犬のうんち後の謎行動は「トイレハイ」かも!?その理由とは【獣医師監修】

犬のうんち後の謎行動は「トイレハイ」かも!?その理由とは【獣医師監修】

猫に多いといわれる「トイレハイ」。トイレを済ませた後に、家中を猛ダッシュしたり吠えて跳ね回ったりする行動ですが、「あれ?うちの愛犬もたまにやってるかも?」と思った飼い主もいるのでは。猫によく聞くトイレハイは犬にもあるのか? 動物行動コンサルティングはっぴぃているず所属の獣医師、フリッツ吉川綾先生に伺いました。

そもそも「トイレハイ」とは?

犬のトイレハイ「トイレハイ」は、主に猫が排便の前や後に興奮してトイレに勢いよく飛び込んだり、排泄後にトイレから飛び出したりすること。実はトイレハイの原因は、まだ科学的にはっきりと証明されていません。ただ、考えられる理由はいくつかあります。

 

例えば、トイレが清潔でなかったり、猫砂の種類が気に入らないなど、何らかの理由でトイレを嫌って飛び出す猫がいます。下痢など消化器系の問題がある猫も、自分の排泄物の汚れから逃げるために同じような行動をとります。

 

また、排泄時は副交感神経が優位に働き、心身がリラックスしている状態です。しかし、排泄したあと、急に交感神経が優位に入れ替わると、激しい反応が出るとも言われています。

 

この他にも、排泄時は無防備なので「早く済ませたい」という心理が働いているのでは、排泄後のすっきり感でテンションが上がるのでは、といった意見もあります。

犬にもトイレハイはある?

犬のトイレハイ犬にも、トイレハイと見られる行動があります。犬の場合は、便意を感じたときの儀式的な行動として、同じ行動を繰り返すパターンが多いです。例えば、排泄の前に部屋の中をウロウロしたり走り回ったり、同じ場所を行ったり来たりしてクルクル回るなど、落ち着かない行動が見られます。普段から主に外で排泄している犬は、排泄したいことを飼い主に伝える行動として何度も吠えたり、部屋を走り回ったり、ドアや扉を前肢で引っ掻いたりすることもあります。

 

また、散歩中に排泄を済ませるまでリードを強く引っ張ったり、排泄後にハアハアと呼吸をしながら後肢で砂をかける行動も。この後肢で砂をかける行動は、犬にとってマーキングの意味があります。

 

猫と同様に、副交感神経と交感神経の関わりもあるかもしれません。

トイレハイじゃない!? 病気のサイン

一見するとトイレハイに見える行動が、実は病気のサインである可能性もあります。愛犬が下記のような行動をとったら、注意深く観察し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

 

落ち着かずにウロウロし、排泄を繰り返す

いつもよりも落ち着きがなく、何度も排泄をしている場合は、お腹に痛みを感じている、下痢などの消化器症状があるのかもしれません。

 

排泄の前後にお尻を気にして舐める

排泄の前や後に、お尻を舐めたり地面にすりつけたりするなど、お尻を異常に気にしている様子が見られたら、肛門線が詰まって不快感や痛みを感じているのかも。お尻を気にしながらその場で回ったり、ウロウロしたりすることもあります。

 

尾を追いかけてクルクル回り続ける

ストレスが溜まったり混乱したりしているときに、しっぽを追いかけてクルクル回り続けるなどの、全く関係ない行動をとることがあります。排泄前後に見られる場合は、排泄時に痛みや不快を感じているのかもしれません。

番外編。トイレの後の珍行動の理由

犬のトイレハイうんちをした後に見られる、不思議な愛犬の行動ってありますよね。「うちの子もよくやってる!」という珍行動があるかも?

 

ペットシートをうんちにかぶせて隠す

うんちを見られるのが恥ずかしい!と言うかのように隠す行為。普段から室内で排泄している犬の場合は、トイレをできるだけ清潔に保ちたいと思っているのかもしれません。もしくは、マーキング行動のひとつとして、ペットシーツを引っ掻いている可能性もあります。

 

飼い主のまわりをグルグル回る

子犬の頃などにトイレで排泄したことを褒めてもらっていた犬、また排泄後すぐに飼い主にトイレの清掃をしてもらっている犬は、排泄したことを飼い主に知らせているのかも。

 

自分のうんちを食べてしまう

はっきりとした原因は、まだ証明されていません。しかし、犬にとってうんちを食べることは正常な行動です。寝床を清潔に保ち排泄物の痕跡を残さないことで、外敵から身を守る習性の名残りではないかと考えられています。とはいえ、吸収不良など健康面での問題があるかもしれないので、愛犬が頻繁にうんちを食べている場合は動物病院で身体検査を受けることをおすすめします。

 


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

トイレハイで興奮している愛犬を叱ったり一緒に騒いだりすると、犬の興奮がさらに高まってしまうかもしれません。飼い主は、犬の気持ちを落ち着かせてあげるためにも穏やかに対応し、愛犬が落ち着いた行動をとれたら褒めてあげることが大切です。場合によっては痛みや不快がある可能性もあるので、一度動物病院での身体検査を受けましょう。

監修/フリッツ吉川綾先生(獣医師、獣医学博士、日本獣医動物行動診療科認定医)

動物行動コンサルティングはっぴぃているず代表。東京都文京区なないろ動物病院(一般診療、行動診療)などに勤務。動物の心身の健康と、飼い主様のより幸せで充実したペットライフをサポートしている。そのほか、獣医動物行動学に関する研究、専門書の執筆、翻訳も。

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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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