【獣医師監修】犬の年齢は人間に換算すると何歳?年齢表や平均寿命、長生きさせる秘訣について解説

【獣医師監修】犬の年齢は人間に換算すると何歳?年齢表や平均寿命、長生きさせる秘訣について解説

犬も歳をとりますが、そのペースは人間と異なります。犬は人間よりも歳を早くとるため、飼い主としては犬の年齢に合わせた健康管理や環境整備など、さまざまな点で考えなければいけません。では、各年代においてどのようなことを意識すればいいのでしょうか。今回は、chicoどうぶつ診療所所長の林美彩先生に教えてもらった、犬の年齢に関する基本的な情報と、犬のライフステージごとの注意点などを解説していきます。

犬の年齢は人間に換算すると何歳?

犬のライフステージを考える上では、まず自分の犬が人間でいうと何歳くらいなのかを把握しておくことが大切です。同じ犬でも、大きさによって歳をとるペースも異なります。そこで、愛犬のおおよその年齢を理解するために下記の表を見てみましょう。あくまでも目安の年齢ですが、参考にしてみてください。

小型犬の場合

小型犬の年齢

小型犬は1歳の時に人間で言う13歳に該当します。2歳の時に人間で言う、10歳以上歳をとり、11歳を超えると、人間で言う還暦に達します。

中型犬の場合

中型犬の年齢

中型犬は、2歳までは小型犬と同じような歳の取り方をしますが、3歳ごろから若干の違いが出始めます。その後、10歳で還暦に達します。

大型犬の場合

大型犬の年齢

大型犬の場合は、小型・中型犬よりも歳をとるペースが大幅に異なってきます。2歳までは小型・中型犬と一緒ですが、4歳ごろから差が現れ始め、7歳ごろには人間で言う還暦に近い年齢になります。

超大型犬の場合

超大型犬の年齢

超大型犬は、2歳ごろから年の取り方の違いが現れ始めます。そこから、1歳年齢を重ねるごとに人間で言う10歳年齢を重ねます。

これらの表はあくまでも目安なので、前後2〜3歳くらい違うと思っておきましょう。また、犬には平均寿命があり、人間で換算した年齢が若いからと言って、そこまで必ず生きるとも限りません。犬の寿命については、次の項目で詳しく説明します。

犬の平均寿命はどのくらい?

座る犬

一般的に犬の寿命は、小型犬では長く、大型犬ほど短くなる傾向にあります。全体の平均寿命は13.7歳と言われており、近年の調査では、小型群と大型群の間で3歳程度差があることも分かっています。2016年には、アニコム損害保険株式会社が、自社の保険金請求データをもとに寿命に関する調査と分析を行っています。

超小型犬の寿命

体重5kg以下の超小型犬の平均寿命は、13.8歳といわれています。主な犬種別の寿命としては、トイ・プードルやヨークシャー・テリア、チワワなどが長生きだと言われています。

小型犬の寿命

体重5~10kgの小型犬の平均寿命は、超小型犬よりも少し長く14.2歳です。主な犬種別の寿命としては、ミニチュア・ダックスフンド、パピヨン、ジャック・ラッセル・テリアなどが、長生きだと言われています。中でもイタリアン・グレーハウンドは、15.1歳と犬種別でも最も寿命が長いといわれています。

中型犬の寿命

体重10~20kgの中型犬の平均寿命は、13.6歳で全体の平均と同じくらいです。主な犬種別の寿命としては、柴犬やビーグル、ミニチュア・シュナウザーなどが、長生きだと言われています。

大型犬の寿命

体重20~40kgの大型犬の平均寿命は12.5歳と、平均よりもやや短くなります。大型犬に分類される犬種として寿命が長いのは、ラブラドール・レトリーバーやシベリアン・ハスキーなどです。

超大型犬の寿命

体重40kgを超える超大型犬の平均寿命は10.6歳です。体が大きいため歳をとるのも他の犬種よりも早くなります。ボルゾイやセント・バーナード、ドーベルマンなどが代表的で、寿命が長いと言われています。

犬の寿命にはどのような要素が関わってくるの?

