人と犬で体の構造は違う! 人にはなくて犬にはある生理現象と注意点

人と犬で体の構造は違う! 人にはなくて犬にはある生理現象と注意点
人とは体の構造が違う犬。だからこそ、人にはなく犬にだけ見られる生理現象があります。それらを知っておくと、犬の体についてより理解でき、愛犬のお世話に役立つでしょう。この記事では犬ならではの生理現象や、その現象が起こる仕組みを解説します。

ハアハア・ブルブル……よくやるこの行動も生理現象!


パンティング

人にはなく犬にある生理現象といえば、口を開けてハアハアと息をする「パンティング」と呼ばれる行動が有名でしょう。
これは口の中の唾液を呼吸で水蒸気にすることで、体内の熱を放出して体温を下げるためのもの。運動後や暑い日など、体温が上昇したときによく見られます。

ただし、心臓や肺の病気による酸素不足で「パンティング」のような呼吸になったり、熱中症で速くて苦しそうな「パンティング」が見られたりすることも。愛犬が苦しそうな呼吸になっている、舌の色がふだんと違って血色が悪いなどの症状が見られる場合は、注意が必要です。


体をブルブル振る

毛がぬれたときなど、体をブルブルと振る行動も、人にはない生理現象のひとつ。犬は体に違和感を覚えたとき、それを振り払って毛並みを整えようと体を振るのです。
またこの行動は、ストレスを感じたときに体の緊張をほぐしてリラックスするために行う、「カーミングシグナル」でもあります。

犬の体に関する生理現象って?


肛門線に分泌液がたまる

肛門線に分泌液がたまるのも、犬ならではの生理現象です。
肛門線は犬の肛門の左右にあり、それぞれの犬に特有の分泌液がたまります。犬どうしがお尻のニオイをかぐのは、この分泌液により相手がどんな犬かを判断するためなのです。

通常この分泌液は排便時に少しずつ排出されますが、なんらかのトラブルによって詰まると、肛門嚢(こうもんのう)の炎症や破裂が起こるおそれがあります。定期的に詰まりをチェックしておくと安心ですよ。


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季節に合わせて換毛する

ダブルコートと呼ばれる二層構造の被毛をした犬種は、春と秋の換毛期になると、体温調節をするために毛が生え替わります。

換毛期には、より丁寧なブラッシングを心がけ、皮膚の蒸れによる病気を予防することが大切です。もし換毛期を過ぎても脱毛が見られる場合は、病気のおそれもあるので一度獣医師に相談しましょう。

フェロモンに関連した生理現象も!

フェロモンを出す

犬は、ほかの犬の本能に働きかけるフェロモンを出し、「鋤鼻器官(じょびきかん)」という副嗅覚器でフェロモンを感じとる性質をもっています。

犬が出すフェロモンの中には、発情中のメスがオスを誘うために出すものや、母犬が子犬の気持ちを落ち着かせるために出すものなどがあるようです。


※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。

専門家のコメント:

犬ならではの生理現象は、人にとっては「どのような意味があるの?」と不思議に見えるものもあるかもしれませんね。愛犬の様子をよく観察すると、面白い発見があるかもしれません。犬の習性や生態をより深く知って、愛犬が快適に過ごせるようお世話してあげましょう。

監修/白山聡子先生(獣医師)

獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。


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著者プロフィール

わんクォール編集部

わんクォール編集部

カインズ・ペットメディア推進室のWanQol編集チームです。わんちゃんとオーナー...

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