ブリタニー・スパニエルの性格や特徴は?飼い方のコツや寿命などについて解説【獣医師監修】

ブリタニー・スパニエルの性格や特徴は?飼い方のコツや寿命などについて解説【獣医師監修】

犬種図鑑

2023年08月05日 公開

ヤマザキ動物看護大学准教授、愛玩動物看護師、ペットグルーミングスペシャリスト。教育気・研究の現場だけでなく、数々のテレビ出演や、執筆活動など幅広く活躍。

ブリタニー・スパニエルの性格や特徴は?飼い方のコツや寿命などについて解説【獣医師監修】

ブリタニー・スパニエルの歴史やルーツ、英語名は?

犬種名 ブリタニ―・スパニエル
英語名 Brittany Spaniel
原産国 フランス
分類 中型犬
グループ 7G:ポインター・セター

ブリタニー・スパニエル【英語:Brittany Spaniel】は、フランスが原産の中型犬です。
ジャパンケネルクラブの犬種分類では、獲物を探し出して、その位置を静かに示す猟犬「7G:ポインター・セター」に属します。

 

ブリタニー・スパニエルは、フランス北部のブルターニュの森林地帯に住んでいた犬が祖先だといわれています。スパニエル・タイプの犬種のうち最古のもののひとつと考えられていて、17世紀頃からフランスやオランダの絵画に似た犬が登場しています。


20世紀初頭に改良がなされ、現在日本では珍しい犬種ですが、海外ではフランス原産の鳥猟犬種の中でもっとも頭数が多い人気犬種です。

ブリタニー・スパニエルのオスとメスの体高や体重は?

体高:オスは49~50cm、メスは48~49cm
体重:約13kg~18kg

 

ブリタニー・スパニエルは中型犬に分類されます。

ブリタニー・スパニエルの平均寿命は?

ブリタニー・スパニエルの平均寿命に関するデータはありませんが、『アニコム家庭どうぶつ白書2021』によると、中型犬の平均寿命は13.4歳となっています。

 

犬を迎える際は、最期のときまでしっかり世話ができるかを考えておきましょう。
犬をみとる頃に自分は大体何歳になるか、犬の介護ができるか、自分の生活環境や経済状況などもあわせて考えなければなりません。

 

犬を迎えようと考えているシニアの方は保護犬などで成犬を迎えるケースも検討するほか、万が一自分が世話できなくなった場合を想定しておくことも重要です。犬の世話を頼めそうな人にあらかじめ相談して承諾を得てから迎えたり、老犬ホームといった預かり先を決めたりして急な環境の変化に備えておきましょう。

ブリタニー・スパニエルの毛色や種類、被毛、外貌の特徴は?

ブリタニー・スパニエルの毛色や種類、被毛、外貌の特徴

ジャパンケネルクラブの犬種標準によると、ブリタニー・スパニエルの毛色はホワイト&オレンジ、ホワイト&ブラック、パイボールド(ホワイト&レバー)やこれにホワイトのパッチが入っているローンとなっています。


コートは厚く、わずかにウェーブがかっています。

 

スマートですらりとした長い四肢を持ちます。頭部は丸みがあってややV字型、カーブを描いたストップ(頭と上顎の骨のつなぎ目に見られる段差)があります。耳は高い位置についていて垂れています。目は暗色またはアンバーで、賢そうな表情をしています。


尾は短く断尾されることがありますが、最近では動物愛護の観点から行わないこともあります。

ブリタニー・スパニエルはどんな性格、習性?

ブリタニー・スパニエルは、活動的で社交的、エネルギッシュな性格の持ち主で犬同士でも非常に活発に遊びます。


猟犬由来の強い狩猟欲があり、作業にも熱心です。身体能力が高く、スタミナ豊富な犬種です。

ブリタニー・スパニエルを迎える際にかかる費用は?

ブリタニー・スパニエルを飼い始めるとき、飼い続ける際にかかる費用について説明します。

タイミング 内訳 費用の目安
迎えるとき

ペットショップ、ブリーダー

※ブリーダーによる
飼い始めるとき 畜犬登録料 約3,000円
生活用品(クレートやケージなど) 約5~7万円
1年に1回かかる費用 狂犬病予防接種費 約3,500円
混合ワクチン接種費 約5,000~10,000円
毎月かかる費用 消耗品(フードやおやつなど) 約5,000~10,000円

 

飼い始める際にかかる費用

ブリタニー・スパニエルはペットショップでの販売は珍しく、専門のブリーダーや輸入、里親制度が主な入手方法です。ブリーダーから購入する際は時価となり価格は変動することがあります。また、常に子犬が産まれているとは限らないため、ブリタニー・スパニエルのブリーダーにあらかじめ相談したり、問い合わせたりしておくとよいでしょう。


他にも愛犬を迎えるには友人や知人から譲り受ける、譲渡会に参加する、保護犬を迎え入れるといった方法もあります。

 

