犬がトイレを我慢してしまう理由4選!我慢するリスクと対処法も紹介【獣医師監修】

犬がトイレを我慢してしまう理由4選!我慢するリスクと対処法も紹介【獣医師監修】

人と同じように、犬もトイレを我慢しすぎるのは体に毒です。しかし、飼い主も気づかないうちに愛犬がトイレを何時間も我慢している可能性があるのです。今回は、犬がトイレを我慢してしまう理由について、動物行動コンサルティングはっぴぃているず所属の獣医師、フリッツ吉川綾先生に解説していただきます。

犬はトイレを我慢できてしまう動物

犬がトイレを我慢する理由そもそも犬は、自分の居場所や住処を汚したくないという習性を持っています。なので、排泄の機会が与えられないとトイレを我慢してしまうことがあるのです。

 

では、実際にどのぐらいの時間我慢できてしまうのか。犬の年齢や体調、体質、食べたもの・飲んだもの、服用している薬によっても異なりますが、成犬であれば12時間くらい我慢できると言われています。中には、丸1日、さらにもっと長い時間耐えてしまう場合も。緊張や恐怖によって排泄をしないでいることもあります。

 

人間同様、トイレを我慢するのは体に悪いもの。膀胱炎や尿路結石を引き起こすリスクもあるので注意しましょう。犬がトイレを我慢してしまう主な理由と対策をご紹介します。

理由1. クレートの中にいる、留守番をしている

中で動き回るほどの広さがないクレートは、その狭さゆえ犬がリラックスできる場所となっています。しかし、中で排泄すると自分の快適な居場所や体が汚れてしまうので、犬はトイレを我慢してしまうのです。長時間クレートの中で過ごさせたり、狭いケージの中で留守番をさせることは避けて、排泄や遊び、運動のために外に出してあげる時間を作りましょう。

理由2. 家に知らない人がいる

来客時などの落ち着かない状態では、犬は排泄を我慢してしまいます。お客さんを怖がっている場合は、トイレまで行くことすらできないでしょう。来客時の犬のストレスに配慮し、犬がくつろげる場所を作ってあげることが大切です。来客時には、安心できる場所に犬が自分で移動できるように環境を整えること、またトイレの場所も人が集まる部屋とは別に設置するか、定期的にトイレに連れ出してあげることをおすすめします。

理由3. 工事や雷などの大きな音がしている

犬がトイレを我慢する理由大きな音が鳴っていると、怖さで排泄ができなくなる犬もいます。普段は鳴らない大きな音がしたときに、愛犬が怖がっていないか観察してみてください。怖がっている場合は、窓を閉めたり音がする方向からなるべく離れたりするなどして、犬の恐怖を和らげてあげてください。

 

特に、雷の音に怖がっている場合は、空が暗くなる様子や稲光にも恐怖を感じている可能性があるので、カーテンを閉めて見えないようにするのも手です。それでも大きな音や雷への恐怖反応が激しい場合には、専門家に相談しましょう。

理由4. トイレの場所が変わった

引越しで模様替えをした、旅先でトイレの場所に慣れていないといった場合も、犬は不安を感じて排泄を我慢しがちです。犬は、自分のトイレを「場所」と「素材」で認識しています。素材が同じトイレでも、場所が変わるとその場所をトイレとして使っていいのか混乱するのです。

 

旅先などで困らないためには、予め排泄の合図を教えておくといいでしょう。「おしっこ」「トイレ」「ワンツー」など、どんな言葉でも構いません。飼い主がトイレまで誘導しその言葉をかけることで、そこで排泄して良いということを犬に伝えることができます。

 

また、ドッグホテルや入院中もトイレの場所が変わります。ドッグホテルは信頼できる場所を選び、預ける際には愛犬の体調や排泄場所の好みを伝えておくとよいでしょう。

犬が家の中で排泄しない場合の対策は?

犬がトイレを我慢する理由屋外で排泄することが好きで、室内のトイレを使いたがらない犬もいます。これは、「大事な住処を汚したくない」という気持ちが理由だと考えられます。屋外での排泄が習慣になると、室内でトイレを教え直すことはなかなか難しいものです。なるべく子犬のうちから室内で排泄する習慣をつけ、外で排泄するようになっても1日に何度かは室内のトイレを使うように誘導し続けるのがおすすめです。

 

すでに外で排泄する習慣がついている犬に、どうしても室内で排泄させたい場合は、「理由4」で述べたトイレの合図を決めてみましょう。愛犬がどんな排泄場所を好んでいるのかを確認し、トイレの場所と素材を見直すのも有効です。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント

犬が何時間もトイレを我慢できてしまう動物だと、初めて知った方もいるかもしれませんね。トイレを我慢させるのは、犬の体にも心にも良くありません。愛犬の幸せと健康のためにも、不要な我慢をしていないか、今のトイレの場所と素材は愛犬にとって快適か、この記事をきっかけに、見直してみてくださいね。

監修/フリッツ吉川綾先生(獣医師、獣医学博士、日本獣医動物行動診療科認定医)

動物行動コンサルティングはっぴぃているず代表。東京都文京区なないろ動物病院(一般診療、行動診療)などに勤務。動物の心身の健康と、飼い主様のより幸せで充実したペットライフをサポートしている。そのほか、獣医動物行動学に関する研究、専門書の執筆、翻訳も。

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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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