犬がピーピー鳴くのはなぜ?その理由と対処法を解説【獣医師監修】

犬がピーピー鳴くのはなぜ?その理由と対処法を解説【獣医師監修】

堂山有里(獣医師)

堂山有里(獣医師)

バーニー動物病院千林分院分院長。ペット薬膳管理士、中医学アドバイザー。動物病院でペットの診療にあたる傍ら犬猫の手作りご飯教室や問題行動のカウンセリングを行う。

愛犬がピーピーと高い音で鼻を鳴らしているのを聞いたことはありませんか? その鳴き方がずっと続くと、愛犬が一体どんな理由で鳴いているのか、病気や体調不良などの可能性があるのかどうか気になってきますよね。そこでこの記事では、犬がピーピー鳴いているときの心理や対処法について、バーニー動物病院千林分院 堂山有里先生監修のもと解説していきます。

目次

  • ・ 犬がピーピー鳴く理由は?
  • ・ 犬がピーピー鳴くときの対処法は?
  • ・ 犬がピーピー以外の鳴き方をしているときの心理は?

犬がピーピー鳴く理由は?

犬がピーピー鳴く

犬はさまざまな鳴き声で、そのときの気持ちを伝えようとします。では、ピーピーと鼻を鳴らすしぐさにはどんな意味があるのでしょうか。考えられる理由についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

 

甘えたい・かまってほしいと思っている

犬は飼い主に甘えたいときや、かまって欲しいときにピーピーと鳴くことがあると言われています。同時に飼い主の目をじっと見つめてきたり、くっついてきたりする行動が見られる場合は甘えてきていると考えてよいでしょう。また、前足で地面をかく、しっぽを振るなどの仕草もかまってほしいという欲求を表している可能性があります。

 

緊張・不安・恐怖を感じている

ピーピーと鳴きながら体をこわばらせたり、しっぽを足の間に巻き込んだりする行動が見られるときは、緊張や不安、恐怖を感じている可能性が高いです。また、口を開けてハアハアと荒い呼吸をする、目がキョロキョロと泳ぐ、ソワソワと歩き回るなどの落ち着きのないしぐさも不安な状態を表していると考えられます。

 

体調不良を訴えている

犬は気持ちの状態を表すときだけでなく、体調が優れないときもピーピーと鳴くことがあります。じっとしていたり、小刻みに震えていたり、体を丸めていたりする様子も見られる場合、体調不良が疑われます。上目遣いに見てくる、触ると嫌がるなども不調のサインと考えられるでしょう。

 

発情している

発情期のメスもピーピーと鳴き、オス犬の近くに行きたがるようになります。犬はメスのみ約半年のサイクルで発情期があり、そのときは落ち着きがなかったり、ソワソワしたりする様子が見られます。匂いを嗅ぐ、尿でマーキングをする、食欲の低下なども発情期によく見られる行動のひとつです。また、発情期のメスが近くにいると、オス犬も興奮してメスの近くに行きたがったり、落ち着きがなくなったりします。

 

犬がピーピー鳴くときの対処法は?

外を見る犬

続いて、犬がピーピーと鳴くときの対処法を紹介します。愛犬がピーピーと鳴いていたら、以下のような行動を取ってみてください。

 

まずは犬の様子を観察する

はじめに大切なのは、なぜ鳴いているかを理解してあげることです。犬が鳴くときは必ず理由がありますし、それによって対処法も変わってきます。鳴くのをやめさせるために叱ったり脅したりするのではなく、愛犬のしぐさやボディランゲージをよく観察するようにしてください。例えば、飼い主が外出する際に鳴き、しっぽを下げる様子が見られる場合は「置いていってほしくない」という気持ちを表しています。または、一か所にうずくまって震えながら鳴いている場合は、体調不良も考えられるでしょう。問題となっている点を解消してあげれば、鳴き止ませることができるはずです。

 

ときには無視することも必要

鳴き止ませるために、愛犬の要求に何でも答えてしまうと逆効果になってしまう場合があるので注意しましょう。犬はある行動をした後に良いこと・嬉しいことが起こると、「その行動をとれば良いことが起きる」と学習してその行動を繰り返す習性があるためです。甘えてピーピーと鳴くときに、常に要求に応えていると「要求吠え」に発展する可能性があります。

 

例えば、飼い主の食事中にそばに来てピーピーと鳴きながら食べ物をねだったとき、要求に応えると何度も同じことをするようになります。もちろん、叶えてあげられる要求であれば応じても構いませんが、先ほどのケースでは飼い主がゆっくりご飯を食べることが難しくなりますし、犬は食べ物をもらうためによりピーピーと鳴くようになる可能性が考えられます。

 

このような状況を避けたい場合は、ピーピーと鳴かれても「今はあげられないよ」と毅然とした態度で応じるのが大切です。食事が終わるまでは食べ物を与えない姿勢を貫くと良いでしょう。今はその要求には応えられないけれど、その気持ちは受け止めてあげるように接すると犬の不安や不満も解消されやすいです。

 

 

 

犬がピーピー以外の鳴き方をしているときの心理は?

鳴く犬

犬の鳴き方は、ピーピー以外にもバリエーションが豊富にあります。鳴き声や仕草別に鳴いている犬の心理を紹介します。

 

フーッとため息をつく

犬がフーッとため息のような吐息をもらしたときは、我慢や不満を表している可能性が考えられるでしょう。または気持ちを落ち着かせたいとき、ご飯や散歩に満足したときにも同様の鳴き方をします。満足げなときは放っておいても構いませんが、不満そうな様子が見られる場合は愛犬の名前をやさしく呼んで、寄り添ってあげると良いでしょう。

 

フンと鼻を鳴らす

犬がフンと鼻を鳴らす理由のひとつは、嗅覚のリセットのため。鼻腔に残った空気を一度吐き出し、新鮮な空気を入れている状態です。不満があるときや威嚇のためにもこの行動が見られます。その際には「フン!」と強めに鼻を鳴らしたりします。

 

クーンと鳴く

クーンという鳴き方は、要求があるときや甘えたいときによく見られます。ただし、おねだりに毎回応じていると「要求鳴き」に発展する場合があるので注意しましょう。もしくは、さみしい・不安のサインである可能性も。この場合は、しっぽが下がり、さみしげな表情を浮かべることが多いです。

専門家の コメント:

犬がピーピーと鼻を鳴らす行為には、緊張や飼い主への甘えなどさまざまな意味合いがあります。ときには体調不良を訴えている場合もあるので、鳴き声だけでなく愛犬のしぐさからも情報を読み取る方法がおすすめです。鳴き声は愛犬の様子を知らせてくれる重要なサインのひとつ。日頃からよく観察して、愛犬への理解を深めていきましょう。


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