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【獣医師監修】わんちゃんの歯みがきはいつから始めればいいの?頻度やコツを紹介【わんちゃんのデイリーケアVol.01】

【獣医師監修】わんちゃんの歯みがきはいつから始めればいいの?頻度やコツを紹介【わんちゃんのデイリーケアVol.01】

わんちゃんの健康を維持する上で欠かせない歯みがきですが、始めるタイミングや方法がわからず悩んでいるオーナーさんは多いのではないでしょうか。いざ挑戦してみても、わんちゃんが嫌がったり、うまく磨けなかったりと、わんちゃんのケアのなかでもとりわけ難しく、あきらめてしまった方もいるかもしれません。そこで今回は、歯みがきの始め方や上手に磨くコツなど、わんちゃんの歯みがきに関する基礎知識をご紹介します。

わんちゃんの歯みがきはいつから始める?

わんちゃんの歯みがきは早く始めるほど効果的です。人間と同じようにわんちゃんも子犬のうちから歯みがきに慣れさせておくことで、成犬になってからも抵抗感を持たれずにお手入れを続けていくことができます。

スタートが遅れてしまった場合も、スキンシップやコミュニケーションを通して、オーナーさんが口元や歯に触ることに対する抵抗感を減らしていけば、じっくりと時間をかけて習慣化することが可能です。

人間と比べてわんちゃんは歯周病になりやすく、3歳以上のわんちゃんの約80%が歯周病予備軍とも言われています。歯みがきはわんちゃんにとっても大切な健康管理のひとつ。まずは日々のスキンシップの一環として取り入れてみるとよいでしょう。

わんちゃんの歯みがきの練習方法やコツは?

わんちゃんの歯みがきは最終的には歯ブラシを使って行うのが理想ですが、ほとんどのわんちゃんは口元を触られるのが苦手です。いきなり歯ブラシを使おうとすると失敗するケースが多いので、段階を踏んで練習していくことが大切になります。

ごほうびを用意しよう

初めてのときは、ごほうびのおやつを用意しましょう。スキンシップをしながら口の周りを触ってみて、触らせてくれたらごほうびを与えます。わんちゃんが抵抗感を示さなければ、口の中に指を入れて歯や歯茎にも触ってみます。その際、好みの味がついた歯みがきペーストなどを指につけると受け入れてもらいやすくなるのでおすすめです。

一気に行わず段階を分けよう

この最初の段階にわんちゃんが慣れるまで気長に続けていき、クリアできたら歯ブラシによるお手入れに移ります。ポイントは、歯の表面だけでなく、歯と歯茎のあいだの汚れを落とすように一本ずつ磨くこと。

ただし、慣れないうちは一度にすべての歯を磨こうとせず、今日は上側、明日は下側など、何回かに分けて行うとよいでしょう。お手入れは、毎日続けていくほど効果があります。分割して行う場合は、歯垢が歯石に変化すると言われる3日以内にひととおりの歯を磨き切ることを心がけましょう。


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動物病院での歯石除去も活用しよう!

毎日お手入れをしていても、オーナーさんによる歯みがきだけではどうしても磨きにくい奥歯や歯の裏までケアが行き届かず、歯石がたまってしまう場合があります。歯垢が歯石化してしまうと、家庭での除去は困難です。磨き足りない箇所や磨き残しが心配な場合は、動物病院で診てもらい、歯石除去をお願いするのもひとつの方法です。

動物病院では歯石除去に加え、歯の表面を研磨して歯石を付きにくくする処置も施してくれます。獣医師にすすめられたタイミングでクリーニングを検討しましょう。定期的に歯の状態をチェックしてもらうことで、わんちゃんの健康管理や病気の早期発見にもつながります。

わんちゃんの歯みがきよくある質問Q&A

Q:わんちゃんが歯みがきを嫌がったら?

A:歯みがきを嫌がったときはすぐにやめましょう。まずは口周りや口の中を触るスキンシップからはじめて信頼関係を築き、辛抱強く慣れさせてあげることが大切です。興奮しやすいわんちゃんの場合は、歯みがきをする前にお散歩にでかけたり、おもちゃで遊んだりしてストレスを発散させると、おとなしくお手入れができることもあるので試してみてください。

Q:デンタルグッズだけでも大丈夫?

A:歯の表面を擦って磨けるシートや指サック、抗菌作用のあるオーラルスプレー、歯みがきガムといったデンタルグッズの使用は口内環境を健康に保つことに一定の効果があります。しかし、歯周病を防ぐ上ではそれだけで十分とはいえません。歯みがきを嫌がらないわんちゃんであれば、歯ブラシを併用してケアしてあげましょう。

Q:汚れやすい歯は?

A:食べ物を噛むときに使う奥歯、その中でも上顎の第四前臼歯と、下顎の第一後臼歯の外側には汚れや歯垢がたまりやすいので、意識的に丁寧に磨きましょう。このとき、歯と歯茎の境目やその奥の歯周ポケットを念入りに掃除することが大切です。

まとめ:

わんちゃんの口内環境を清潔に保つことは、ほかの疾患の予防にもつながります。しかし、わんちゃんにとってもオーナーさんにとっても無理は禁物。わんちゃんとの大切な時間の過ごし方のひとつとして、日々の触れ合いの中で歯みがきを段階的に取り入れ、習慣化することを目指しましょう。


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※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

監修/茂木千恵先生(獣医師)

ヤマザキ動物看護大学准教授。博士(獣医学)。専門は獣医動物行動学。大学で教育研究活動の傍ら、動物病院でもしつけや問題行動のカウンセリングを行う。フジテレビ系列「モノシリーのとっておき」、日本テレビ系列「志村どうぶつ園」などに動物行動学コメンテーターとして出演。雑誌「Shi-ba」(辰巳出版)などの記事監修も多数担当している。

著者プロフィール

わんクォール編集部

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ペットに関する情報を日々発信していきます。

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