寝ているときの生理現象
人は寝ているときに夢を見たり、寝言を言ったり、いびきをかいたりします。実は、それは犬も同じです。
人は浅い眠りと深い眠りを繰り返しますが、犬の眠りはほとんどが浅いため、夢を見やすい可能性があります。犬は寝ているときに吠えたり鳴いたりもしますが、そのように寝言をいうのは夢の中で何かに向かって吠えているのかもしれません。
また、犬は人と同じようにいびきをかくこともあります。いびきをかきやすいのは、気道が狭くなりやすいパグなどの短頭種。病気の影響でいびきをかきやすくなることもあるので、今までなかったのに急にいびきをかくようになったり、いびきがひどくなっていたりするようなら、動物病院を受診しましょう。
不安なときや緊張したときの生理現象
人が不安や緊張を感じると、体に異変があらわれることがありますよね。
それは犬も同じ。たとえば、犬は口に不快感があるときや、不安が強いときに歯ぎしりをする場合があります。
また、人は緊張や恐怖で鳥肌が立つことがありますが、犬も同じメカニズムで毛が逆立ちます。恐怖や興奮でドキドキするのも同様です。
さらに、眠くなったときなどに出るあくびも、人と犬に共通で見られる生理現象です。主に酸素を取り込みやすくして脳を覚醒させるための行為と考えられていますが、犬は自分の心を落ち着かせるためのカーミングシグナルとしてあくびをすることがあります。
もし、これらのしぐさが頻繁にもしくは長時間見られるようであれば、犬は強い不安やストレスを感じているのかもしれません。一度専門家に相談してみましょう。
○○が出る生理現象
人がしゃっくりやクシャミ、げっぷをするように、犬にも同様の生理現象があります。
しゃっくりが出るのは横隔膜の痙攣(けいれん)が原因で、人も犬もしばらくたつと治まります。クシャミが出るのは鼻への刺激に対する反応によるもので、人も犬もほとんど同じメカニズムで出るようです。
げっぷが出るのは、消化の際に体内で発生したガスや、飲みこんだ空気が口から出るため。もし犬がげっぷを繰り返すなら、異物を誤飲していたり胃腸炎になっていたりする可能性もあるので、長引く場合は獣医師に相談しましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
専門家の コメント:
人の体に起きがちな生理現象は、犬にも見られる場合があるとわかりました。人と犬の生理現象を比べてみることで、犬の体についてより深く知ることができそうですね。
ただし、もし気になる症状が出て動物病院を訪れるときには、動画などを撮っていくことをおすすめします。