犬を飼い始めるときには飼い始めてから30日以内に(子犬の場合は生後91日を経過してから30日以内に)お住いの自治体に犬の登録(登録料は3,000円程度)を行うほか、混合ワクチン接種費や狂犬病予防接種費も必要になります。

 

母犬の初乳から得た免疫は徐々に低下していくため、混合ワクチンを子犬期に計3回接種してさまざまな感染症を防ぐ必要があります。子犬を迎える際の月齢によっては、ペットショップ側でワクチンを3回打っているため、生体代と一緒にワクチン代も支払います。3回すべて打っていない場合は、飼い主が動物病院に連れて行って接種させましょう。

 

狂犬病予防接種は生後91日を過ぎたすべての犬が年に1回接種するよう法律で定められており、子犬の場合は混合ワクチンの接種を終えて2週間過ぎたタイミング(およそ生後110日前後)で打たせます。

 

犬を飼うための初期費用や毎月の支出についてもっと詳しく知りたい方はこちらもおすすめ!
>犬を飼うのにかかる費用はどれくらい?初期費用や毎月の支出を解説【獣医師監修】

 

飼い続けるために必要な費用

犬を養育するうえでの生涯コストは、ドッグフードやペットシーツ、留守番時のエアコン代、一般医療費、トリミング代、レジャー費など200~300万円といわれています。

 

なかには僧帽弁閉鎖不全症など手術費が100万円以上になる病気にかかる場合や、アレルギーなどによって継続的な通院や投薬の費用がかかることもあります。犬を迎えるにあたっては、計画的な貯金やペット保険の利用なども検討し、予期せぬ出費にも対応できるかよく検討しておきましょう。

 

犬を飼う際に生涯かかる費用についてもっと詳しく知りたい方はこちらもおすすめ!
>迎える前に知っておこう!犬の一生にかかるお金はどれくらい?

 

ブリタニー・スパニエルを迎える際に必要な生活用品としては、クレートやケージ、サークルをはじめ、首輪やリード、食器、給水器、ドッグフード、トイレなどが挙げられます。

 

また犬が遊べるようおもちゃも用意するとよいでしょう。ブリタニー・スパニエルは鳥猟犬として活躍してきたため多くの運動を必要とします。自由に運動できる環境や、ボールやフライングディスクといったおもちゃを準備できるとよいでしょう。

 

犬の生体代を除く初期費用としては、5~7万円程度を見込みましょう。

 

毎月の消耗品としては、ドッグフードやおやつ、トイレシーツ、歯ブラシやボディシートなどが挙げられます。一般的に毎月の平均額は5,000円~10,000円ほどです。ブラッシングや自宅でのシャンプーといったケア用品を揃えておくのが安心です。

 

犬を飼うための初期費用や毎月の支出についてもっと詳しく知りたい方はこちらもおすすめ!
>犬を飼うのにかかる費用はどれくらい?初期費用や毎月の支出を解説【獣医師監修】

 

2022年6月から、ペットショップやブリーダーで販売される犬や猫にマイクロチップの装着が義務化されました。マイクロチップは思わぬ事故や災害で迷子になってしまったときに、保護された犬を飼い主のもとへ返すための重要な役目を果たします。

 

装着費用は3,000~5,000円程度で、さらに飼い主の氏名や住所、電話番号などの情報登録料としてかかります。登録はオンライン申請で300円、郵送する場合は1,000円です。

 

ドアを開けた際に外へ飛び出したり、散歩中大きな音に驚いて逃げてしまったりなど、飼い主の不注意やアクシデントで犬は迷子になってしまう可能性があります。そのため、ブリタニー・スパニエルを迎える際は迷子対策もしっかり講じましょう。迷子対策としてはマイクロチップの装着のほかに、迷子札などの導入が挙げられます。

 

迷子札は、飼い主の連絡先を記載したキーホルダーで犬の首輪に装着します。値段は1,000~5,000円程度で、素材やデザインによって異なります。


そのほか、家からの飛び出しを防ぐために玄関にゲートを設置するといった対策をとるのもおすすめです。

ブリタニー・スパニエルのしつけと社会化トレーニングのポイント

ブリタニー・スパニエルのしつけと社会化トレーニングのポイント

ブリタニー・スパニエルは、利口で温和な性格からトレーニングは難しくないでしょう。


しかし猟犬らしい独立心もあるため、人の指示に自主的に喜んで従うようにトレーニングしましょう。特にマテや呼び戻しには、しっかりと従うようにしましょう。

 

犬のしつけや社会化についてもっと詳しく知りたい方はこちらもおすすめ!
>子犬の社会化期とは?必要な理由と期間中にやっておきたいことを解説【獣医師監修】

ブリタニー・スパニエルに必要な運動量や散歩の目安、おすすめの遊びは?