走る犬

いくら平均寿命が長い犬種であっても、犬によっては寿命よりも早く亡くなってしまうこともあります。また、逆に平均寿命を何年も超えているご長寿犬がいるのも事実です。平均寿命はあくまでも、統計的なデータであり、犬それぞれの生活環境などでも寿命は異なります。

犬の健康管理を意識しよう

犬の寿命には飼い主さんの健康管理が鍵になります。偏った食事や運動不足の場合で肥満気味の場合は、犬の体に様々なリスクをもたらすことになります。またストレスも犬の健康に影響を及ぼし、犬に過度なストレスがかかると寿命にも影響します。適切な食事や適度な運動によって、犬の健康状態が異なってきます。またストレスのない生活を送るというのも、心の健康を保つ上で大切なことです。

人間と同じく、犬も心と体の健康を意識することで、寿命は延びると考えられます。犬の寿命は飼い主さんの手にかかっているので、しっかりと健康管理をしてあげましょう。

犬のライフステージごとの一緒に暮らす上での注意点は?

犬が健康で長生きするには、年齢ごとのライフステージにおいて、それぞれに応じた飼い主のサポートが大切です。成長段階に合った適切な生活を維持できるよう努めましょう。

赤ちゃん期の注意点

犬が赤ちゃんといわれる時期は、生後10ヶ月頃までが目安です。この時期は、さまざまなことを吸収します。同時に飼い主としては、さまざまな病気にかからないよう、ワクチン接種などを行うようにしましょう。ワクチン接種が終わった後は、たくさんの人や犬と触れ合う機会を設け、社会性を身に付けさせましょう。ただし体が未発達な状態のため、病気や感染症にかからないように、犬のささいな体調の変化にも気を配りましょう。

子犬期の注意点

子犬期は、生後10ヶ月から1歳半までの時期になります。この時期も、赤ちゃん期と同様に、社会性を身につけることが重要です。色々な場所に出かけて、人や犬同士と触れ合う機会を持って、より心を豊かにさせてあげましょう。同時にまだ体の成長が完全ではないため、一般的な病気の予防も行いながら活動させましょう。

成犬期の注意点

成犬期は、小型犬の場合は1歳半から10歳程度、大型犬の場合は1歳半から7歳程度になります。体もしっかり作られ、心身ともに成熟した時期です。赤ちゃんや子犬期と比べると、気をつけるべき点はそれほどありません。バランスの取れた食事と運動を意識しながら、健康維持と適度なストレス解消に努めましょう。

定期的な健康診断や予防接種等を受診することも大切です。また年齢的に繁殖できる体になっていますが、子どもを産む予定がない場合は避妊や去勢についても検討し、今後の病気の予防を考えてあげましょう。

老犬(シニア犬)期の注意点

老犬(シニア犬)期は、小型犬の場合は10歳以降、大型犬の場合は7歳以降と言われます。徐々に体の機能が衰え始めるため、食事や運動などの生活習慣の見直しが必要となります。犬の老化に合わせて、段差をなくしたり、家具などの配置を考えたりする機会が増えてくるでしょう。ちょっとした体調変化が、大きな病気を引き起こすこともあります。日々の行動を観察して、変わったことがあれば獣医師に相談するようにしましょう。

犬を長生きさせるために飼い主ができることとは?

抱かれる犬

犬の長生きの秘訣は、日々少しずつ健康を意識した生活を心がけることです。特に食事は、犬の体をつくるための基本となります。食事に添加物が含まれていないかなど栄養面や、1回の食事量などを考え、犬の体に負担がかからないようにしましょう。適度な運動も犬の肥満を防ぎ体型を保つ上で大切です。体を動かすことによって、ストレスの解消にも繋がります。決まった時間の散歩や遊びを継続しながら、犬の体づくりとストレスフリーな状態を保つようにしましょう。


第2稿:2021年1月27日更新
初稿:2020年10月22日公開

※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント:

できるだけ長い間、愛犬と一緒にいることは多くの飼い主にとっての願いです。そのためには、犬の年齢に応じた生活を意識してあげましょう。併せて、愛犬にとってより良い時間を過ごせるように、日々のふれあいも大切にしていきましょう。

監修/林美彩先生(獣医師)

chicoどうぶつ診療所所長。大学卒業後、動物病院やサプリメント会社勤務を経て、体に優しい治療法や家庭でできるケアを広めるため、2018年に往診・カウンセリング専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開設。著書に「獣医師が考案した長生き犬ごはん」(世界文化社)。

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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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