくはやく獣医師に相談するようにしましょう。

ただし、大型犬の場合は、去勢手術を受けるタイミングがはやすぎると、骨の成長バランスが崩れてしまうことがあります。最低でも生後10ヵ月くらいまで待ってから去勢手術を行うのが一般的ですので、獣医師と相談しながら時期を決めると良いでしょう。


初稿:2020年2月28日公開
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