ブリタニー・スパニエルに必要な運動量や散歩の目安、おすすめの遊び

✓散歩:1時間程度を1日2回
✓運動量:多い
✓おすすめの遊び:ボール投げ、ドックラン、ドッグスポーツなど

 

穏やかな性格ですが、猟犬由来のタフで活発な犬種です。運動不足だと吠えやすくなったり、ストレスから問題行動を引き起こしたりすることがあるため、十分に運動をさせるようにしましょう。


走ることが大好きなのでドッグランなどの広い場所を自由に走らせて運動量を確保するのがおすすめです。


他にも、飼い主と一緒に何かすることが大好きなので、ドッグスポーツやボール投げ、ハイキングなど飼い主とともに楽しむことができるような遊びを取り入れるとよいでしょう。

ブリタニー・スパニエルを飼うのに向いている人は?

✓子どものいる家庭でも大丈夫
ブリタニー・スパニエルは誰にでも優しく接する犬種だといわれています。大家族のご家庭でも犬がストレスを感じにくいでしょう。

 

✓十分な運動をさせてあげられる環境
ブリタニー・スパニエルは猟犬だったことから活動的で非常にスタミナ豊富な犬種です。一緒にスポーツを楽しみたい人や、毎日十分な運動ができる体力と時間のある人がよいでしょう。

 

✓しつけをきちんとできる人
猟犬由来の自立心の高さから、飼い主の甘さを見透かして、犬の立場が上になってしまうようなことがあります。毅然とした態度で接するようにしましょう。

ブリタニー・スパニエルがかかりやすい病気と予防法は?

ブリタニー・スパニエルがかかりやすい代表的な病気と対策方法を知っておきましょう。

 

✓血友病
血液凝固に関与するタンパク質の一部が欠損していて血が止まりにくくなる遺伝性の疾患です。予防法はなく、治療法は不足した血液の輸血などとなります。日頃から出血しないよう気を付けて生活をする必要があります。

 

✓外耳炎
湿気が耳道にこもりやすい垂れ耳の犬種に多い病気です。原因はアレルギーや細菌性の炎症など。強いかゆみを引き起こし、頭を激しく振ったり、耳を足で激しく掻きむしったりしますが、点耳薬などで治療できます。定期的な耳掃除で予防しましょう。

 

✓股関節形成不全
成長過程で、股関節に異常が出て痛みや歩行障害が起こります。急激な肥満などが誘発することがあるので、体重管理を心がけましょう。

 

ブリタニー・スパニエルがかかりやすい疾患については、こちらの記事でもっと詳しく解説しています。
>犬の耳が赤いのは外耳炎かも?原因や対処法、病院に行くタイミングについて解説【獣医師監修】
>【獣医師監修】犬の「股関節形成不全」症状・原因・治療法について

ブリタニー・スパニエルの日常のお手入れ

✓ブラッシング:2、3日に1回程度
✓シャンプー:1カ月に1回程度
✓トリミング:不要

 

ブリタニー・スパニエルは厚く密のあるダブルコートですが、ほとんどの毛は短いため2、3日に1度、柔らかいブラシでブラッシングします。換毛期には抜け毛が増えるので、毎日のブラッシングをして清潔に保ちましょう。


ブラッシング以外にもスキンシップの時間も兼ねて、表面からは分かりづらい皮膚の状態をチェックしたり、日々触れ合う時間を作ったりすることで、愛犬との信頼関係も高まります。

 

歯みがきは毎日~2日に1回、耳掃除や肛門腺絞り、爪切りは2週~1カ月に1回の頻度で行います。
また足裏の肉球間の毛が伸びると、フローリング床などで滑りやすくなるためカットしてください。

 

犬のお手入れ方法についてはこちらの記事もおすすめ!
>実はとっても重要!犬に必要な“小さなパーツのお手入れ”方法を解説!〜顔・お尻・足〜

ブリタニー・スパニエルとの生活で注意すべきことは?

✓小動物との同居に注意
ブリタニー・スパニエルは猟犬由来の狩猟本能・追跡本能があるため、小動物との同居には注意が必要です。特に鳥には要注意で、突発的に動くものを追いかけてしまう本能を抑えるためのトレーニングを子犬の頃から行うようにしましょう。

 

✓湿気の多い季節は、耳のお手入れをいつもより念入りに!
垂れ耳の犬種は、梅雨時期から夏にかけて耳や皮膚のトラブルが増えます。耳の色やにおい、耳垢の様子をこまめにチェックしましょう。ただし、過度な耳掃除は耳を傷つける恐れがあります。かかりつけの動物病院でケアしてもらうと安心です。

 

✓関節に負担の少ない床材を選ぼう!
床で足が滑ると足首などの関節に負担がかかります。普段過ごす部屋の床は滑りにくい素材を選ぶか、マットなどを敷くとよいでしょう。