【獣医師監修】赤く腫れる・血が出る……犬のおしりの異常でわかる病気

【獣医師監修】赤く腫れる・血が出る……犬のおしりの異常でわかる病気

愛犬のおしりが赤く腫れる、肛門から血が出るなどの場合は要注意。症状が進行すると、激しい痛みを伴い、苦しさから愛犬が鳴き続けることもあります。そうならないためにも、おしりに見られる病気のサインや原因を知り、すぐに気づけるようにしましょう。

犬の肛門まわりが赤く腫れる場合は?

肛門まわりに赤い腫れのようなふくらみが見られるなら、肛門周囲腺(こうもんしゅういせん)に炎症が起こる「肛門周囲腺炎」や、肛門周囲線が腫瘍化した「肛門周囲線腫」、腸や膀胱(ぼうこう)などの臓器が飛び出る「会陰(えいん)ヘルニア」などの病気が考えられます。
すぐに動物病院で受診してください。

犬の肛門まわりから異様な分泌物や血が出る場合は?

犬の肛門腺から明らかにおかしい色や状態の分泌液が出たら、すぐに動物病院で受診しましょう。
肛門腺から膿(うみ)のような分泌液が出た場合は、肛門嚢(こうもんのう)が細菌に感染して「肛門嚢炎」を起こしているのかもしれません。排せつ時に強い痛みを伴うため、排便ができなくなる犬や、苦しさから鳴き続ける犬も多く見られる病気です。

肛門腺内の炎症が進むと、肛門から血の混ざった分泌液が出たり、肛門嚢に膿がたまって破裂し、肛門の横から穴が開いて出血したりするケースもあります。

オス犬・メス犬の陰部から膿が出る場合は?

オスの犬は、健康でも陰部から黄色い膿のようなものを出すことがあります。しかし、膿の量が増えたり、頻繁に陰部のまわりをなめたりしている場合は、「包皮炎(ほうひえん)」が疑われます。気になる症状が見られたら、獣医師に相談してみましょう。

メスの陰部から膿が出る場合は、「子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)」の可能性が高いです。子宮内の炎症がひどくなると、血が混ざって赤っぽい膿や茶褐色の膿が出ることも。対処が遅れると全身状態も悪くなるため、早急に動物病院で受診してください。

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

愛犬のおしりの異常にはやく気がつくためには、日々の健康チェックが欠かせません。愛犬がおしりを気にする様子がないか、またしっぽをそっと持ち上げて、肛門まわりの皮膚に赤みや腫れ・できものなどがないか確かめてください。さらに、愛犬があおむけになったタイミングを見計らって、陰部の先から膿や血や出ていないかもチェックしておきましょう。

監修/白山聡子先生(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。


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著者プロフィール

わんクォール編集部

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カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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