ポメラニアンの鳴き声がうるさい!無駄吠えの原因や対処法について解説【獣医師監修】

ポメラニアンの鳴き声がうるさい!無駄吠えの原因や対処法について解説【獣医師監修】

堂山有里(獣医師)

堂山有里(獣医師)

バーニー動物病院千林分院分院長。ペット薬膳管理士、中医学アドバイザー。動物病院でペットの診療にあたる傍ら犬猫の手作りご飯教室や問題行動のカウンセリングを行う。

愛くるしい外見が魅力的なポメラニアン。しかし、見た目とは裏腹に、意外と大きな鳴き声に悩まされている飼い主も多いのではないでしょうか? ポメラニアンはかまってもらえなかったり、何か要求がある時などに大きな声で吠えることがあります。この記事では、ポメラニアンの無駄吠えの原因や対処法について、バーニー動物病院千林分院 分院長で獣医師の堂山有里先生監修のもと、詳しく解説していきます。

目次

  • ・ ポメラニアンの鳴き声はうるさい?
  • ・ ポメラニアンが吠える理由は?
  • ・ ポメラニアンの鳴き声の種類は?
  • ・ ポメラニアンの鳴き声がうるさい時の対処法は?
  • ・ ポメラニアンに無駄吠えをやめさせるしつけ方法とは?
  • ・ ポメラニアンの無駄吠えの予防法とは?

ポメラニアンの鳴き声はうるさい?

ポメラニアンの鳴き声には個体差があり、鳴き声の大きさはシチュエーションによっても変わってきます。しかし一般的には、「キャンキャン」と吠える時は高めの、「ワンワン」と吠える時は低めの、大きな鳴き声で吠えることが多いです。ポメラニアンの鳴き声が大きめなのには、その性格によるところも大きいでしょう。ポメラニアンは、明るく好奇心旺盛な性格で、活発で遊び好きな犬種です。ただし、外的刺激に敏感で番犬向きの気質も持っていることから、警戒したり、興奮したりした時には比較的吠えやすい傾向があると言えます。

ポメラニアンが吠える理由は?

ポメラニアンの鳴き声がうるさい!_ソファで吠えるポメラニアン

比較的吠えやすい犬種と言えるポメラニアンが吠える理由としては、どのようなものが考えられるのか、詳しく見ていきましょう。

 

何かを要求している

フードおやつ、飼い主が食べているものなど、何か欲しいものがある時に、その要求を伝えるために吠えることが考えられます。その他にも、サークルから出して欲しい、かまって欲しい、遊んで欲しいといった要求がある時に吠えることも考えられるでしょう。

 

不安を感じている、警戒している

相手に対して不安や恐怖を感じている時に、これ以上近づいて欲しくない、相手を遠ざけたいという意識から吠えることがあります。例えば、散歩中に他の犬に向かって吠えたり、外の物音やインターホンの音に反応して吠えたりする時は、この状態に当てはまるでしょう。

 

相手を脅そうとしている

相手が自分にとって怖い存在、不快な存在に感じられる時に、威嚇して吠えることがあります。この場合、「これ以上近づくな」という警告を発している状態です。

 

体が痛む

ケガや病気で体に痛みや不調があると、触られたくないので吠えて相手を遠ざける行動をとることがあります。実際に痛いところを触られて、吠えているケースも考えられるでしょう。

 

何かを守ろうとしている

食べ物や寝床、愛着のある飼い主など、犬が自分にとって大切なものを渡したくないと思う時、吠えて相手を遠ざけようとする行動が見られます。

 

子犬時代の社会化不足

子犬の時期に適切な社会化が行われないと、知らない人や犬、物音、初めての場所などに警戒心や恐怖心を抱き、吠えやすくなることがあります。

 

高齢犬の認知機能不全症候群

高齢になった犬は認知機能が衰えることで、吠える行動が増える場合が考えられるでしょう。吠える理由としては不安や要求、痛みなどが関係していると言われています。

ポメラニアンの鳴き声の種類は?

犬の鳴き声は、その時のシチュエーションや要求によって変化が見られます。ポメラニアンの鳴き声の種類と、その時に考えられる心理状態は以下の通りです。

 

ワンワン(要求、主張)

ワンワンという鳴き方をしている場合、主に3つの理由が考えられます。1つ目は食べ物が欲しい、サークルから出して欲しいなど、何かを要求している時。次に、インターホンが鳴った、散歩中に知らない犬を見かけたなど、何かを警戒している時。そして、家の外を知らない人が歩いている、など飼い主に何かを知らせたい時です。

 

ウー(警戒、攻撃)

この鳴き方には、「これ以上近づいて欲しくない」「近づくと攻撃するぞ」という警告の意味が含まれます。

 

キャンキャン(痛み、恐怖)

痛みや恐怖を感じている場合に、それを表現する吠え方です。

 

クーン(甘え)

飼い主に甘えている時や、かまって欲しい時などに出す鳴き声です。

 

ワオーン(遠吠え)

遠くの物音や犬の吠え声に反応して吠える時に、ワオーンという遠吠えのような鳴き方をします。

ポメラニアンの鳴き声がうるさい時の対処法は?

ポメラニアンの鳴き声がうるさい!_雪の中で吠えるポメラニアン

ポメラニアンの鳴き声がうるさかったり、いつまでも鳴き止まなかったりして、困っている飼い主は多いかもしれません。ポメラニアンの鳴き声がうるさい時の対処法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

 

日常のストレスを減らす

もともと、ポメラニアンは活発で運動欲求も高い犬種です。留守番が長かったり、家から出ない生活が続いたりすると、運動不足や刺激不足、社会化不足などからストレスを感じてしまいます。すると、些細なことで吠えたり、うなったりする行動が見られ、飼い主への依存が大きくなると離れるだけで鳴くようになることもあるでしょう。

 

ストレスは、日頃からしっかりと運動させたり、遊ばせたりして、エネルギーを発散させることで軽減することができます。外に出かけて、色々な人やものに触れて刺激を受けることも大切です。本能的な欲求が満たされることで、吠える行動を減らすことができます。

 

何を要求しているのか確認する

何かを要求して吠えているようであれば、まずは犬が誰に何を要求しているのかを見極めましょう。何を要求しているのかを理解することができれば、吠えなくて済むように対処することができるためです。

 

【シーン別の対処法】

早くご飯が欲しくて吠える場合

食事の時間になると早くご飯が食べたくて吠えている場合、吠え始める前に食事を与えられるよう準備しておいたり、食事の時間をランダムにして吠えるタイミングを作らせないなどの対処ができます。

 

飼い主の食べ物をねだって吠えてくる場合

この場合、決して食べ物を与えてはいけません。吠えることにより食べ物を手に入れることができた犬は、次からも吠えて要求するようになります。このようなおねだりには、飼い主は、基本的には反応しないことが大切です。その際は、無言で犬の方は見ない、目を合わせない、などを徹底してください。吠えに対して「ダメよ!」などと声をかけると、犬は飼い主から何らかの反応が得られることが嬉しくて、さらに吠えるようになるので注意してください。

 

構って欲しくて吠えている場合

構って欲しくて吠えている場合は、まず犬が退屈していないか、運動不足になっていないかなどを考えてみましょう。しっかり運動して満足した犬は構ってほしくて吠えることはありません。

 

吠えが生じないように環境や状況を整える

まずは飼い主が、吠えないで済むように環境を整えてあげることも効果的です。外を通る人や車に反応して吠えるようであれば、犬が普段いる場所を窓やベランダから離れた場所にするとよいでしょう。インターホンの音に吠えてしまう場合は、インターホンを鳴らさないように設定するなど、犬が吠えなくていいような環境づくりを工夫してみてください。

ポメラニアンに無駄吠えをやめさせるしつけ方法とは?

ポメラニアンに無駄吠えをやめさせたいときに飼い主が実践したい、効果的なしつけの方法は以下の通りです。

 

落ち着いていたら褒める

吠えていない時、落ち着いて静かに座っている時にはしっかり褒めてあげましょう。理由としては、ワンワンと吠えるより、静かに飼い主の横にいる方が良いのだということを教えるためです。静かにしていたら「良い子」と優しく声をかけ、大好きなおやつやフードなどのご褒美をあげてください。

 

大きな声で叱るのはNG

大きな声で叱ると、犬との信頼関係を損ない、飼い主に対する不信感を抱かせる原因にもなります。このような方法だと、興奮して、かえって吠えがひどくなることも考えられるでしょう。もちろん、叩いてしつけをすることは絶対にしないでください。

ポメラニアンの無駄吠えの予防法とは?

ポメラニアンの鳴き声がうるさい!_嬉しそうなポメラニアン

ポメラニアンの無駄吠えは飼い主にとっても悩みの種です。ポメラニアンの無駄吠えを防ぐために、飼い主が普段からできる予防法を詳しく見ていきましょう。

 

子犬期に社会化を促す

生後13か月頃までの「社会化期」には、初めて出会うものや、他の犬、人に慣れやすいというメリットがあります。子犬のうちに、他の人や犬、さまざまな刺激に慣らし、楽しい経験として覚えさせることで、恐怖や不安を感じにくい犬に育てることができます。

 

子犬期から吠えを放置しない

吠える行為というのは、犬の自然な行動のため、放置するとますます吠えやすくなってしまいます。子犬のうちから、飼い主が正しい方法で対処・しつけを行うことが大切です。

 

ストレスの少ない環境づくり

日常生活の中でストレスが積み重なると、フラストレーションが溜まり吠えが出やすくなります。犬が快適に落ち着いて生活できるような環境づくりを行いましょう。

 

運動をさせる

エネルギーがあり余っていると、発散するために激しく吠えることがあります。ポメラニアンは比較的活発な犬種なので、日常的に適度な運動をさせることは必須です。散歩や室内遊びなどでたくさん体を動かすと、エネルギーを発散でき、吠えの予防にもつながるでしょう。

 

コマンドなどで気持ちを切り替えさせる

コマンドなどで注意をひき、気持ちを切り替えさせることも大切です。そのためには、飼い主と犬の間に信頼関係が築かれてなくてはいけません。日頃から愛情を注ぎ、一貫性のある分かりやすいコミュニケーションを心がけましょう。まずは、「おすわり」「まて」「ふせ」などのコマンドトレーニングから行い、指示に従えたら必ず褒めてあげてください。

専門家の コメント:

活発な性格や警戒心から、吠えたり、鳴いたりすることが比較的多いポメラニアン。吠える声も大きいため、無駄吠えのくせがついてしまうと、飼い主にとって深刻な悩みの種となってしまいかねません。子犬のうちから吠えを放置しないことに加え、吠えないで済むような環境づくりが大切です。もし吠えていたら、その時の状況や犬の様子からなぜ吠えているのかを見極め、原因に応じて適切な対応をとるようにしましょう。

監修/堂山有里先生(獣医師)

監修/堂山有里先生(獣医師)
バーニー動物病院千林分院分院長。日本獣医動物行動研究会、獣医皮膚科学会所属。ペット薬膳管理士、中医学アドバイザー。動物病院でペットの診療にあたる傍ら犬猫の手作りご飯教室や問題行動のカウンセリングを行いペットと人が幸せに暮らすお手伝いをしている。

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